【第26回】話題の「なぁぜ?なぁぜ?」でうまくいく|めてお先生のVTuberとして生きていく
少し前からTikTokやYouTubeのショート動画でよく「○○って○○○○なの、なぁぜ?なぁぜ?」というフォーマットのものをよく見かけます。
この動画自体は日頃の疑問や常識の違い等を面白おかしくしているだけなのですが、何度も見ているうちに私はこの【なぁぜ?なぁぜ?】って仕事の問題解決によく使ってるなあと気付いてしまったのです。
毎週ZYAO22にてコラムを書かせてもらっていますが、バーチャルYouTuberである「禰好亭めてお」(私)の主戦場はYouTubeとX(旧Twitter)です。普段から「なぜこの投稿はこんなに伸びたんだろう」「なぜこの配信はご新規さんが多いんだろう?」という考え方をすることが多いんです。
なぁぜ?なぁぜ?はトヨタが提唱した問題解決法
私は岐阜県出身なので、トヨタ(TOYOTA)と言われるとなんでも信じたくなるタイプなのですが、客観的に見てもこの問題解決方法は理にかなっていると思っています。
問題解決や課題解決をしたい時、表面上の問題ではなく、問題の原因になっている部分を探してその部分を駆除しなければ根本解決にならないですよね?その場合にこの「なぜなぜ分析」と言われるトヨタ生産方式の問題解決フレームワークを使って原因究明して、カイゼンしていくんです。
ちなみに凍やり方は「5つのWHY(なぜ?)」とも言われますが、業種や問題の種類によってなぜ?と深堀りする段階が少なくてもよいので、個人的には「なぜなぜ分析」という言い方の方が好きです。
なぜなぜ分析のやり方
例えば「機械が止まってしまった」という問題が発生した時はどう考えるんでしょうか。
問題:機械が止まってしまった
?なぜ機械は止まった?
→オーバーロードでヒューズが切れたから。
?なぜオーバーロードがかかった?
→軸受部の潤滑が十分でないから。
?なぜ十分に潤滑しないのか?
→潤滑ポンプが十分くみ上げていないから。
?なぜ潤滑ポンプが十分にくみ上げていないのか?
→ポンプの軸が摩耗してガタガタになったから。
?なぜ摩耗したのか?
→ろ過器が付いていないので切粉が入ったから。
対策:ろ過器を取り付ける。
ここまでなぜ?と深掘りすると、本来の原因が分かって、根本を解決できる対策方法を導き出せるんですよね。この例では5回なぜ?と深掘りしていますが、それよりも前に根本原因にたどり着くこともあるので、回数はそこまでこだわらなくてもいいと思いますが、多くの場合5回もなぜ?と考えたら根本の原因にたどり着くのだそうです。
なぜなぜ分析をうまく使うコツ
問題を具体的に客観的に事実を見つめないと、この分析方法はあまり効力を発揮しません。下記の2つの例を見てください。
×「取引先に送るメールにミスがあった」
〇「○○という取引先に送るメールで資料Aの5ページ目に誤りがあった」
×「先月の売上が悪かった」
〇「先月の売上が目標に対して80%の達成率だった」
具体的な事象であればあるほど、その原因を導き出せる確率が上がるので、まずは問題を具体的に見つめることが大事です。さらに、良い/悪いや、ミス等は主観的な味方なので、事実を客観視する必要があるんです。
最初は慣れないかもしれないですが、普段の生活でも「このお店ってなんで看板出してないんだろう?」とちょっとしたことを考えるようにするとすぐに癖づくと思うので、ちょっと試してみて欲しいなと思います。
次回は「不安の正体」というテーマでお送りします。
禰好亭めてお
イベントでのMC、専門学校の授業、雑誌の連載コラム等の実績を持ち、YouTubeではVTuber向け「VTuber講師」動画のUPやお悩み相談配信、対談コラボなどを行っている。教員免許や宅建士の資格を持ち、SNSでも人の役に立つ様々な情報を発信中!