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投稿者:

禰好亭めてお

【第55回】キャンセルカルチャー|めてお先生のVTuberとして生きていく

最近よく話題に上がる「キャンセルカルチャー」って言葉、知っていますか?
今回はその内容と、それが実際に今の日本にどんな影響を与えているかについて、そして皆さんがそれをどう思うか、を考えていければと思います。

キャンセルカルチャーとは

キャンセルカルチャーとは、特定の人物・団体の反社会的言動や事件等が問題視された時、追放運動や不買運動などが発生すること。炎上はSNSで非難や批判が殺到し、収拾がつかなくなる事を指しますが、キャンセルカルチャーの場合はそれに加えて「謝罪要求」「辞任要求」「不買運動」など具体的な制裁を求めます。

海外のキャンセルカルチャーの事例で言うと、女性に対してのセクシャルハラスメントの被害を訴える活動で著名人が有罪判決になったり、多様性を求める活動によって賞のノミネート資格が加筆されたりと、社会的な影響を与えています。

最近の日本で起きたキャンセルカルチャー

2024年2月、実写ドラマ化されたマンガに起因する問題で小学館に対する不買運動が発生しました。ちょうど、私の友人のVTuberである犯罪学教室のかなえ先生(https://twitter.com/towanokanae1984)が3作目となる著書を小学館から発売したタイミングで起きた不買運動だったため「本キャンセルしました」というようなコメントが多数届いたそうです。

行き過ぎたキャンセルカルチャー?

先日、とある富裕層のママさんが、子供を旅行に連れていく時の工夫をよく聞かれるから、と「飛行機=寝る場所と子供が覚えてくれると楽だよ」という内容を画像付きでXに投稿したところ、非難が殺到しました。
非難の内容は添付された画像が、飛行機のビジネスクラスのものであり、子供の近くに高級ブランドのバッグが映り込んでいて『マウントだ』というものばかりでした。
その後、投稿者の方は謝罪をしてXのアカウントを削除されたようです。

ここで少し考えていただきたいのですが、この方は、謝罪の必要があったのでしょうか?
私も投稿を拝見しましたが、ご本人はマウントのつもりは全くなさそうであくまで『よく質問されるからお答えしておきますね』という善意の投稿だったように思います。

キャンセルカルチャーの光と闇

ここまで読んでくださった方はもうお察しの事と思いますが、私個人として昨今の日本で発生したキャンセルカルチャーは本当に必要なのか?と思うことが多いんです。
もちろん、必要だったという方もいると思います。ですが、そこまでの制裁が必要か?と考えて欲しいんです。

もちろん社会問題に対してキャンセルカルチャーが発生するのは理解が出来ます。SNSの善意の投稿でそれが発生しているのは、疑問なのです。

人を裁くのは人ではなく法である

最近、とある番組でこんな言葉を目にしました。
人をさばくのは人ではない。法である
本当にその通りだと思います。リークや暴露、SNSでの徹底的な非難だけで様々な物事が裁かれるようになったとしたら、恐ろしいですよね。

今回は私個人が思っていることを好きに書かせていただきましたが、読んでくださった皆さんにも、今一度考えていただけたら嬉しいなと思っています。

禰好亭めてお


イベントでのMC、専門学校の授業、雑誌の連載コラム等の実績を持ち、YouTubeではVTuber向け「VTuber講師」動画のUPやお悩み相談配信、対談コラボなどを行っている。教員免許や宅建士の資格を持ち、SNSでも人の役に立つ様々な情報を発信中!