田舎で一人暮らしをするのに向いている人の特徴。メリットから岐阜のおすすめの市町村まで紹介します
「都会の喧騒に疲れたので静かでのんびりとした田舎暮らしをしたい」「テレワークなので都会を離れて狭い部屋から田舎の広い部屋で暮らしてみたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。
田舎に移住といえば家族や定年退職後の夫婦がするイメージがあるかもしれませんが単身で田舎暮らしを始める人が増えています。この記事では田舎で一人暮らしをするのに向いている人の特徴や岐阜でおすすめの移住地を紹介します。
田舎で一人暮らしをするのに向いている人の特徴
澄んだ空気、のんびり流れる時間など一度は田舎暮らしに憧れをもったことはあると思います。しかし便利で賑やかな都会暮らしと比べて不便に感じることが多いのも田舎暮らしです。では、どんな人が田舎暮らしに向いているのでしょうか。ここからは田舎で一人暮らしをするのに向いている人の特徴を紹介します。
多少の不便さを気にせず楽しめる人
都会に住んでいれば気軽に電車移動ができますし、ちょっと足りないものがあれば近くのコンビニで調達できることがほとんどです。一方、田舎暮らしになると移動手段は車、スーパーやコンビニまで行くのに車で数十分かかることも少なくありません。
しかし「車で移動するなら時刻表や乗り換え時間を考えなくてもよい」「気軽に買い物ができない分、無駄な出費が減る」と発想の転換をすれば、田舎暮らしの不便ささえもメリットにすることができます。
趣味に没頭する時間が欲しい人
アウトドアや釣り、菜園などの農作業が好きで、その生活を楽しめる人は趣味に没頭できるので、田舎暮らしを満喫できることでしょう。
また、田舎暮らしだと通勤にも車を使うので仕事後に飲みに行く機会は都会暮らしに比べて少ないです。ですので仕事後の夜の時間もたっぷり趣味の時間として費やせます。
人とのコミュニケーションが苦にならない人
田舎暮らしは近所の人と助け合って生活しており、地域のお祭りや、掃除、会合などさまざまな集まりがあります。もとからできているコミュニティの中に入っていくことになるので、積極的にコミュニケーションを取る必要があります。
考えが違う人もいるかもしれませんが、それも受け入れてポジティブに乗り越えられるコミュニケーション力がある人は田舎暮らしに向いています。
自ら能動的に行動を起こせる人
移住をして地域に馴染むまでは寂しさを感じることがあるかもしれません。そんな時は、受け身よりも能動的になる方が新しい発見や楽しみを見つけることができます。周辺を散策して地域の人と会話をしたり、行事にも積極的に参加できる人は田舎暮らしも楽しめます。
田舎で一人暮らしをするメリット
ここからは田舎で一人暮らしをするメリットについて紹介します。「田舎暮らしは興味があるけど一人でやっていけるのかな?」「田舎じゃないとできないことなのかな?」など気になる方は参考にしてみてください。
広い物件で生活することができる
都会と田舎では田舎の方が家賃が安い傾向があります。そのため、都会暮らしのときと同じくらいの家賃で広い家で伸び伸びと暮らすことも可能です。
また、多くの自治体では、空き家の買い手、借り手を募る「空き家バンク」の制度があり、格安で購入可能な物件もあります。
趣味にかける時間とお金が増える
映画館やショッピング、飲食店など都会は娯楽が多くついついお金を使いすぎてしまったという経験があると思います。
一方、田舎暮らしは娯楽施設は少ないかもしれませんが、その分趣味にかける時間とお金を確保しやすくなります。じっくりと好きなことに打ち込む時間は有意義なものになるでしょう。
生活能力が上がる
スーパーや飲食店、便利なコンビニが近くにない場合があるので、田舎で一人暮らしをする場合は最低限の自炊スキルは必要です。
