山喜建設株式会社|代表取締役社長 布目美智男氏 木の魅力を伝えて地域に貢献

-昨年における社会情勢の影響は。
当社は、地元の木を自社で製材して住宅建築や家具づくりに使用しているため、物価高の影響が極めて限定的でした。コロナ禍についても好機と捉え、SNSやホームページを活用した情報発信や、事前にメールでお客さまのお悩みを聞き、予約での来店を促すDX化にシフト。その結果、お客さま一人一人のお話をじっくり聞くことができ、サービスの質向上につながりました。また、リフォーム・リノベーション専用ページを作成して、おうち時間の増加でより良い住空間を求める方のニーズにお応えし、好評を得ています。
-地域貢献にも積極的です。
昨年は、当社が本社を構える下呂市の中原小学校が今年3月で閉校することになり、地元企業として5、6年生に木の伐採から製材、卒業記念品となる椅子の製作までを体験してもらうプロジェクトに取り組んでいます。また、校庭にあった桜の木を活用し、ベンチを作って寄贈する予定です。このほか、木の風合いを楽しめるカッティングボードや折り畳みテーブルなどを、下呂市のふるさと納税返礼品として提供。本社では月に1度、職人によるDIY教室を開催し、本物の木に触れる機会を創出して、地域の方々に天然木の魅力や自然の大切さを伝える活動をしています。
-今年注力する取り組みは。
今年5月の完成を目指して、岐阜ハウジングギャラリー県庁前展示場のモデルハウスを建て替えます。平屋の趣を感じられる2階建て住宅は、当社が得意とするカフェスタイルの空間をブラッシュアップし、キッズスペースを備えた打ち合わせルームや、環境や健康に配慮した木材・建材を体感できるコーナーを設置。また完成後は、本社で行っているDIYなどの体験ができるスペースを設けて、自然の素材や県産材などを身近で触れてもらえる場所にしていきたいと考えています。
