#7 青春18きっぷで旅に出よう|プリマリのシソンヌノート
青春きっぷとは?
夏の旅行を考える中で‥‥熱烈な信者の多い「青春18きっぷ」の旅なんていかがでしょうか?端的に言えば、「青春」とはかけ離れた年齢の人でも買える「2410円でJRの在来線を一日中乗り放題できるきっぷ」です。
しかし、この知識だけで「青春きっぷ旅」をすることは不可!もう少し詳しく説明しますと、春、夏、冬の決められた期間に、JR全線が5回というか5人というか5日間乗り放題になるきっぷです。5回分(12050円)で、JRのみどりの窓口で売られています。
1回分だけをJRで買うことはできません
「5回」という表現がいまいちピンとこない方もいるでしょう。青春きっぷは、改札に入れられない長細い切符に、駅員さんにスタンプを押してもらって1回とカウントします。それが5回分として売られているため、みどりの窓口で「1回分だけ買う」ことはできません。
2人以上で使う場合はスタンプが人数分押されます。1人で5日間使ってもよし、2人旅を1回&3人旅を1回して使ってもよし、5人旅を1回してもよし。
ちなみに、金券ショップで1回あたり3000円~で扱われていることもあります。1回残りや2回残りは多少高くてもすぐに売れてしまうようですのであてにしない方が良いかと。みどりの窓口で購入し、自分や友達だけで5回分使い切る方法を模索しましょう。
特急は×。同行者がいる場合は不正乗車にならないよう注意
ここで注意点を挙げます。注意点の一つめは
特急には乗れないということ。
在来線(新快速や特別快速はOK)しか乗れません。特急に乗ってしまった場合、特急料金だけでなく、特急区間の乗車料金も請求されます。新幹線にも乗れませんが、新幹線はそもそも改札に入れないので、「危うく乗ってしまった」ということにはならないと思います。
二つめは、
複数人で使う場合、「キセル状態」にならない動きをしなければならないということ。
全員が例えば
「岐阜駅に集合して、同じスケジュールで動いて、岐阜駅に戻ってきて解散」
という動きをするなら問題ありません。
注意が必要なのは、一緒に行く人と最寄り駅が違う場合。
例えば、「名古屋の人と岐阜の人と大垣の人が3人で大阪に行く」場合
名古屋の人が青春きっぷを持って、名古屋駅でスタンプを1つ押してもらう
↓
一人で岐阜駅へ。一度改札を出る
↓
岐阜の人と合流して岐阜駅で改札に入る際に2つ目のスタンプを押してもらう
↓
名古屋の人と岐阜の人が2人で大垣駅へ。2人で大垣駅で改札を出る
↓
大垣駅で3つめのスタンプを押してもらい、3人で改札に入る
という動きをしなければなりません。
ちなみに大阪は、米原からは新快速がビュンビュン飛ばしてくれ、岐阜駅から2時間20分ほどでいけますし、乗り換えも運が良ければ米原の1回だけ。定価だと往復で6000円ほどかかるのでおすすめ度大です。
ちなみに米原駅は「米原ダッシュ」というツウならわかる用語が存在…。大阪から岐阜に帰ってくるときはホームが変わりますのでダッシュしている人を見かけます。走らず安全に…。
慣れている人はどんな使い方をしている?
筆者はこの青春切符のヘビーユーザーの一人。高校の合格祝いとして、家庭教師の先生に2回残りをいただいて姉と2人で大阪へ行ったのが始まりで、それ以降多用しています。
京都市内の大学に通っていたので、青春きっぷで日帰り帰省なんてこともしていました。今では日帰り旅行で京都大阪神戸へ行くときによく使っています。
この程度はまだまだ序の口。学生時代の友達は九州まで青春きっぷで帰省していました。京都→熊本は乗車料金だけで11330円かかりますので、それが2410円で済むとなれば…頑張ってみてもよいかもしれません。
ちなみに私の長距離乗車歴は京都→広島(7時間50分、384km)、岐阜→東京(7時間、396km)ぐらいかと。
岐阜から一日で行ける一番遠いところは?
現在のダイヤで岐阜駅から行ける一番遠く(東京方面)を調べてみたら北上駅でした!岩手県盛岡市の少し手前で、あと65km北へ行けば小岩井農場…というところまで攻めれます。
05:12岐阜(JR東海道本線)→豊橋→熱海→熱海→新橋
(ここで15分乗り換え時間があるのでランチに立ち食いそば?)
12:40発 新橋→土浦→水戸→いわき→原ノ町→仙台
(25分の待ち時間で牛タン?無理かな?)
20:09発 仙台→一ノ関→22:55北上
この行き方だと岐阜からちょうど200駅目!乗り換え9回!899km!それでも2410円!
大阪方面は、6:05に岐阜駅を出て、00:00に松橋駅(熊本県宇城市)でした。
熊本駅から5つ南。934km!西の方が伸びますね。青春きっぷは「0時を回って最初の駅まで」ですので、終点の八代駅まで行くには+380円がかかります。
今年の夏は7月20日(木)から9月10日(日)までが利用期間で、販売期間は7月1日(土)から2023年8月31日です。あれこれ計画を立ててみてはいかが?