【今日のアグリビト】地道に続けたことが結果で返って来る農業のおもしろさ | 神戸町 小松菜農家 若松悠平さん
岐阜の農業を支える「アグリビト」にインタビュー。
今回は神戸町で小松菜を生産する若松悠平さんを紹介します。
農業の魅力にひかれ、営業職からの転身、そして独立
私が生まれ育った安八郡神戸町の下宮地区には、小松菜やグリーンねぎ、水菜などを育てる約1,400棟のハウスが立ち並んでいます。
以前は会社で営業職に就いていましたが、農業をしていた幼なじみの友人を見て環境の自由さにひかれ、5年ほど前に就職しました。初めの1年間は地元の農家で小松菜の栽培を学び、その後独立。現在は最大19棟のハウスを使って育てています。
大変なことも多い小松菜栽培
小松菜は1年中栽培できますが、本来の旬は12月から2月。夏は暑さや台風、害虫など、大変なことが多いですね。強い台風が来るときはハウスが飛ばされないよう、ビニールをはがさなくてはいけません。消毒が1日遅れただけで、一気に害虫に食われてしまうことも。それでハウス1棟分をダメにしてしまうという痛い経験もしました。
はっきりと「結果」が返ってくるのが農業の面白さ
失敗もありましたが、今では適度に株が張って、茎の1本1本が太く色も濃い、良い小松菜ができるようになりました。JAが行う水質や土壌の検査をもとに、自分のほ場に向き合い続けた結果だと思います。
自然相手なので思うようにならないことも多々ありますが、自分が育てたものが成果物としてはっきりと結果になって返って来ることが、農業のおもしろさだと感じます。
下宮地区で作られた小松菜は、えぐみが少ないのが特徴です。みそ汁に入れたり、漬物や炒め物にしたりと何にでも合いますよ。最近は資材の高騰など、農家として非常に苦しいこともありますが、日々丁寧な作業を続けることは変わりません。新鮮な小松菜を1袋でも多く手に取って、食卓を彩っていただきたいです。