Iターンで岐阜へ移住|第一次産業に従事して田舎暮らしを楽しもう!
岐阜の自然豊かな環境で生活してみたいとお考えの方はいませんか。
3,000m級の山々が連なる飛騨山脈や濃尾平野を流れる木曽三川をはじめ、全国屈指の美しい自然と天然素材を活かした伝統工芸品が有名な岐阜には、世界文化遺産・白川郷や高山祭など、有名な遺産や文化が豊富です。
雄大な自然と歴史・文化遺産、伝統工芸の匠の技など魅力たっぷりな岐阜は、名古屋から電車でわずか20分と生活にも便利な地域であることは意外と知られていません。
この記事では、暮らし・仕事の両面から見た移住先としての岐阜の魅力を紹介しています。岐阜での快適な暮らしを送るポイントも説明しています。
この記事を読めば、リモートワーク普及に伴い地方移住を考える人が増えるにつれ、地方移住の候補地として、なぜいま岐阜が注目されているのかを実感することができるでしょう。ぜひ参考にしてください。
目次
岐阜県ってどんなところ
岐阜県は日本のほぼ中央に位置し、飛騨山脈や長良川などの豊富な自然と世界遺産の白川郷、伝統工芸品、飛騨高山の古い街並みや温泉など、観光資源にも恵まれながら、名古屋から電車でわずか20分という、通勤都市としても好立地です。
広い山地と水量豊かな河川に恵まれ、南西部に濃尾平野の一部である美濃平野があります。岐阜県には農業だけでなく林業・酪農・水産業など第一次産業の求人も多く、UIJターンの候補地としても適しています。
田舎と都市が混在した町は「ちょうどいい」
岐阜県は、北部に高峻な山々が連なり、広い山地からは豊富な水量の河川が平野を通って海に続いています。このような地勢から全国でも屈指の豊かな自然に恵まれた地域であると同時に、名古屋からも近くインフラや住環境も整っています。
きれいな空気とゆっくりとした時間の流れの中で生活できる、本当の意味で、人にとって暮らしやすい町、環境に恵まれた町だといえるでしょう。
「自分らしく生きたい」と東京から移住する人も
「Iターン転職」とは、都会で生まれ育った人が都会で就職した後、地方に転職して移り住むことです。
いつも時間に追われ、仕事のストレスや孤独感のある都会の生活を続けてきた人たちが、何かのきっかけや、区切りのついたタイミングで、ふと我に返ることがあるのではないでしょうか。
都会生まれ・都会育ちの人が大人になって、豊かな自然や伝統文化にふれあう暮らしがしてみたい、と考えるようになる話はよく耳にしますし、実際に東京から移住する人もいます。
どんなパターンで岐阜県へ移住する?
最近は一般的によく聴くUターン・Iターン・Jターン移住とは別に、週末移住・季節移住・テレワーク移住といった多様なライフスタイルに合わせた移住のパターンもあります。
ここでは、豊かな自然に恵まれた岐阜で盛んな第一次産業である農業の仕事に就いて、人に優しい環境の岐阜に生活の拠点を移すIターン移住を中心にみていきましょう。
第一次産業への就職希望
今までは、中高年層の方が定年後に趣味を兼ね田舎で畑仕事をやりたい、が定番でした。しかし最近は、若者を中心にライフスタイルが多様化し、都会志向から地方への「自然回帰」の風潮が生まれてきています。
広大で豊かな自然に恵まれ農林水産業が盛んな岐阜は、新たに一次産業の仕事をしたい人にとって条件の整った候補地といえるでしょう。第一次産業を仕事にすることは、自然と向き合い、自然と共に生きていく人間らしい生き方です。
古民家への強い憧れ
古民家の明確な定義はありませんが、築数十年以上の日本の伝統的な建築様式で建てられた家屋で、日本の職人ならではの技術によって釘を使わず梁と柱を組み合わせた工法が特徴的です。
木の温もりや香り、なぜか懐かしさを感じる空間は私たちの心を魅了し、「いつかは古民家で暮らしてみたい」と想わずにはいられません。自然豊かな環境と古民家でのゆったりとした暮らしは、そこに暮らす人の身体と心を癒してくれることでしょう。
家族みんなで農業を開始
都会で仕事をしている人の中には「いつかは独立して農業を仕事にしたい」「家族と一緒に農業で新生活を始めたい」と、農業への憧れの気持ちを持つ人もいるでしょう。