また、生活を便利にするために野菜を育ててみたりDIYをしてみるなど新しいことにチャレンジしていくうちに生活能力が上がるのも田舎暮らしのおもしろいところです。
交友関係が広がる
都会では少なくなってきた「近所付き合い」が田舎ではしっかり残っています。困ったときはお互いさまというように近所同士で協力し合って生活している地域は少なくありません。
ときには、野菜などのおすそ分けをもらったり、地域行事の手伝いで交流をしたり交流関係が広がるので一人暮らしも寂しくありません。子どもからお年寄りまでいろいろな世代の人と関われるのは田舎暮らしならではです。
田舎で一人暮らしをするときのデメリット
一人で田舎暮らしをするメリットだけを見ると夢が広がりますが、メリットだけでなくデメリットについても把握しておくことが必要です。デメリットも含めて受け入れられるようであれば、田舎の一人暮らしも楽しいものとなるでしょう。
車が必要になる
田舎暮らしは公共交通機関が少ないので、移動はマイカー中心です。最寄り駅やバス停まで歩ける距離でないこともあり、車がないとどこにも行けないという地域もあります。車を所有していなければ、購入を検討する必要があります。
虫や動物が多い
田舎は山、川、田んぼ、畑と虫や動物にとっても住みやすく快適な環境です。住居に虫対策をしても完璧に防ぐのは難しいかもしれません。一人暮らしなら当然、部屋に虫が出ても一人で対処しなければならないので田舎暮らしをするのであれば、虫や動物と共存するという意識も大切になります。
都会でのイベントなどに参加しにくくなる
今までは日帰りできていた都会で開催されるライブやスポーツ興行など簡単に参加できなくなる可能性もあります。月に何度も都会でのイベントに参加するとなると交通費もかさむので田舎暮らしと都会のイベント参加のどちらを優先するかよく検討しましょう。
田舎で一人暮らしをするのにおススメの岐阜県内の市町村3選
田舎での一人暮らしは不安もあると思いますが、岐阜県内でおすすめの市町村3選を紹介します。田舎暮らしで何をしたいか、どんなことを求めているのかを整理してマッチする市町村を探してみてください。
本巣郡北方町
県内で一番面積が小さい北方町は岐阜市、大垣市、名古屋市へのアクセスもよく、小さい町ながらも病院や商業施設など必要なものが揃っているので一人暮らしでも安心して暮らせる便利で人気のエリアです。
東京圏から移住の場合、岐阜県と共同して最大100万円の移住支援金を支給する移住支援事業を行っています。
白川町
特急を利用すれば岐阜駅まで約40分、名古屋まで約1時間でアクセス可能です。また、路線バスに加えて、路線バスに乗り継ぐ「予約制バス」があり好きな時間に予約ができて便利です。
空き家の購入や賃貸、改修の補助、新規就農サポートの支援もあります。
ゆかしぐらし白川町
https://shirakawa-ijuu.com/
飛騨市
歴史や文化を感じる町で静かな一人暮らしをしたい方におすすめなのが飛騨市です。大きなショッピングモールなどはありませんが、日用品の買い物ができるお店や病院はあります。
移住者への支援制度も充実しており、電子地域通貨「さるぼぼコイン」の贈呈、引越し費用や雪かき道具など暮らしをサポートする補助金、移住世帯を対象に移住後10年間、1年あたり米1俵を贈呈する米10俵プロジェクトがあります。
飛騨に暮らす
https://www.city.hida.gifu.jp/site/iju/
まとめ
憧れの田舎での一人暮らしを成功するには事前の準備が重要です。地域の特色はもちろん、自分が田舎暮らしに向いているかよく考えましょう。
お試し移住をやっている自治体もあるので活用するのもよいでしょう。一人暮らしだからといって「なんでも自分一人で」と頑張るのではなく、自治体や地域の人の力を借りて都会では味わえない豊かな時間を満喫してみてはいかがでしょうか。