株式会社和井田製作所|代表取締役社長 森下博氏 新製品、新分野で挑戦の年に

-社長就任の昨年を振り返って。
ウクライナ情勢の影響を受けながらコロナ禍からの回復基調を維持して順調に推移し、増収増益となりました。年央に代表取締役3人体制となり、私が社長に選任され、経営体制の強化を図りました。この結果、迅速な経営判断と、より綿密な中長期経営の立案ができるようになりました。
-具体的な経営戦略は。
競争相手が少ない新たなニッチな分野への挑戦です。従来の研削盤を中心に周辺分野を含め、どんな新しい技術が必要とされるかを研究し、開発に取り組んでいます。昨年11月の東京ビッグサイトでの日本国際工作機械見本市では、当社初となるすべて新製品の4機種を展示しました。高精度デジタル投影機を搭載したプロファイル研削盤や、加工精度を極限にまで高めたジグ研削盤など、非常に強い関心を持っていただき、来春には発売できるよう準備していきます。リモートメンテナンスシステムにも注力していきます。
-今年の展開に関しては。
現在の売り上げの約6割が海外ですので、引き続き海外での市場占有率を上げていきたいです。中国経済は減速傾向にある一方で、中国以外のアジア圏についてはサプライチェーン再編の動きがあるため、変化を逃すことなく機敏に対応していきます。欧州では市場に攻勢をかけるべく、昨年5月にドイツに現地法人を設けました。今後、駐在員の増員を含め、拡大を図ります。
-業界動向への対応や課題は。
カーボンフリーへの対応として、高能率でエネルギー消費を抑え、環境対応にも配慮した製品を目指すとともに電気自動車化の波にも取り組んでいきます。製造業が抱える生産年齢人口や熟練技能者の減少といった課題に対して省力化、合理化を追求した製品開発を進め、お客さまへ提案していきたいと考えています。

〒506-0824 高山市片野町2121番地
TEL.0577-32-0390
設立 1946年10月
資本金 8億4,330万円
従業員数 173人(連結)※2022年9月末
事業内容 特殊研削盤の製造・販売
工場 本社工場、岐阜工場、浜松事業所
支店・営業所 東京支店、大阪営業所、中部営業所、上海代表所、 アメリカノースカロライナ支店
連結子会社 和井田友嘉精機股 有限公司 WAIDA Europe GmbH