明日、会社でなに話す?
これからもあなたを支えていく

アイコン

アイコン

明日、会社でなに話す?

これからもあなたを支えていく

アイコン

投稿者:

禰好亭めてお

【第46回】人は何故ニセ情報に騙されるのか?|めてお先生のVTuberとして生きていく

今年に入って元日から能登半島地震が発生し、岐阜県も例外じゃなく揺れたし、すぐお隣さんである石川県が相当な被害にあっているのを見て、心が痛くなっている方もいると思います。

そんな中、インターネットで大量の「ニセ情報」が出回って様々な混乱を招いていましたよね。実は、数年前の流行病の際にも同じような事が起きていました。

2020年1月、日本ではSNSなどで
「中国のトイレットペーパー工場が生産中止するらしい」「マスク生産のためにトイレットペーパーが不足する」
などの情報が拡散され、マスクやトイレットペーパー、ティッシュなどの消耗品が特に東京近郊の各種店舗売り場から消えるという事態に陥りました。

私はその頃東京都品川区で一人暮らしをしていましたが、日用品をストックして置くタイプのため被害にあわず、トイレットペーパーが無くなった友人に数ロール譲ったりしていました。
それくらい、都内の店舗からはトイレットペーパーの影が消えたんです。

ただ、実際には倉庫にトイレットペーパーの在庫があったそうで、トイレットペーパーはほぼ国内生産だし、マスクに使われている原材料とトイレットペーパーに使用されている原材料が全く別物で、すべてが偽情報だったんだそうです。

つまり、詳しい情報は分からないけど「マスクが売り切れる」「トイレットペーパーが買えなくなる」という情報を見聞きしてドラッグストアやドン・キホーテに駆けこんだ人が実際に店舗売り場で品薄になっていたためにその情報をさらに拡散し、事態が悪化したという事になります。

なぜこんなことが起きるのか
実は、国もこういったニセ・誤情報に国民が騙されないためにこんなページを作ってくれていたりします。

「上手にネットと付き合おう!〜安心・安全なインターネット利用ガイド〜」
情報流通行政局情報流通振興課情報活用支援室
https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/

その中で「人は自分が信じたいものを信じる認知バイアスという言葉について触れられています。自分の願望や経験、思い込み、周囲の環境によって、 無意識のうちに合理的ではない行動、偏った判断をすることがあるというものです。

・人に言いたくなるような情報
・まだ誰も知らない情報
・正義感や善意に訴えかける情報
・意外性がある情報

例えば「まだこれは出回ってない情報なので大切な方には伝えてください」とか、「こんな事は許せませんよね。同じ被害に合う人が減るように拡散してください」などと言われると人はつい拡散してしまいます。

もう一つ、現在のインターネットは「自分似た意見を持った人が周りに集まる」傾向にあります。これはアルゴリズムと呼ばれますが、ネットニュース・SNS・検索サービスなどは、端末を使用している人が欲しがりそうな情報を分析して同じような情報を表示しますよね。
グルメやファッション等であればとても助かる機能ですが、ニュースや評論等になると、意見が偏ってしまうという状態に陥ってしまうそうです。

普段「世の中には偏った意見の方がいるなあ」と思うことも多いですが、それはインターネットの使用によって発生している状況なのかもしれないという事です。
そして、たいていその【自分の周りの意見が偏ってしまっている状態】に人は気づくことが出来ません。だって、目に入る意見全てが「A」と言ってるのですから。

次回は、じゃあどうすればそんな状態から抜け出せるのか?という話をしていきたいと思います。

 

禰好亭めてお


イベントでのMC、専門学校の授業、雑誌の連載コラム等の実績を持ち、YouTubeではVTuber向け「VTuber講師」動画のUPやお悩み相談配信、対談コラボなどを行っている。教員免許や宅建士の資格を持ち、SNSでも人の役に立つ様々な情報を発信中!