話が通じない人の特徴は?仕事で付き合っていく際の対処法も紹介
学校や会社で新しく知り合う人たちと話す機会も多いと思いますが、こうした中で、相手とのコミュニケーションに違和感を感じたことはありませんか?これはその人が「話が通じない人」であることが原因かもしれません。
ここでは話が通じない人の特徴と、そうした人と関わる必要がある際の対処法について説明します。
話が通じない人の特徴5選
身の回りにいるコミュニケーションに違和感がある人を思い浮かべてみてください。その人は以下のような特徴に当てはまっていませんか?いくつか当てはまる場合、その人は「話が通じない人」かもしれません。
また、自分に当てはまるものがないかもチェックしてみましょう。
自己中心的で話を聞かない
自分のことが最優先のいわゆる「自己チュー」な人には、相手のニーズと自分のニーズをすり合わせるという発想がありません。そのため自分の要望や考えを一方的に話し、相手の話に耳を傾けようとしません。
こうした人は相手が自分の言いなりになるまで一方的な主張を繰り返すため、周囲に「話が通じない人」認定されているでしょう。
ミスを認めようとしない
どんなにしっかりした人でもミスをすることはあります。大事なのはミスをしないことではなく、他の人のアドバイスを素直に聞き、原因を探り、再発を防ごうとする姿勢です。
しかしミスを認めようとしない人もいます。こうした人は、アドバイスをしようにも「自分はそもそも間違っていない」の一点張りのため、話のベクトルが交わることはありません。
ミスの再発を防ぐための生産的な話が通じないため、関わる人は大きな徒労感を覚えることになります。
頑固で柔軟な対応を取ることができない
何でもマニュアル通りにやっていれば失敗しない、と考えている人は、例外的な状況で柔軟な対応を求められることを非常に嫌がります。AIもディープラーニングで柔軟な対応を学習する現状では、こうした人はビジネスの世界でどんどん淘汰されてしまいます。
このタイプの話が通じない人は、想像力や共感力が乏しく、変化を恐れていることが多いです。
すぐに感情的になる
すぐに感情的になる人は、話が通じない人の中で最も厄介なタイプかもしれません。怒鳴ったり泣いたりして相手に話をさせない、本題とは関係のない個人攻撃を始める、などが彼らの常套手段です。
「話が通じない」どころか「話ができない」タイプのため、そもそものスタートラインに大きなハンデがあります。
思い込みが激しい
思い込みが激しい人は、一度こうと決めたらテコでも動きません。周囲がどんなに理詰めで話しても、データで間違いを示しても、馬の耳に念仏です。
何か強い思い込みをしている人は、その思い込みによって自分を守っているケースがあります。こうした人は、外部からの情報で自分の世界が乱されるのを恐れています。そのため、あの手この手で話をしてもまったく話が通じないのです。
話が通じない原因とは?
話が通じない人の特徴と同様、話が通じない原因も多種多様です。性格の問題から脳の特性まで、複雑な要素が絡み合っています。話が通じない人に出会ったら、次のような原因で説明ができるかどうか、観察してみてください。
プライドが高く「自分が正しい」と思っているから
能力が高く順風満帆な人生を歩んできた人に多いのが、自分が正しいと信じて疑わないせいで話が通じないというケースです。失敗体験が少ないため、自分を省みることがないのでしょう。
さらにプライドが高く人を下に見ているため、「自分より劣る人の話に聞く価値はない」という発想になりがちです。
理解力が乏しいから
相手が一生懸命こちらの話を聞いているのに話が噛み合わない場合は、それは相手が話の内容を理解できていないためかもしれません。
例えば日本語を学習中の外国人と話をしているとき、こちらの話が100%伝わっていないと感じることはないでしょうか。
それと同じで、会話が高度に専門的だったり、事前に背景を知らないと理解できない内容の場合は、相手に落ち度はなくても話が通じない原因になります。
話をそもそも聞いていない・興味がない
こちらが話をしているとき、「ながら」で聞いている人はいませんか?メールをチェックしながら、書類を整理しながら、夕食のメニューを考えながら……興味がない話にこういう態度をとりがちな人は多いかもしれません。
話をきちんと聞いていないと話の要点を逃したり忘れてしまいます。これが結果的に「話が通じていない」という印象を与える原因となります。
自分の意見を受け入れてくれると思っているから
夫婦や恋人のような関係だと、相手が何でも受け入れてくれるだろうという甘えが「話が通じない」原因になることがあります。
彼氏や彼女と喧嘩をしていると、あきらかに理不尽なことを言っていると自分で分かっていても止められないことはありませんか?最終的には許してもらえると考えているので、自分の意見を押し通そうとしてしまうからです。
もしかして「アスペルガー症候群」の可能性も
特定の人とだけではなく、大半の人とのコミュニケーションに苦労している場合は、もしかすると「アスペルガー症候群」が原因かもしれません。
「アスペルガー症候群」は発達障害の一種で、コミュニケーションに特徴があります。
例えば、
- 興味のあることだけを一方的に話してしまう
- 話をしているときに目を合わせない
- 質問に対する回答がちぐはぐ
などは、アスペルガー症候群によく見られるコミュニケーションの特徴です。
話が通じない人への対処法を紹介
話が通じない人と関わらないといけない場合、どういった点に気をつければストレスを軽減できるのでしょうか。今日からでもできる対処法をいくつかご紹介します。
要件を簡潔に伝える
話が通じない人には、長い前置きや、起承転結を意識した話し方は向きません。要件を簡潔に伝え、自分の意見や感情は交えないようにしましょう。こうすることで、相手側の意見や感情といった反応を引き起こしにくくなります。
相手が理解しているか確認しながら話す
「理解力が乏しい」「話をそもそも聞いていない」「アスペルガー症候群」が原因の場合には、話の途中で相手が理解しているかを確認するといいかもしれません。こうすることで、話が終わった後にもう一度始めから話を繰り返さないといけないリスクを避けられます。
冷静な対応を意識する
話が通じない人と話していると、徒労感やイライラが募って、自分まで感情的な話の通じない人になってしまいそうですよね。
そんなときは、状況を俯瞰してみましょう。相手は何を求めているのか、何を恐れているのか、相手に最低限伝えるべきことは何か、などを分析し、一歩引いた目線から冷静に話すと効果的です。
適度な距離感を保つようにする、関わらないようにする
どうしても話が通じずにストレスになってしまう人とは、最終手段として距離を置いてみましょう。
仕事上関わらないといけないのであれば、必要なときしか話さないようにします。プライベートの場面であれば、完全に縁を切ることを視野に入れてもいいかもしれません。
まとめ
人はそれぞれ異なる生育環境、経験、教育を持っているため、むしろ話が通じないことの方が多いのかもしれません。しかしそれはお互いを理解しようと努力することで解消できます。
こうした努力ができない「話が通じない人」は困り者ですが、上手に対処してコミュニケーションでのストレスを減らしていきましょう。