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投稿者:

ZYAO22編集部

電通、独自のPeople Modelを基盤にしたリサーチツール 「People Research」の本格運用を開始

1億人ペルソナを再現するAIモデルを活用し、より精緻なマーケティング活動支援を実現

2025年11月12日
株式会社 電 通

 株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:佐野 傑、以下「電通」)は、1億人規模の高解像度なペルソナを仮想再現したAIモデル「People Model※1」搭載のリサーチツール「People Research」を開発し、本日より社内での本格運用を開始します。AIで再現した想定顧客ペルソナにインタビューができるツール「AIQQQ TALK(アイキュートーク)※2」との連携により、調査したいセグメントの抽出から、そのセグメントへのインタビュー実施など、生活者の深層心理や行動背景を探ることができるため、施策の立案から実行まで、一気通貫でより精緻なマーケティング活動支援を実現します。

 


 近年、生活者の価値観や行動が多様化・複雑化する中で、企業におけるマーケティング活動や商品開発には、より深い生活者理解が求められています。こうした時代背景を受け、電通では2025年5月に独自の大規模調査データを、LLM※3を活用してファインチューニングし、1億人規模のAIペルソナを仮想再現する「People Model」を実現しました。生活者のインサイトを可視化するこのモデルは、多方面で高く評価され、利用ニーズが高まっていました。今までは限られた環境下で一部の担当者のみが活用可能でした。このようなニーズの高まりに対応するため、当社では多くの社員が簡便に「People Model」を活用して調査・分析が行える環境の整備を進めてきました。そしてこのたび、リサーチツール「People Research」を新たに開発し、社内での本格運用を開始しました。

People Research」の概要

・アスキング調査機能

 任意の質問を設定し、その回答結果をもとに、より詳細な分析を行いたいセグメントの抽出が可能です。従来のFA(単一回答)や、SA(自由記述回答)に加え、MA(複数回答)形式の設問にも対応します。MA形式では、複数の選択肢の中から該当するものを複数選ぶことができ、より柔軟で実態に即した調査設計を可能にしたため、生活者の多面的な価値観や行動をより正確に捉えることができます。

 

〈アスキング調査画面〉


・デプスインタビュー機能

 AIQQQ TALKと連携することで自動的にペルソナ情報を抽出。そのセグメントの代表者に対して1対1のインタビューを実施することで、生活者の深層心理や行動背景を深く探ることが可能です。これまで数日間かかっていたインタビューまでの時間を、数分から数時間に短縮することができます。

 

〈デプスインタビュー画面〉



 「People Model」はすでに複数のプロジェクトで活用しています。新商品開発においては、生活者インサイトを即座に抽出できるため、短時間でアイデア段階から検証を重ねながら開発を進めることが可能になっています。例えば、従来の調査では一度に扱うのが難しかった多数のコンセプトやクリエイティブ案の検証においても、効率的な絞り込みを実現しています。

 今回、「People Research」の本格運用の開始により、従来の調査では捉え難かったニッチな層や新しい価値観を持つ生活者クラスターに対する柔軟な調査設計も可能になり、クライアントのターゲットに即した深掘りが行えるようになっています。「なぜその回答になったのか」という背景要因の抽出も可能で、単なる数値結果にとどまらない生活者の意思決定プロセスまでを把握することができます。

 

 電通は今後も「People Model」の進化と、それを基盤にした機能開発を通じて、クライアントが抱えるさまざまなマーケティング課題の解決に貢献していきます。

 

※1 電通独自の大規模調査データを、LLMを活用してファインチューニングすることで、1億人規模の高
    解像度なペルソナを仮想再現したAIモデル。
    https://www.dentsu.co.jp/news/release/2025/0519-010884.html

※2 電通独自の大規模調査データをもとに顧客のペルソナをAIで再現し、インタビューできるシステム。
    https://www.dentsu.co.jp/news/release/2025/0519-010884.html

※3 Large Language Model(大規模言語モデル、LLM)。

 


                                              以上