農作物は、ひとつひとつ味も違い毎年収穫量も違います。豊作の年もあれば不作もあります。日照時間や気温、長雨や台風などの自然災害のリスク、そういった困難に直面しながら大切に作物を育てていく農業を、移住を機に家族みんなで始めてみてはいかがでしょうか。
自然豊かな地でものづくりを
岐阜県東部で生産される陶磁器「多治見焼(美濃焼)」をはじめ、岐阜市は竹と和紙を使った伝統工芸品が自慢です。岐阜で、ちょうちん、和傘、うちわといった工芸が発展したのは、和紙づくりが盛んな美濃市と岐阜市が長良川でつながっているからです。
岐阜では伝統工芸の求人もあり、さらにものづくり体験もできます。伝統文化が大切に受け継がれている環境での暮らしは、ゆったりと人らしい生き方が実感できる、理想のスローライフといえるでしょう。
岐阜県に移住する5つのメリット
岐阜には豊かな自然や受け継がれる伝統工芸の技術などがあり、ゆったりとしたスローライフに適した地域であることはこれまでふれてきました。
しかし、実際に生活をする拠点として考えるとき、生活費のことや子どもがいる人であれば子育て環境のことなど、もう少し具体的な項目について情報が必要でしょう。
ここでは、生活面で大切なポイントに関わる、岐阜のメリットについて説明していきます。
1:子育てに最適
地域の子育て環境は移住先を決める上で重要なポイントです。岐阜県は、平成19年に「安心して子どもを生み育てることができる岐阜県づくり条例」を制定しました。岐阜の各市町村は、子育ての環境整備と支援制度を充実させてきました。
その結果、令和4年4月1日現在の県内における待機児童数は令和2年から3年連続の0人となっています。また、北アルプスの山々を仰ぎ長良川をはじめとする清流が流れる、豊かな自然に囲まれた岐阜は子どもがすくすく育つ理想的な環境です。
出典:清流の国ぎふ移住支援補助金(令和3年度) | 岐阜県公式ホームページ(地域振興課)
参照:https://www.pref.gifu.lg.jp/page/157496.html
2:都会と違って通勤ラッシュがない
都会の生活では、満員電車で通勤しなければならないのが普通の日常です。岐阜市ではBRT(次世代バスシステム)とコミュニティバスを組み合わせた公共交通網の整備を進めてきました。公共交通を軸にし、都市機能を集約した、歩いて出かけられるまちづくりを推進しています。
車通勤を認める会社が多く、電車を利用する場合も都会のような極端な混雑はありません。気持ちにゆとりのある通勤ライフを実感できるでしょう。
3:生活費にかかる費用が少ない
都会より生活費を抑えられるのも地方移住のメリットです。特に違いが大きいのが家賃などの住居費です。
地方に移住すれば、都会のワンルームマンションと同じ金額で、家族で住める間取りで駐車場付きのマンションを借りることも可能です。戸建て住宅や分譲マンションを購入する場合も、格段に安くなります。
地元の採れたて野菜や新鮮な魚などの食材が、地元の市場や直売所などで都会と比べものにならない安さで手に入るのも地方の良いところです。
4:自分らしい暮らしができる
都会に生まれ育ち生活している人は、お盆や年末年始の時期になると、故郷がある人たちをうらやましく思った経験があるのではないでしょうか。
豊かな自然や歴史名所、文化遺産、人の温かみを感じられる地方には魅力がいっぱいです。旅行や出張などで地方の自然や文化にふれ、年々地方への憧れが高まりIターン転職をする人もいます。
文化や生活環境が都会と異なる地方に移住すると、これまでの自分の世界を広げることにもつながります。
5:他者とのつながりで暮らしが豊かに
都会の生活は人とのかかわりが希薄になりがちです。それは防犯面や地域的な特性から仕方ないことでもありますが、寂しさや孤独を感じることもあるでしょう。
一方地方では、仕事、プライベート両方で、人とのつながりができやすく、都会よりも人との付き合いを大切にします。温かい人の心を感じられるところは地方の魅力のひとつでしょう。
文化や生活環境が都会と異なる地方に移住することは、新しい価値観の芽生えや、自分自身を見つめなおす機会にもつながります。
転職でIターンは可能?移住者を支援する取り組みはあるの?
