銀行振込のやり方を簡単解説!窓口・コンビニ・ネットの振り込み方法別に紹介。
社会人になると給料の受取口座として、自分の銀行口座を持つ人も多いでしょう。自分で資金を管理するようになると、自動車の購入代金や家賃の支払いなどで銀行振込をする機会もあります。
銀行振込をしたことがない人は、初めてのことに戸惑いを覚えるかもしれないため、失敗しないように銀行振込のやり方や注意点を事前に把握しておくことをおすすめします。
銀行振込の意味ややり方、注意点をご紹介します。
目次
銀行振込とは
銀行振込とは、相手の金融機関口座に資金を振り込むことです。資金の振り込みは、現金や、自分の金融機関口座からの引き落としによって行われます。
また、銀行振込は、金融機関の窓口やATM、コンビニATM、アプリやネットバンキングなど、さまざまな方法で行うことが可能です。
銀行振込が必要な場面
銀行振込が必要な場面として、家賃や駐車料の支払い時や、家や自動車の購入代金などの支払い時が挙げられます。
また、クレジットカードの利用代金が残高不足で引き落とせなかった場合に振込対応をしたり、商品の購入時に銀行振込が求められたりすることもあるでしょう。
銀行振込は、日常生活を送るうえで必要になる場面があるため、銀行振込のやり方を覚えておくことをおすすめします。
銀行振込のやり方と流れ
銀行振込には、次の4つのやり方があります。
- 銀行窓口
- 銀行ATM
- コンビニATM
- ネットバンキング
それぞれのやり方について解説します。
銀行窓口での振り込み方
銀行窓口では、現金か、口座からの引き落としで銀行振込を行います。
現金で銀行振込をする場合、振込用紙に振込先金融機関・支店名や振込先名義人、依頼人の名前、連絡先、振込額など必要事項を記入し、現金とともに窓口担当者へ渡します。
現金で10万円を超える振り込みの場合は、「犯罪収益移転防止法」に基づく本人確認の実施によって、運転免許証やパスポート、運転経歴証明書などの公的書類の提示を求められるため、準備が必要です。公的書類の代わりに、振り込みを行う銀行のキャッシュカードや通帳の提示を求められるケースもあります。
口座からの引き落としで銀行振込をする場合は、振込用紙に現金の場合と同様の必要事項と、通帳の口座番号を記入します。通帳のお届け印を押印し、振込用紙と通帳を窓口担当者へ渡します。
引き落とし可能な通帳は、窓口で振り込みを行う銀行と同じ銀行の通帳のため、例えば、A銀行の通帳から引き落としたい場合はA銀行の窓口に行くようにしましょう。
銀行ATMでの振り込み方
銀行ATMでの振り込みは、ATMの画面の指示に従って操作して行います。
振り込みに際して必要な情報は、振込先金融機関・支店名、振込先口座番号、振込額です。
銀行ATMの場合、キャッシュカードを使用して口座からの引き落としか、現金で振り込みできます。ただし、現金での振込額が10万円を超える場合、法令によって本人確認が必要になるため、窓口での振り込みが求められます。
コンビニATMでの振り込み方
コンビニATMで振り込む場合は、キャッシュカードが必要です。コンビニATMは現金振込に対応していないため、キャッシュカードがないと振り込みできない点に注意しましょう。
コンビニATMも振込先金融機関・支店名、振込先口座番号、振込額の情報が必要で、画面の指示に従って入力していきます。
ネットバンキングでの振り込み方
ネットバンキングで振り込む場合は、まずはアカウントを作成し、所定のページからログインします。
「振込」手続きを選択し、振込先金融機関・支店名、振込先口座番号、振込額を入力していきます。
入力完了後に内容を確認し、振り込みを実行します。場合によっては、ワンタイムパスワードを求められることもあるため、パスワードの入力も行いましょう。
ネットバンキングでの振り込みは、口座からの引き落としで行われます。
アプリを使用した場合も、ネットバンキングでの振り込みのやり方とほとんど変わらないでしょう。
銀行振込をする際の注意点・ポイント
銀行振込をする際には、注意点やポイントがあります。
銀行振込で失敗しないためにも、よく確認しておくことをおすすめします。
