【第48回】その投稿、大丈夫?|めてお先生のVTuberとして生きていく
2024年に入って、メディアやSNSで「リーク」が流行っているように思います。
私たちVTuberの業界の中も例外ではなく、VTuber運営企業や関係者のリークがいくつかSNSに投稿され、話題になっていました。
この状況、みなさんはどう捉えていますか?
気軽に学ぶ誹謗中傷や名誉棄損
私は大学で法学部にいたわけでもなく、法律を専門に学んだわけではありませんが、VTuber講師として生徒に教えるために仕事に関わりそうな法律の知識をざっくりではあるものの調べたりしています。あとは専門知識のある方にちょこちょこ質問したりしながら情報を仕入れることもあります。
でも、普通に生きてると中々そういった知識を仕入れるのは難しいですよね。
そこで、私はこの本をみなさんにオススメしたい。
あ、安心してください。難しい専門書とかではなく、マンガなんです。
マンガ「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」
富士屋 カツヒト (著), 左藤 真通 (企画・原案), 清水 陽平(法律事務所アルシエン) (監修)
このマンガ、実際の弁護士さん監修のもとで「SNS等を通じた誹謗中傷や情報開示請求のリアル」が描かれているんです。私は現在出版されている5冊全てを読破しましたが、情報開示請求をする側の心情や、された側の生活がどうなっていくかも含めてかなり現実的に描写されていてすごく学びになります。
先にリークしたもん勝ちではない?
冒頭にも書いていた通り、昨今では少し嫌な事があったり傷ついたりした時に相手と直接折り合いを付けたりするよりもメディアやSNSに暴露するというのが横行しているように思います。
それをした時にどうなるか?少し考えてみましょう。
「自分被害者なんです!こんなに可哀そうなんです!あの人許せないです!」という投稿をSNSにしたとします。
その投稿はいつもよりも多くの方が拡散したり、同情の気持ちがリプに大量に寄せられたり、相手を許せないという内容が引用投稿されたりするでしょう。
でも実は、この投稿をした方は、投稿した時点で加害者になっているんです。
投稿内容が事実かどうかはもちろん問題になるとは思うのですが、SNSに投稿して全世界に発信したら、単なる被害者ではなくなってしまうという事なんです。
実際に今年になってからも、メディアにリークがあった刑事告訴に対して民事告訴が通るという事例も出てきました。
SNSはほとんどの方が使いますが、全世界に対して自分の投稿を発信しているという自覚が薄い場合が多い気がしています。ママ友との井戸端会議での陰口や、会社の喫煙室での内緒話のような内容を投稿すると誹謗中傷として受け取られる可能性もあります。
今一度、インターネットとの向き合い方を考えてみる機会なのかもしれないなと思います。
禰好亭めてお
イベントでのMC、専門学校の授業、雑誌の連載コラム等の実績を持ち、YouTubeではVTuber向け「VTuber講師」動画のUPやお悩み相談配信、対談コラボなどを行っている。教員免許や宅建士の資格を持ち、SNSでも人の役に立つ様々な情報を発信中!