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投稿者:

ZYAO22編集部

【れとりっぷ】映える温泉スイーツや花餅アート|岐阜県下呂市へふらり満喫旅

戦国時代を語る上で外せない地・岐阜県。多くの城跡や武将の生きざまを感じられる史跡が数多く残されていることから、戦国観光には最適です。戦国観光×ご当地グルメ×映えスポット×NEWスポット…地元が誇るたくさんの魅力を、岐阜新聞女子ネットのメンバーらと“再発見”してみませんか。今回は下呂市を旅しました。

 

南飛騨の一大勢力、三木氏の居城・桜洞城 河岸段丘という地形が高い防御性発揮

1000年以上の歴史を持ち、徳川家康、秀忠、家光、家綱の四代将軍の侍講を務めた儒学者・林羅山に、兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉と並ぶ日本三名泉のひとつと称された天下の名泉・下呂温泉。織田信長や武田信玄も名湯に浸かったという言い伝えも残っています。

 

このように武将にも何かと縁のある下呂市の一帯。中世は、飛騨守護京極氏の被官人だったともいわれる三木氏が1411年の応永飛騨の乱を機に土着し、以後三木氏が170年以上にわたってこの地を治めました。江戸時代に編さんされた地誌「飛州志」によると現在の下呂市萩原町にある桜洞城は三木氏によって築かれた城の一つで、150420年の永正年間に建てられたと言われています。

 

桜洞城は館のような平山城で、城内の規模は最大長147m、最大幅90mほどだったと推測されます。北側には天然の要害である桜谷、西側には河岸段丘と飛騨川があるという防御性の高い場所に位置していたことから、三木氏は居城として使っていました。

 

1579年頃、三木氏は本拠地を高山市の松倉城に移しますが、冬の寒さが特に厳しかったことから冬の間だけは引き続き桜洞城を使っていました。そのため「冬城」とも呼ばれていました。

 

そして1585年、羽柴秀吉の命を受けた金森長近が三木氏討伐を行ったことで飛騨を手に入れて三木氏は滅亡。桜洞城も終わりを迎えました。

 

桜洞城跡の一帯は現在、ビニールハウスが並ぶのどかな雰囲気が広がっています。北西部の一角の森に唯一、「桜洞城跡」を示す標柱がありそこから入っていくと、土塁や空堀などの遺構がわずかに確認できます。

 

2009年に城跡の3分の1に相当する範囲で発掘調査が行われ、現在の田畑の下から城の周囲を巡る空堀が姿を現しました。中国大陸からの陶磁器の破片等、青銅製の香炉の装飾が見つかり、三木氏の権威を象徴する品とされています。

 

出土品の一部は下呂ふるさと歴史記念館に展示されています。

 

桜洞城跡近くの萩原宿で焼菓子GET

飛騨街道の宿場町として栄えた萩原町。桜洞城跡から歩いて行ける距離にある萩原宿には、当時の面影が残る街並みが残されており、地酒や飛騨牛、飛騨納豆喰豚(なっとくとん)など地元ゆかりの産品の買い物や歴史散策が楽しめます。

 

この街道沿いに4年前にオープンしたのが「小さな焼き菓子家ANoi」。下呂市萩原町の人気洋菓子店「siegfrieda」などで修業を積んだ松本知美さんが手掛けた、添加物や保存料を使わない手作りのタルトやキッシュ、クッキーなどが並びます。

 

この場所はもともと、siegfriedaのオーナーパティシェの祖父が喫茶店を営んでいたところ。白を基調にリノベーションしつつも、レンガの壁やカウンター、椅子をさりげなく使い、長く町の人々に愛された喫茶店の面影を残しています。

 

ドイツ料理店で花餅アートづくり!?

