ワークライフバランスの取れた企業へ転職するには?見つけ方や気を付ける点等を解説
「ワークライフバランスの取れた働き方がしたい」
「ワークライフバランスの取れた業界や職種って?」
「どうやってワークライフバランスの取れた企業を探せばいい?」
昨今は、多様な働き方が認められるようになってきました。そのため、ワークライフバランスの取りやすい企業で働くことで、仕事や私生活を充実させることもできるようになりました。
本記事では、転職する上で、ワークライフバランスに重きを置いた場合の企業の見つけ方や、どの業界や業種がワークライフバランスを取りやすいのかなどを紹介しています。
この記事を読めば、自分に合った働き方を見つけるための参考にできます。
ワークライフバランスの取れた企業で働くことで、仕事も私生活も充実させられるでしょう。今の働き方に悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にして、より良い生活を送れるようにしましょう。
目次
自分なりのワークライフバランスの定義をもつ
ワークライフバランスとは、私生活と仕事の両方を充実させることで仕事のパフォーマンスを上げ、好循環を生み出すことを言います。
もちろん生活の送り方は人によって異なるため、ワークライフバランスが取りやすい企業も人によってさまざまでしょう。
まずは、上記のワークライフバランスの意味を考えながら、何が必要で不要なのか、自分なりのワークライフバランスの定義を明確にしてみましょう。
主にワークライフバランスが取りやすいとされる企業の特徴は、以下の通りです。
・残業が少ない
・完全週休二日制
・時短勤務やフレックス制度がある
・育児休業や介護休業が取れる
・在宅勤務ができる
ワークライフバランスの取りやすい企業を見つけるには
ただ闇雲に自分に合う転職先を探していては、時間だけが過ぎてしまいます。時間を無駄にしないためにも、押さえておくべきポイントを知っておきましょう。
ここからは、ワークライフバランスの取れた企業の見つけ方を紹介していきます。ぜひ、転職活動する上での参考にしてください。
福利厚生を確認する
福利厚生は、企業側が従業員に対して適用できるサービスや各種休業制度などを指します。福利厚生が充実してることで、従業員だけではなくその家族も恩恵を受けられる場合があるため、ワークライフバランスを取りながら勤務できるでしょう。
休業制度の例としては、育児休業や看護休暇などです。従業員が適用されるサービスの例としては、住宅手当や育児手当、テレワークなどが挙げられます。
これらの福利厚生を把握しておき、自分のワークライフバランスの定義にその企業の福利厚生があっているかを確認することで、より良い企業を見つけられるでしょう。
勤務形態を確認する
柔軟な働き方のできる勤務形態にも、いくつか種類があります。
・時短勤務
・リモートワーク
・フレックスタイム制
これらの働き方を知っておくことで、仕事と育児や介護などが両立しやすくなるでしょう。
厚生労働省や経済産業省の認定企業かを確認する
ワークライフバランスの取れている企業は、厚生労働省や経済産業省の認定を受けている場合があります。この認定は、老若男女の活動の活性化や安全衛生、健康によって配慮された企業に、認定マークが与えられる制度です。
そのためこの認定を受けている企業であれば、より良い環境で仕事ができると言えるでしょう。自分の環境や生活にあった認定企業かどうかも、事前に調べてみるのがおすすめです。
出典:安全衛生優良企業認定 ホワイトマーク ~厚生労働省が認定するホワイト企業の証~|SHEM 非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構
参照:https://shem.or.jp/white_mark-system
企業の口コミを調べる
口コミを調べておくことも、その企業を知る上でとても有効な手段になります。
企業の口コミから、数値化しにくい社風や働き方などを把握できます。転職サイトやSNS、同業他社に勤めている友人やOBなどで確認してみましょう。
ただし、1つの情報のみを信用するのではなく、いくつかの情報を参考にして総合的に判断しましょう。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、各社の求人を出すために企業に赴いて情報を収集するため、口コミなどでは知れない内容を知れる可能性があります。
そのため、転職エージェントを利用することも有効な手段の1つです。外からでは見えにくいことを知れるきっかけが欲しい方に、おすすめの方法と言えます。
ワークライフバランスの取りやすい業界や職種とは
ワークライフバランスの取り方には個人差がありますが、それでも取りやすいとされている業界や職種がいくつか存在しています。ここでは主に、ワークライフバランスが取りやすいと言われている業界、職種を紹介してきます。
大企業は比較的福利厚生が充実している
大企業では、社員に対して手厚い福利厚生を行うことで社員の私生活の満足度を高め、仕事への意欲を促進し、企業成果をあげる努力をしているところが多くあります。
また、福利厚生に使用できる費用も多くあるため、中小企業よりも比較的充実しているでしょう。
ワークライフバランスの取りやすい業界
