株式会社平成調剤薬局|代表取締役 大橋哲也氏 新たな医療ニーズに柔軟対応

-2022年を振り返って。
昨年は、当社にとって創立30周年を迎えた節目の年でした。その中で、長引くコロナ禍において、コロナ患者を対象とした抗ウイルス薬の指定薬局としての役割を果たすべく、薬の安定的な供給や県内各地への配達に尽力したほか、13店舗中10店舗でPCR等無料検査を実施。また、以前より注力してきた小児在宅医療については、昨年度より小児在宅医療における服薬管理・指導の評価が新設されたことを受け、医療機関と連携したカテーテルや注射器など医療材料や輸液の提供、訪問看護師などとの多職種連携の強化などに努めました。
-業界の変化とその対応は。
近年、非対面での薬の受け渡しやオンラインによる服薬指導への需要が高まる中、昨年JR岐阜駅構内にオープンした「薬膳カフェMIZUTOKI」には、アプリを使用して好きな時間に処方箋薬を受け取れる非接触型ロッカーを設置。また、実証実験が進むドローンでの医療品配送についても、対応に向けて社員がドローン免許を取得しました。また、今年1月から運用を開始するオンラインでの電子処方箋や、薬剤師がカウンセリングを行った上で処方箋なく医療用医薬品を販売する零売システム、一定期間内に反復使用が可能なレフィル処方箋など、時代のニーズに合わせた変化にも、柔軟に対応していきたいと考えています。
-今年の抱負をお願いします。
今春には開業予定の柳ケ瀬グラッスル35に、薬局と飲食店を併設した「薬養軒MIZUTOKI」をオープンし、未病対策に向けた健康相談や食を通じた健康づくりなどができる場を創出します。薬剤師の業務が無限に広がる時代になりつつある中、社内では調剤自動化ロボットなど、ICTを積極的に活用して業務効率化を図り、医療の質向上、人や地域に向き合う人材の育成にも尽力していきます。
