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投稿者:

ZYAO22編集部

【れとりっぷ】明智光秀や蘭丸らゆかりの岐阜県可児市を旅 ぎふワールド・ローズガーデンにアクセ手作り体験 

戦国時代を語る上で外せない地・岐阜県。多くの城跡や武将の生きざまを感じられる史跡が数多く残されていることから、戦国観光には最適です。くしくも新型コロナウイルス感染症の影響で、「近場」「屋外」「ふらっと行ける」旅がちょうど良い昨今。この機会に、地元の魅力を、岐阜新聞女子ネットのメンバーらと“再発見”してみませんか。今回は可児市を旅しました。

 

鬼武蔵や蘭丸らゆかりの美濃金山城跡 420年前とほぼ変わらない姿を今に

 

可児市は、美濃と尾張の国境に位置し、人やものの移動に便利な木曽川がある、言わずと知れた交通の要所であったことから、戦国時代には多くの山城が築かれました。その数は、伝承も合わせると10カ所以上にも上ります。

 

その中の1つ、国史跡の美濃金山城跡は、1537年に斎藤大納言正義が「烏峰城」の名で築城し、久々利城で討たれるまでの11年間にわたって城主を務めました。その後、65年に織田信長が烏峰城を手に入れ、家臣の森可成に城を与え、入城の際に「金山城」に改称したと言われています。

 

 

可成の没後は次男・長可が城主になりました。13歳で就いたわけですが、信長をはじめ周囲が驚くほどの戦果を挙げ続けたことから、「鬼武蔵」という異名をとり、味方からも恐れられたほど。長可が川中島(現在の長野県)に転封となったことから、82年には可成の三男・成利(通称:乱丸・蘭丸)が城主になりました。容姿が美しく、さらには細やかな気遣いができる性格であったため、信長からの信頼も厚かったと言い伝えられています。

 

 

しかし成利は、信長と共に本能寺の変で亡くなってしまったため、再び長可が城主に。しかし84年に激しい戦いっぷりがゆえ、小牧・長久手の戦いで討ち死にしたことから、可成の六男・忠政が城主となりました。その忠政も1600年に川中島に転封され、城は解体されました。

 

 

美濃金山城跡には、城を故意に破壊して再び築けないようにする「破城」の痕跡がはっきりと残っています。城跡一帯は、江戸時代は藩主の留山に、その後も今から70年ほど前までは皇室の御料林として一般の人の立ち入りが制限されていたため、高い石垣や枡形虎口などの仕掛けが、420年ほど前に城が壊されたときとほぼ変わらないであろう状態で残されています。

 

麓にある壮大な石垣も見どころの一つ。高さ6m、長さ40mの大きな野面積の石垣には美濃金山城を訪れる人をもてなすための御殿があったと考えられています。江戸時代になってからは米蔵として使われていたそうで、「米蔵跡」の名称で保存されています。

 

明智光秀ゆかりの明智荘

 

織田信長に重宝された森氏ゆかりの美濃金山城跡から南に6㎞ほどいった場所には、かつて明智荘と呼ばれた荘園があり、信長を本能寺の変で倒した明智光秀もここで生まれ、この地で約30年間過ごしたとされています(諸説あります)。

 

光秀はこれまで、裏切り者というイメージで語られがちでしたが、近年では家族思いの優れた武将だったことが明らかになってきました。そしてご存じの通り、2020年放映の大河ドラマで多くの人の心を掴みました。

 

明智荘内の小高い山には明智氏の居城だった明智城跡があり、本丸跡には2020年に建てられたばかりの光秀のブロンズ像が。城跡の麓にある天龍寺には、明智氏歴代の墓所があります。このように、明智荘一帯は、光秀ファンの聖地となっています。

 

バラ×明智光秀を一度に楽しもう

 

世界に誇るバラと花々の大庭園「ぎふワールド・ローズガーデン」(旧花フェスタ記念公園)。多くのバラが咲き誇る春と秋はもちろん、それ以外の時季でも四季折々の花を楽しむことができます。

 

 

10月15日には、モロッコ王国の全面協力の下で整備された「モロッコガーデン」がオープン。可児で気軽にモロッコの文化に触れることができます。

 

 

昨年、明智光秀の生涯や可児市内のゆかりの地などについて紹介する展示施設「明智荘の館」がオープンしたことで、戦国ファンにとっても外せないスポットになりました。1228日までは、「壬申の乱・承久の乱・関ケ原『決戦はいつも岐阜』パネル展」が開かれており、1221年に、可児市の大井戸の渡で戦乱の火ぶたが切られた「承久の乱」の古戦場跡やゆかりの地の魅力が書かれたパネル、甲冑などの展示を通して、日本の歴史のターニングポイントとなった戦いについて知ることができます。

 

 

お花を楽しみ、歴史を学ぶとお腹が空くもの。今年3月にオープンした「RoseTable」では、ステーキやパスタから、スイーツまでいろいろなメニューが味わえます。

 

その中で特に目を引くのは、やっぱりお花を使ったスイーツ。「ローズパフェ」や「花畑フォンダンフロマージュ」は可愛さとおいしさに思わずにっこり。全面ガラスの窓からウェルカムガーデンをのぞめ、店内、お皿の上もお花でいっぱい。うっとりする時間が楽しめます。

 

生まれ変わった木曽川左岸遊歩道

 

承久の乱の大井戸渡の古戦場跡と、SNS等で「#かぐや姫の散歩道」と注目を集める竹林の間に今春、日特スパークテックWKS(ワークス)パークがオープン。木曽川の自然に親しみ、歴史を感じ、さらにはトレーニングもできる一帯に生まれ変わりました。

 

パークの健康遊具で一汗かいたところで、すぐ東に広がる竹林に足を一歩踏み入れてみたらそこはもう別世界。孟宗竹が日光や音などをさえぎるため静かで幻想的で涼しくて…かぐや姫が出てきても違和感なし!?映え写真を狙っている方へのおすすめ度は100%です。

 

キラキラ手作りアクセ、原料は廃びんです!

 

美濃桃山陶の聖地として知られる可児市ですが、実はガラスのまちでもあります。その歴史は江戸時代、大手ガラス瓶メーカー「石塚硝子」の創業者・石塚岩三郎がこの地でガラスの原料・硅石を見つけ、ガラスづくりに精を出したところにまでさかのぼります。

 

 

可児市塩河にある「わくわく体験館」では、吹きガラスやトンボ玉づくりなど、ガラス工芸を気軽に体験することができます。いくつかあるメニューの中から今回は、廃びんを使ったアクセサリーづくりを選択しました。というのもこのわくわく体験館は、ごみ処理施設などからなるささゆりクリーンパークの一角にあるため、材料の廃びんとは切ってもきれない関係なのです。SDGsが注目されている時代にぴったりの体験内容だと思いませんか!?

 

工程はいたってシンプル。スタッフが廃びんを細かく砕き、電気の窯で溶かしてふちを丸くしておいた色とりどりの破片の中から好きなものを一つ選び、ワイヤーを巻いて、好みのビーズをあしらって仕上げるだけ。小学1年生から体験できます。茶色の破片は日本酒?緑色はワイン?などと、元の使い道を想像しながら新たな作品へと仕上げる作業はなかなか奥深い。廃びんアクセサリーづくりは毎年49月末までの開催です。