【第20回】好きなコトだけで生きていける?|めてお先生のVTuberとして生きていく
昨今の巷では「好きなコトだけして生きていく」という類のメッセージが人気なのか、SNSやWebサイト、本屋さんでのタイトルや雑誌の記事等、様々な場所で目にするようになりました。
YouTubeで生活してる人ってその筆頭のように扱わるケースが多いです。
ですが正直、そこに分類されるVTuberとして生きている私は、好きなコトを中心に生きているかもしれないけれど【好きなコトだけ】では中々生きていくのが難しい事実を、最も知っている職種の1つがYouTuberだと思っています。
好きなコトだけでは難しい現実
私は動画の編集作業が本当に嫌いだし、サムネイル作成もあまり好きではありません。配信や動画のタイトルを考えることも、概要欄を修正することも好きでは無いんです。
コラボ配信の前の打ち合わせも、ごくまれに「会社員がこの会議無駄だなあと思ってる時の感覚に似てる」と思ってしまうこともありますし、お仕事関連(企業案件)の価格交渉は本当に嫌で嫌でしょうがありません。
でも、バーチャルYouTuberとして生きているこの状態は好きですし、「私の経験から語るコトで見つけてくれた方の人生が1mmでも良い方向に進むお手伝いがしたい」という、やりたいことも思いっきり出来ています。
つまり、この仕事は「好き」ですが、「好きじゃないコトもやってる」からこそ、この仕事で生きていけていると思っています。
業務内容の好き嫌いって普通にあるもの
お仕事って色々な業務・タスクがありますよね。
私は元々営業だったとき、会議はこの時間無駄じゃない?と思ってしまう事も多かったし、客先に電話することも嫌いでした。
でも、メールを送ったり文章を書く事、毎回目標達成する時の感覚は好きでした。
甲子園球児だってそう
大垣日大の初戦での超ファインプレーを見た私は思わずガッツポーズをしてしまいましたが、彼らだって野球は好きだけど好きじゃない練習はあるはずなんです。
- 素振りは好きだけど守備練習は好きじゃない
- 投球練習は好きだけどランニングは嫌い
- 筋トレは好きだけどストレッチは嫌い
- 打撃練習は好きだけど道具の手入れや片付けは嫌い
- 勉強は嫌いだけど赤点取ったら部活いけないからやる
おそらく彼らは、甲子園で結果を残すために、少しでも野球が上手くなるために「好きじゃないけど必要なコト」に取り組んでいるのだと思います。
私も大学までスポーツ推薦で、日々の練習や合宿での生活は嫌なコトだらけでした。でも、嫌なコトから逃げたら好きなコトが楽しくなくなるんです。
嫌なコトから逃げると上手くならないから結果が出ない、目標が達成できない、罪悪感が襲ってくるんですよね。
好きなコトのために必要な事全てが好きという方もごくまれにいますが、かなりレアですよね。
だからこそ、好きなコトだけでは中々生きていくのは難しいけど、様々な事と向き合いながら好きなコトが出来る状況って意外に身近にあるんじゃないかなと思います。
日々悩みが多い、お仕事が楽しくないと感じてる方は、一度その視点で自分の生活を振り返ってみるのはいかがでしょうか。
次回は「自由と責任の相互関係」というテーマでお送りしたいと思います。
禰好亭めてお
イベントでのMC、専門学校の授業、雑誌の連載コラム等の実績を持ち、YouTubeではVTuber向け「VTuber講師」動画のUPやお悩み相談配信、対談コラボなどを行っている。教員免許や宅建士の資格を持ち、SNSでも人の役に立つ様々な情報を発信中!