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投稿者:

ZYAO22編集部

【れとりっぷ】織田信長づくしの岐阜市旅|岐阜城やグルメを満喫!

戦国時代を語る上で外せない地・岐阜県。多くの城跡や武将の生きざまを感じられる史跡が数多く残されていることから、戦国観光には最適です。戦国観光×ご当地グルメ×映えスポット×NEWスポット…地元が誇るたくさんの魅力を、岐阜新聞女子ネットのメンバーらと“再発見”してみませんか。今回は岐阜市を旅しました。

 

岐阜市、岐阜城=信長 「石垣」から歴史をひも解く

織田信長が、金華山の山頂に建つ岐阜城を拠点に天下統一を目指したことは広く知られていて、2009年にJR岐阜駅北口駅前広場につくられた黄金の織田信長公像は、今や岐阜市のシンボルになっています。そして去年11月の「ぎふ信長まつり」の信長公騎馬武者行列に俳優の木村拓哉さんと岐阜市出身の俳優伊藤英明さんが出演。新聞やテレビ、インターネット等で数多く取り上げられ大きな話題となり、「岐阜=信長」ということを改めて多くの方が認識する機会となりました。

 

全山がチャートという石材でできている329mの稲葉山(現在の金華山)の山頂に城が築かれたのは1200年頃にまでさかのぼると伝えられています。石でできた山というだけあって、いたるところで見られる自然地形の切り立った崖は「天然の要害」となっています。本格的な城郭整備が行われたのは1539年頃の斎藤道三の時期で、1567年に信長が城主となると、道三の遺志を受け継ぎつつ大改修を行い、さらに発展させた城造りが行われました。

 

ぎふ金華山ロープウェーの山頂駅から天守にかけては、「石垣」に注目することで、道三、信長、それ以降の城造りの変遷を感じ取ることができます。七曲り登山道を進んで一つ目の見どころが一ノ門跡。道三の時期のものとされています。巨石と石垣を組み合わせた構造が、1540年代に築かれた土岐氏の居城・大桑城(山県市)の城門に類似していることが2020年度の発掘調査で分かり、道三が国盗りを成し遂げたことを、大きな石を使って視覚的に表したのではないかとされています。

 

二ノ門付近で注目してもらいたいのが石垣。横長の石材を隙間なく垂直に積んでいるものと、比較的大きな石の間に入念に間詰石が詰められているものの2種類が見られます。

 

横長の石材を多く使う石垣は道三期に築かれたとみられ、大きな石材を使う石垣は信長以降のもの。信長が当時の最新技術で、大規模に改変したことがうかがえます。

 

さらに頂上部へと登っていくと上台所と呼ばれる、天守を背景に記念写真が撮れる絶好のフォトスポットにたどり着きます。きれいな写真が撮れて満足して通り過ぎそうになりますが、ここは通路を支える石垣に注目。信長が防御のためというよりは、もともと谷地形だった場所に通路を造り、石垣で支えたのではと考えられています。

 

岐阜市では昨年度に引き続き、本年度も天守の東側と一ノ門、そして新たに天守台南西部で発掘調査を行っています。タイミングが合えば、発掘をする様子が見られるかもしれません。新たな事実の発見に期待大です。

 

展望レストランで信長〇〇を食べよう

ぎふ金華山ロープウェー山頂駅近くの太鼓櫓につくられた展望レストラン「ル・ポンドゥ・シェル」の名物はその名も「勝ち飯!信長どて丼」。県ブランド豚「美濃けんとん」を地元産味噌でじっくり煮込み、県産ハツシモにのせたという一品です。「これぞどて!というおいしさ。しかしそんなに信長感がないのでは」と食べ進めていくと…。信長と冠している理由がわかりました。丼の底に、信長がよく使用した「木瓜紋」が。どて丼は少々ボリューム多めですが、木瓜紋をばっちり見るために残さず食べましょう。

 

