岐阜プラスチック工業グループ|代表取締役社長 大松栄太氏 進む「活プラ」新商品開発に力

-昨年を振り返って。
2022年3月期の売上高が1085億円と1000億円を突破しました。今年の70周年を見据え、未来ビジョン策定プロジェクトを立ち上げ、社員と一緒に未来ビジョンについて語り合い、お客さまとの対話を進めてきました。設備投資では、リスパックの関西工場の建設に着手。この新工場はバイオマスプラスチック容器に特化した工場とし、西日本の製造拠点にしたいです。
-昨年4月に「プラスチック資源循環促進法」が施行されました。
リデュース(減量)、リユース(再使用)、リサイクル(再生)に、リニューアブル(再生可能)が加わり、4Rになったことを受け、新法に対応した取り組みを加速させています。海洋プラスチックごみをアップサイクルした新製品をはじめ、ごみの減量につながる食品容器、塩ビ管継手の製造で出る端材を有効活用した農業用資材などを開発してきました。
-消費者の反応はどうですか。
この1年で、お客さまからはリサイクル素材の商品やバイオ素材の商品を求める声が増えてきました。世の中では「脱プラ」とよく言われますが、当グループではプラスチックを活用する「活プラ」を広めていきます。
-技術開発や社会問題を意識した商品提案に注力しています。
岐阜プラスチックとリスパックが21年に行った意匠登録件数がそれぞれ上位10位に入りました。合計すると1位のパナソニックに次ぐ2位でした。商品提案では、24年問題を抱える物流業界に向け、積み下ろし作業の負担を軽減する商品やトラックの積載効率を高める商品を提案してきました。今後も物流の効率化に貢献していきます。
-70周年を迎える今年の目標を。
未来ビジョンを実行に移す1年目になります。今まで培ってきた技術をさらに高め、新しい技術を取り入れながら製造技術を磨いていきたいです。

〒500-8721 岐阜市神田町9丁目27番地 大岐阜ビル
TEL.058-265-2232
創立 1953年4月16日
グループ会社 岐阜プラスチック工業㈱、リスパック㈱、リス㈱、リスジョイントプロダクツ㈱、リス興業㈱、東栄管機㈱、大岐阜ビル㈱、橋爪運輸㈱、大幸化成㈱
売上高 1,085億円(2022年3月期グループ連結)
総従業員 2,535人
工場 全国17ヶ所
支店・営業所 全国33ヶ所、海外1ヶ所