ワークライフバランスバランスが取りやすいと言われている業界は、主にメーカー関係でしょう。例えば医療機器メーカーの場合、残業時間は約14時間で、年間休日数は130日弱となっています。
厚生労働省では、年間の残業時間の上限が360時間となっていたり、令和2年の年間休日数の平均が116.1日となっていることから、非常にワークライフバランスの取れた業界と言えるでしょう。
出典:時間外労働の上限規制 | 働き方改革特設サイト|厚生労働省
参照:https://hatarakikatakaikaku.mhlw.go.jp/overtime.html
出典:令和3年就労条件総合調査の概況|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/21/dl/gaikyou.pdf
ワークライフバランスの取りやすい職種
続いて、ワークライフバランスの取りやすい職種は、事務職などの管理部門となっています。
事務職は残業が多いイメージをもっている方もいるでしょうが、他の職種と比較すると少なくなっています。これは、顧客の予定に合わせて動くことが少ないためと言われています。加えて、自分で裁量を決めやすいことも残業時間が少ない理由の1つです。
ただし、営業事務のアシスタントは営業職と同じ仕事を振られることがあるため、注意しましょう。
ワークライフバランスが取りにくいところは
ワークライフバランスが取りにくい業界としては、メディアやIT企業などが挙げられます。
メディアは、最新の情報をより良い状態で発信しようとするため、必然的に残業時間が多くなる傾向があります。
IT企業のエンジニア職でも、納期やクライアントからの急な仕様変更に臨機応変に対応しなければならないため、労働時間が長くなることも少なくありません。
ワークライフバランスに重きを置いた転職活動で気を付けること
ここまで、ワークライフバランスの取りやすい業界や職種、ワークライフバランスの取りやすい企業の見つけ方を紹介してきました。実際に転職する際にワークライフバランスに重きを置く場合は、気を付けるべき点があります。
転職活動を少しでも成功に近づけるためにも、以下の内容を参考にしてください。
転職理由にワークライフバランスは控える
企業が欲しい人材というのは将来性があって、活力のある人材です。そのため志望動機で「ライフワークバランスの改善が目的」と伝えてしまうと、私生活を重視し過ぎていると誤解を招く恐れがあります。
企業にマイナスなイメージを与えないためにも、転職理由にワークライフバランスを挙げるのは控えた方が良いでしょう。
ワークライフバランスだけを重視しない
転職先を探す際は、ワークライフバランスを重視し過ぎないように注意しましょう。
ワークライフバランスを目的とした転職で合っても、年収や興味関心、やりがいなど他の条件も確認しておく必要があります。
ワークライフバランスに合わせて良い企業に転職するためにも、必要な条件をよく確認して、判断できるようにしておきましょう。
業種や職種の変更も視野に入れる
ワークライフバランスが取りやすい業種や職種は、前述したもの以外にも多数あります。
同時に両方を変えるよりも、業種か職種の一方だけ変えた方が実務経験としてスキルも身に付き、自分の強みとして企業へのアピールにもなるでしょう。また、転職活動する上で年齢的な不安を感じている場合も、有効な方法です。
現在までの自分の知識や経験を活かせる他の業種や職種に転職し、より良いワークライフバランスを目指しましょう。
公表データは職種や状況を考慮する
公表データとは、アンケートなどを通して得た民間企業の調査データです。政府統計であるため、参考になるでしょう。
ただし、どのような職種でそのデータが採られたものなのか、また収集時の企業や世間の情勢など、どのような状況であったかなどを考慮する必要があります。
同じ業界であっても、職種によって大きく差がでることもあり、流行りや不景気も考慮してデータを読み解きましょう。
岐阜県のワーク・ライフ・バランス推進企業
岐阜県では、県を主体としたワーク・ライフ・バランス推進企業の登録制度が始まっています。事業所を有する企業・団体であれば登録可能です。
承認されれば、認定ステッカーなどを得ることができます。企業・団体としては、転職希望者や就活生などに、自社のワークライフバランスへの取り組みについてアピールができるため有利になるでしょう。
行政が主体で行っていて目に見える認証というのも、転職活動する上で1つの判断基準にできます。
出典:企業動画集認定情報 | ジンサポ!ぎふ 岐阜県の求人企業支援サイト|岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進企業
参照:https://jinsapo.jinzai-gifu.jp/corporatemovies/corporatemovies_license/work_life_balance
転職でワークライフバランスを改善させよう
今回は、転職活動する上で重視したいワークライフバランスについて、紹介してきました。昨今の働き方改革によって、さまざまな働き方が広まっています。
自分に合う働き方は何なのか、転職する際は何を重要視したいのかをはっきりさせることで、転職は成功しやすくなります。
ぜひこの記事を参考にワークライフバランスについて考え、私生活も仕事も充実させましょう。