去年7月には「信長バナナアイス」も登場しました。ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスが信長にバナナを献上したことから、バナナを初めて食べた日本人は信長なのではという説があります。展望レストランでは、この説にちなんで名づけられた糖度が25度前後もある県内産の「天下布武信長バナナ」に、少しの牛乳だけを加えたオリジナルアイスを提供しています。その甘いことおいしいこと!アイスというよりはつぶしたバナナをそのまま食べているような濃厚さです。

 

信長も眺めたであろう景色を見ながら信長どて丼からの信長バナナアイスをぜひ楽しんでみては。

 

岐阜城~川原町。旅行気分を満喫

岐阜城やぎふ金華山ロープウェー乗り場のある岐阜公園および周辺は地元在住の方でも旅行気分が味わえる雰囲気が漂っています。岐阜城の1階から3階は史料展示室になっていて、信長の城づくりや城下町づくりについて詳しく学ぶことができます。木造織田信長坐像(複製)や京都南蛮礼拝堂の織田信長像などが展示されており、ファンにはたまりません。大きな山麓居館の想像図もその豪華さに目を引かれます。

 

岐阜城のすぐ東にある岐阜城資料館も、岐阜城のチケットで入れます。中では1973年の大河ドラマ「国盗り物語」で信長役を務めた俳優の高橋英樹さんをモデルにしたリアルな織田信長公像がお出迎え。さらには岐阜城のトリックアートもあり、楽しめる空間となっています。

 

そして岐阜公園のすぐ西側には、信長の時代から商人の行き交う川湊だった川原町(湊町、玉井町、元浜町の総称)が広がります。昔ながらの日本家屋が続くタイムスリップしたかのような町並には、岐阜うちわや岐阜和傘、鮎菓子など岐阜ならではのお土産が買える店や、町家や蔵を改装した飲食店が多く点在し、散策にはぴったり。鵜飼観覧船のりばも、川原町の一番東にあります。

 

信長バスで岐阜公園へGO

電車で岐阜に来た場合、多くの方が岐阜バスで岐阜公園へ向かうでしょう。信長観光がメインなのであれば、多少待ってでも信長のイラストが全面に描かれた「信長バス」に乗ってみては。

 

信長バスは岐阜駅や岐阜市役所、金華山ロープウェー乗り場のある岐阜公園、長良川国際会議場、柳ケ瀬などの岐阜市内の主要地を巡回する市内ループ線で使われています。信長バスは2012年のぎふ清流国体・ぎふ清流大会に合わせて導入され、3年前から現在のアニメーション風のデザインになりました。赤いマントを羽織った信長や、満月と岐阜城と信長のコントラストが印象的なものなどデザインは全部で9種類。

 

ちなみに道三の娘で信長の正室の濃姫が描かれた「濃姫バス」もあります。ただ、濃姫バスでは、岐阜公園に行けませんのでご注意を。

 

信長愛が詰まったお菓子はいかが

真っ赤なパッケージの真ん中に金色で商品名が書かれている長良園の「信長の赤」というお菓子。販売開始10周年を迎えたこのお菓子には、名前に恥じないほどの多くの信長愛が詰まっています。

 

社内で「信長にちなんだ岐阜ならではのお土産をつくろう」という話が出た際、家族ぐるみで信長ファンだという長良園技術部の大野信行さんは「信長と言えば赤いマント。赤いパッケージの赤いお菓子を作りたい。となるといちごが良いのでは」とひらめきました。JAぎふに相談したところ、ちょうど信長の正室の名前を冠した岐阜いちご「濃姫」の生産量が増えてきた時期だったことから、規格外のいちごを使うことに。当初はいちご味のフィナンシェにする予定でしたが、フィナンシェの形のクッキーに木瓜紋を一つ一つ手で押していくという形で落ち着きました。

 

パッケージにもこだわり、鮮やかな赤色と金色の文字、その下にはうっすら信長の花押を、上下には陣羽織をイメージした花柄をあしらいました。大野さんは「いろんな信長がちりばめられています。信長ファンにぜひ食べていただければ」と話しています。