日本の社会全体で少子高齢化や人口減少が進む中で、地方の活性化を目指す「地方創生」の取り組みの一環として「まち・ひと・しごと創生法」が平成26年に施行されました。
都市部で生まれ育った人が都会で就職した後、地方に転職して移り住むIターン転職に対しても、国の制度と合わせて、多くの自治体で、地域活性化を目的とした移住希望者への支援サポートを行っています。
出典:関係法令・閣議決定等 – まち・ひと・しごと創生本部|内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局 内閣府地方創生推進事務局
参照:https://www.chisou.go.jp/sousei/info/index.html#an20
移住支援の補助金を活用しよう
国が実施している補助金の交付制度は「移住支援金」「起業支援金」の2つです。この2つとは別に、各自治体でさまざまな独自の支援制度も用意されています。「移住支援金」と「起業支援金」は、地方で起業する場合や、首都圏からの地方移住をする場合に支給される補助金です。
2019年から6年間を目処に実施されていますが、2021年からは、地方に移住して東京の会社での業務をテレワークで行う人も「移住支援金」の対象となりました。
出典:まち・ひと・しごと創生基本方針2021について|内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局 内閣府地方創生推進事務局
参照:https://www.chisou.go.jp/sousei/info/pdf/r03-6-18-kihonhousin2021gaiyou.pdf
農業など第一次産業専門の求人サイトを活用しよう
第一次産業とは、農業・酪農畜産・林業・漁業などです。地方転職で選択される第一次産業の筆頭はやはり農業でしょう。農業は、自分の手で農作物を育てられる醍醐味がある一方、長雨・台風など自然災害のリスクと向き合わなければならない厳しい職業でもあります。
専門性の高い第一次産業の仕事探しには、第一次産業専門の求人情報サービスがお薦めです。第一次産業の生産現場特有の情報や、説明だけではイメージしづらい現場の写真なども充実しています。
Iターン専門の求人募集サイトを活用しよう
一般に地方転職のパターンにはU・I・Jターンの3つがあげられます。どれも大した差はないと思われがちですが、U・Jターンの人は元々が地方出身のため、地方の環境や暮らしについて基礎知識があり、さらにUターンの場合は実家がある、親戚や知人がいるなどの強みがあるでしょう。
同じ地方転職でも、土地勘や風土に関する知識、地方生活の実感がない人が知らない土地に移住するのがIターンです。Iターン専門の求人サイトを利用することで、きめ細かい情報提供や、個別の相談ができるサービスなどが受けられることもあります。
起業支援の補助金を活用しよう
起業支援金とは、地域の課題解決を目的とした起業をする人に、都道府県が助成金を支給する制度です。事業分野は地域産品を活用する飲食店や子育て・買い物弱者支援、まちづくり推進など、地域の課題に合った事業が該当し、起業に必要な経費の一部が支給されます。
詳しい条件や申請手順は、内閣官房・内閣府総合サイト「地方創生」の「起業支援金」に掲載されていますので、確認の上、条件に合えば積極的に活用しましょう。
それでもやっぱり不安!相談できる場所はあるの?
インターネットを利用すれば、移住に必要な情報は入手可能です。しかし、住み慣れた場所を離れ生活の拠点を移す地方移住にはリスクもあり不安もあるでしょう。
インターネットの情報がすべて信用できるとは限りません。また、自分が知りたいポイントが詳しく書かれていないこともあります。
地方移住を検討する時は、実際に現地を自分の目で見られる体験ツアーに参加したり、移住候補地の自治体や相談窓口を活用したりするのも安心につながります。
移住者を支援するツアーに参加しよう
移住地域を検討するときにぜひ活用したいのが、候補地の市町村が実施している移住体験ツアーや、古民家宿泊ツアーといった、移住前の体験を支援する制度です。
移住体験をすることで地方での生活にふれ、実際の生活場面でどのようなことが起こるのか、メリット・デメリットを実感することもできるでしょう。実際に地域の方々と交流すれば、田舎暮らしの理想と現実を客観的に見ることができます。
岐阜県の移住・交流センターに移住相談をしよう
現地に行き、候補地の市町村窓口などで直接相談した方が良いと思っていても、実際に岐阜まで行くのは難しい人も多いでしょう。
そのような人には、清流の国ぎふ移住・交流センターの利用がおすすめです。東京・名古屋・大阪に移住相談窓口が設置されていますので、岐阜県への移住に関して悩み事があれば、気軽に問い合わせてみましょう。
岐阜県へIターンして憧れの田舎暮らしを満喫しよう
岐阜は、名古屋まで電車で20分という立地にありながら車で10分も走れば緑豊かな山や清流とふれ合える場所です。また、美濃焼や美濃和紙、一位一刀彫をはじめ、伝統産業が大切に受け継がれ、住環境が整い、子育て支援に力を入れる待機児童ゼロの町です。
豊かな自然と伝統文化の息吹が感じられる岐阜へ、Iターン移住を考えてみませんか。人が人らしく、自然と共生できる環境に恵まれた町・岐阜で、憧れの田舎暮らしを満喫してください。