株式会社水明館|代表取締役社長 瀧康洋氏 デジタル活用しニーズに対応

-新型コロナウイルス禍で影響を受けてきましたが、下呂温泉街には多くの人を見るようになりました。
コロナ禍により、インバウンド(訪日客)と団体のお客さまの動きがなくなりました。戦略として、個人のお客さまに向け、集中してプロモーションを行いました。まん延防止等重点措置などの行動制限が解除されたあとに来てもらえることを図ったもので、その成果が出ています。現在、下呂温泉全体の宿泊客数はコロナ禍前の86%ほどに回復しています。本年度は9割ほどまで回復できるよう取り組みます。
昨年秋にはインバウンドの受け入れも再開しました。ヨーロッパ、東南アジア、北米と、バランスよく来てもらっています。
-コロナ禍の前後で変わったことはありますか。
誘客では、個人のお客さまをベースに考えるようになりました。大変なときに来てくれたお客さまを大事にして、バランスをとりつつインバウンドや団体のお客さまをとっています。
カイゼン活動も成果を上げています。社内での活動では、例えば朝食バイキングでは、台の高さや作業時間などをすべて計算し、準備や片付けの時間を短縮しました。リネン工場との連携など新たなバリューチェーン(価値連鎖)を生み出しました。取り組みを進めなければ品質は保てません。この先の人手不足やコスト上昇を考えると市全体で取り組む必要があります。
-これから先、どのような取り組みをしていきますか。
多様化するニーズに対応する必要があります。デジタル技術を活用しながら、地域での滞在時間を延ばす方策を考えていきます。デジタル技術は、地域で利用しやすいものを探る必要があります。持続可能な観光振興という点は変えず、心や体の癒やしを打ち出していきたいと考えています。

〒509-2206 下呂市幸田1268番地
TEL.0576-25-2800
創業 1932年(昭和7年)6月
資本金 5,000万円
従業員数 280人
事業内容 旅館業、和食・洋食・中華レストラン、フィットネスクラブ、ブライダル業務
営業所 東京、大阪、名古屋