現金振込をしたい場合は銀行ATMか窓口で
現金振込は、銀行ATMか銀行窓口でしか行えない点に注意が必要です。
また、銀行や設置場所によってATMの利用時間が異なったり、10万円を超える振り込みの場合など、本人確認を求められることもあったりするため、事前に利用時間や必要書類を確認しておくと安心でしょう。
振込手数料を確認する
振込手数料は銀行ごとに設定されており、利用する銀行によって手数料がかかるケースとかからないケース、金額などが異なります。
例えば、A銀行の口座からA銀行の口座のように、同一銀行宛への振り込みでは振込手数料がかからないケースが多いです。
一方で、A銀行からB銀行やC信金への振り込みなど、他金融機関宛への振り込みの場合は、振込金額が3万円以上か未満かによって手数料の金額に差があったり、金額に関わらず一律の手数料がかかったりします。
また、銀行振込のやり方によっても金額に違いがあり、銀行窓口での振込手数料はATMやネットバンキングの利用時と比較して高い傾向です。
振込手数料を確認したい場合は、振り込みを行う前に銀行のHPを確認したり、問い合わせたりするといいでしょう。毎月同一の口座に振り込む場合などは、振込先の口座と同一の金融機関に口座を開設して振り込むようにすると、振込手数料がかからないかもしれません。
銀行振込の受付時間を確認する
一般的に、銀行窓口は平日の9時から15時までの営業のため、銀行窓口で振り込みを行う場合は15時までに来店しましょう。
ただし、銀行によっては15時前に当日振り込みの受付を終了している場合もあるため、振込期日に余裕を持って振込対応したり、来店時間に余裕を持ったりすることをおすすめします。
ATMの利用時間も金融機関によって異なり、利用する時間帯によっては翌営業日の振り込み扱いとなります。
ネットバンキングやアプリは土日祝日や営業時間に関係なく振込手続きできる場合がありますが、システムメンテナンスの実施や振込先の金融機関の対応、振り込みを行なった時間帯などによって、当日の振り込みではなく翌営業日での振り込みになるかもしれません。
そのため、振込遅延を出さないように、銀行振込の受付時間を事前に確認しておきましょう。
振込先、振込金額、振込期日を確認する
銀行振込を行う際には、振込先や振込金額、振込期日を十分に確認し、誤りや振込遅延がないように注意が必要です。
振込後に、振り込みの内容に誤りがあったり、振り込みの必要がなくなったりした場合は、振り込みの中止や振り込んだ資金の返却を依頼する「組戻し(くみもどし)」手続きが必要なため、金融機関へ連絡して手続きのやり方を確認しましょう。組戻しには手数料がかかります。
また、振込資金が相手の口座に入金された場合は受取人の同意も必要で、返却されるまでに日数を要する恐れもあります。受取人の同意が得られない場合は、振込資金は返却されず、振込手数料や組戻手数料も返金されないため、組戻し手続きが発生しないように振込内容を何度も確認することが大切です。
振込期日が設けられている場合は、振込日時による着金日の違いに気をつけましょう。振込が遅延した場合、内容によっては、トラブルや損失が発生する恐れがあります。
期日を守って振り込めるように、自分が利用する銀行の振込可能日時と着金日を確認したり、早めの振込対応を心がけたりするといいでしょう。
まとめ
銀行振込には、銀行窓口、ATM、ネットバンキングなど、複数のやり方があり、手数料や振込可能日時などは金融機関によって異なります。
生活していくなかで銀行振込をする機会が発生したら、自分が利用している金融機関のHPを見たり、窓口に問い合わせたりして手続きのやり方や必要書類を確認するといいでしょう。
銀行振込は慣れれば簡単に行えますが、誤って振り込むと組戻し手続きが必要です。自分の資産を守るためにも、振り込みを行う際には振込先や金額などを十分に確認してくださいね。
記事執筆や校正など文字に関わる仕事を幅広く行う元金融業のフリーライター。静岡県在住だけど岐阜県も大好き。戦国武将の推しは斎藤道三。(ブログ:https://enmojilaboblog.com/)