せっかくだから飛騨のお正月に欠かせない花餅を作ってみたいと思い、体験できるところを探していたところ、ドイツ人シェフ・エルウィンさんの手料理が楽しめる人気レストラン「SAKURA」で「花餅アート」が体験できると聞きうかがってみました。

 

花餅アートは、エルウィンさんの妻・グラッパー智子(G子)さんが発案。東京出身のG子さんは、スーパーでたまたま買った小ぶりな花餅を県外の知り合いに見せたら大好評で、ちょうど、「雨の日でも観光客に楽しんでもらえる飛騨ならではのものがあれば」と思っているタイミングだったため、キットを開発することにしました。

 

G子さんは「県外出身の私からすれば、花餅は正月以外に飾ってあっても違和感はありませんし、カラフルで可愛くても良いのでは」と、キットに着色料を入れました。さらにはスーツケースで持ち帰れるように25㎝ほどの透明ケースに完成品を入れられる仕様にし、枝と台、米粉、作り方の紙をセットにしました。

 

花餅アートは持ち帰って自宅で作ることもできますが、店内で飛騨川をのぞみながら作るのはまた格別。「30分ぐらいで終わるでしょ」と挑みましたが、だんだんと熱中していき…いくら時間があっても終わらないという事態に。続きは自宅で…というのも手です。

 

こだわり尽くした下呂温泉名物・トマト丼

さすが全国屈指の人気温泉地というだけあって、「食べてみたい」とワクワクした気持ちになれる食事やスイーツはいくらでも。その中で今回は、トマト丼を選んでみました。トマトは下呂市でもっとも多く生産されている野菜の一つであることから、下呂温泉の多くの店では、飛騨牛や飛騨納豆喰豚、鶏肉などとトマトを丼にのせる「トマト丼」を提供しています。

 

飛騨牛を使った料理のみを扱うBLANC DU ETOILE(ブラン・デュ・エトワール)でもトマト丼を提供。地元出身のシェフ成瀬大介さんは、東京で生活したり、各地へ旅行に行ったりした経験から「旅行先でその土地のものをほとんど食べられなかったというケースは実は少なくない。せめて自分の店では、下呂のもの、岐阜県のものにこだわりたい」と、オープン当初から飛騨牛トマト丼、飛騨牛ほう葉みそハンバーグ、飛騨牛ほう葉みそステーキの3つのセットメニューだけで勝負しています。飛騨牛は安心できるルートで調達。ハンバーグはひき肉を使わずにお肉を叩いて仕上げています。お米は店から見える場所の農家にお願いして作ってもらっています。

 

お肉もお米もそのおいしいこと。味がしっかりついているのでパクパクいけます。洋風でかわいらしい店内で、地元のものをたっぷり味わえるとはまさに旅の醍醐味!

 

温泉とスイーツが融合=映え

スイーツも負けてはいません。下呂温泉には、温泉の恵みを生かしたり、地元の素材をふんだんに使ったりした一押しスイーツがたっぷりあります。「温泉玉子を使ったスイーツを温泉に入りながら食べる」という夢をかなえてくれるのが「下呂温泉 足湯の里 ゆあみ屋」。白鷺橋からすぐの場所にあり、店頭には無料で入れる足湯が。大人気なので、入れたらラッキーというくらいの気持ちで挑みましょう。

 

一番人気の温玉ソフトは、アイスクリームの上にトロトロの温泉玉子をON!「今、口に入れたのは白身なのかアイスなのか…」などあれこれ考えてしまう不思議な食感を満喫。アイスの甘さと白身の甘くなさがうまくマッチして、さらには黄身のコクと玄米フレークのアクセントも効いていて…ぜひとも食べてほしい唯一無二の逸品です。

 

「ほんわかプリン」も要チェック。ゆあみ屋の店頭で温泉を使って温めています。足湯に浸かりながら、温泉から出したばかりのほんのり温かいプリンをパクッ。温泉を堪能できるぜい沢な時間です。

 

ほかにも下呂温泉中心部には、「どうせならきれいになる旅」と銘打った下呂温泉素肌美人プロジェクト発の新感覚スイーツを楽しめる店が7店舗も。地元の下呂牛乳だったり栃の実だったりブランド米「銀の朏」だったり。おいしさだけではなく素材にも見た目にもこだわった逸品。散策して食べて温泉に入って、散策して食べてを繰り返し、一つでも多く制覇したい!