【笑顔つなぐ福祉のわ】介護主任を担うベテラン 特別養護老人ホームゴールドライフ大東 池田さんにインタビュー|介護職員クローズアップ やりがい聞いてみました
今回は「特別養護老人ホームゴールドライフ大東」(大垣市)で介護主任を担うベテランの池田さんにインタビューしました。
介護職員になったきっかけは
高校生の時、近くに住んでいた祖父が介護が必要になったことを機に福祉の世界に興味を持ちました。当時は相談業務がしたいという気持ちだったため、大学で社会福祉士の資格を取りました。
卒業後はまずは現場でスキルを磨きたいと思い、グループホームに就職。15年ほど前に高校時代にボランティアに来たことがあって馴染みのあった大東福祉会に入職し、10年間大東グループホームで働き、5年ほど前から特別養護老人ホーム(特養)のゴールドライフ大東で働いています。
やりがいや大変なことは
ちょっとしたことでも利用者に「ありがとう」と言ってもらえるとうれしいです。不穏になっていた利用者に声掛けし、落ち着きを取り戻したり、穏やかになっていったりする場に立ち会えたときも、やっていて良かったと思います。
大変なことは、自分の気持ちをしっかりと言えない利用者の体調の変化を把握することです。日々の状態と同じかどうかを看護師とも相談しながら見極めています。これは一歩間違えると命に関わること。今後も慎重さを忘れずに向き合っていきたいです。
働く際に気を付けている点は
利用者と目線を合わせることや、普段よりもゆっくりとした口調で話すことは常に気を付けています。利用者は私たちの表情をしっかりと見ていますので、口元だけでなく、目まで笑うよう心掛けています。
また現在は介護主任として、1階と3階の15人ほどの介護職員をまとめる立場にいます。利用者への支援内容にばらつきが出ないよう、留意するポイントをしっかりとアナウンスすることも必須。そして言いっぱなしで終わらせるのではなく、ちゃんと伝わっているかの確認もするようにしています。利用者や職員の様子や状況は、直接担当ではない2階も含めて把握し、何かあったときに力になれるよう常に準備しています。
職場の自慢できる点は
ICTを活用した最新機器を積極的に取り入れていることが自慢です。2年前には全職場にiPadを設置し、介護記録のデータ化やペーパーレス化の他、睡眠時の見守りシステムと連動させ、バイタルも自動保存しています。導入したおかげで記録にかける時間と見守りの負担が減りました。
また大東福祉会には幅広い年齢の職員がいて、男性も多くいます。外国人の方も活躍中です。性別、年齢、国籍に関わらずチームワーク良く頑張れる雰囲気があると思います。希望休もしっかり取れ、とても働きやすいです。
今後の目標は
働きながら、介護福祉士と介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を取得しました。ケアマネジャーは、相談業務に関心があったため取ったのですが、勉強の際、利用者や家族への応対、職員間の連携の取り方を学びました。これらは介護の仕事をする上でも参考になることばかりでした。
今は、相談業務をしてみたいというよりは、介護の現場にずっといたいという気持ちの方が強いです。介護の現場での仕事は、どれだけやっても、やり切ったとは思えない、日々勉強が必要な仕事です。これからも現場で多くのことを学んでいきたいですね。