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投稿者:

ZYAO22編集部

論点とは|意味やビジネスにおける論点の見つけ方をわかりやすく解説します

「論点」という言葉は、日常生活からビジネスシーンまで、さまざまな場面で使われるため、聞いたことのある人も多いでしょう。

 

しかし、「論点」の意味がわからなかったり、似たような言葉と混同したりして、使い方が曖昧な人もいるかもしれません。

 

「論点」を正しく使えるように、意味や類義語との違いを簡単にわかりやすく解説します。ビジネスにおける論点の見つけ方もまとめているため、効果的な業務のためにぜひご参考にしてください。

 

論点とは

「論点」は、日常生活やビジネスシーンでよく使われる言葉です。論点が明確になると、話の軸がブレることなく会議を行えたり、論点となっている問題解決のために業務に取り組めたりするでしょう。

論点の意味

論点とは、「議論の中心となる問題点」を意味する言葉です。「論点」をはっきりさせることで、問題解決のために有意義な議論ができると考えられます。

 

例えば、「新規取引先をA社とB社、どちらにするべきか?」という論点があった場合、A社とB社のメリットとデメリットを挙げるなどして、最終的に「A社」もしくは「B社」と結論が出るでしょう。

 

しかし、論点が明確でない場合、「C社にすべき」「新規取引をやめるべき」など、さまざまな意見が出て場が錯綜し、結論が出ないままになる恐れがあります。論点が明確であっても、理解できていないメンバーがいたり、場が白熱したりすると、論点から外れる可能性があるため、論点の理解を促すことや話の方向性を修正することが大切です。

 

論点の類義語

「論点」には、同じような意味で使われる「課題」「争点」「要点」「論題」などの類義語があります。

 

「論点」の類義語のそれぞれの意味を解説します。

課題

「課題」とは、「問題を与えること」「与えられた問題」を意味する言葉です。ビジネスにおいては、「自社の課題は××だ」「課題解決を目指そう」などと使われるでしょう。

 

「論点」が「議論の中心となる問題点」のことを意味するため、「課題」は、「論点になりうる問題」と考えられます。

争点

「争点」は、「訴訟や論争などの争いの的となっている主要な点」を意味します。

 

「争点」という言葉を使うときには、主張が異なる相手がいる状態で、争う対象があります。選挙や裁判などでよく使われる言葉といえるでしょう。

 

一方で、「論点」は、争いの的ではなく問題点のことを意味するため、例えば「自社の課題について話し合う場」では、論点をまとめます。

要点

「要点」とは、「物事のなかで重要な部分」を意味します。「要点」の「要」は、「最も大切な部分」を意味する言葉です。

 

「要点」は、問題点に限らず、さまざまな意見や話の重要なポイントを表します。例えば、「要点のみを話す」のように使われます。

論題

「論題」とは、「議論や論文の題目」を意味する言葉です。例えば、会議において、「自社の売り上げを向上させる方法」などが論題として挙げられます。

 

「論点」は、論題をさらに掘り下げていって、「新商品開発にかけるコストをいくらにするか?」などと疑問形で表されます。「論点」の前に「論題」があるといえるでしょう。

ビジネスにおける論点の見つけ方

論点を的確に見つけ出せると、問題解決のために効果的な議論を交わせる可能性があります。

 

一方で、論点が的確でない場合、誤った課題解決方法に進んでしまい、時間やコストを無駄にしてしまう恐れがあるため、注意が必要です。

 

効率よく業務を進めるために、ビジネスにおける論点の見つけ方を解説します。

論点となる候補を出す

業務を進めていると、さまざまな問題に悩まされることがあります。目の前の問題に対し、論点であると思い込んで注力すると、本質を見落としてしまったり、効果が得られなかったりする恐れがあるでしょう。

 

例えば、「A商品の売り上げが落ちている」という問題があった場合、「A商品の売り上げをどのように上げるか?」という論点が浮かぶかもしれませんが、A商品の売り上げが落ちた分、「新たな収益源となる商品を開発する」という解決法があったり、営業担当がA商品を顧客に勧められていないのであれば「営業方法を改善する」方法も考えられたりします。

 

状況によって論点が変わる可能性があるため、ひとつの論点に固執せず、論点の候補を複数出すことが大切です。

論点の候補を絞り込む

論点を洗い出したあとは、候補を絞り込んでいきます。候補を絞り込む際には、経験や仮説をもとに思考する方法と、筋の良し悪しで思考する方法が効果的です。

 

自分の経験や仮説によって思考する方法を、仮説思考といいます。まだ経験が浅い場合でも、持ちうる知識などから仮説を立てることで、成長できたり、候補を絞り込めたりするでしょう。

 

筋の良し悪しで思考する方法は、解決の可否、リソースの有無、効果の大小を考慮します。解決でき、解決に向けたリソースもあり、効果も大きい論点を思考によって導き出します。

論点を確定させる

絞り込んだ論点を、ひとつの論点に確定させます。論点を確定するために、相手に質問して話を聞いたり、仮説をぶつけてみたり、現場を見たりすることが求められます。

 

相手の言葉に真意が隠されている可能性があるため、そのまま受け取らず、質問などをして相手の反応を確認し、論点にすべき事柄は何かを判断しましょう。

 

自分の経験を参考にすることや、現場視点、顧客視点など、さまざまな視点で物事を見ることも大切です。

全体を俯瞰して論点を確認する

確定した論点を、全体を俯瞰して再度確認します。全体像を改めて俯瞰することで、論点にズレがないかを確認できます。

 

論点の整理には、課題解決法の発見に役立てられるロジックツリーや、モレなくダブりなく物事を考えるMECEなどのフレームワークを活用すると、効果的かもしれません。

論点を的確に判断して最大の結果を

論点とは、議論の中心となる問題点のことを意味する言葉で、論点を的確に判断できると、大きな成果を得られる可能性があります。

 

論点の見極めには、自分の経験や仮説思考、実際に相手に質問するなどのアクションが効果的なため、日頃からさまざまなことに興味を持ったり、多角的な視点で物事を見たりするクセをつけると、能力が向上するかもしれません。

 

経験が浅くても、現在持ちうる知識や経験で論点の見つけ方を実施すると、論点を見出せたり自らの成長につながったりして、自分の糧になるでしょう。

 

記事執筆や校正など文字に関わる仕事を幅広く行う元金融業のフリーライター。静岡県在住だけど岐阜県も大好き。戦国武将の推しは斎藤道三。(ブログ:https://enmojilaboblog.com/

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