市原市×千葉商科大学×NTT東日本が産学官連携でメタバースの活用に関する検証を実施します
市原市(市長:小出 譲治)は、学校法人千葉学園 千葉商科大学(所在地:市川市、学長:原科 幸彦、以下「千葉商科大学」)および東日本電信電話株式会社 千葉支店(所在地:千葉市美浜区、執行役員千葉事業部長兼千葉支店長:境 麻千子、以下「NTT東日本」)と連携し、子育て世帯や高齢者など、時間や場所、行動に制約を伴う市民の多様なニーズにこたえるため、行政機関におけるメタバース*1の活用に関する検証を実施します。
1.背景・経緯
市原市では、すべての人がデジタル技術のメリットを享受することができるデジタル社会の実現に向けて、急速に進化を遂げるデジタルの力により、地域課題の解決や付加価値の創出につなげる取り組みを進めています。
今回、市民の多様なニーズに対応していくため、メタバースを行政機関への新たなタッチポイントとしてとらえ、窓口サービスの充実化などへの活用について検討することとしています。
そのため、当該領域に知見のある千葉商科大学 人間社会学部 教授:鎌田 光宣氏*2および市原市が兼ねてよりメタバースに関して共同で意見交換などを行っていたNTT東日本に対して協力を要請し、3者で検証を実施することに至りました。
2.検証概要
市民のメタバースへの関心度や利用実態および行政窓口サービスなどの充実化を目的としたメタバースの活用方法について把握・分析するにあたり千葉商科大学 人間社会学部 鎌田 光宣教授およびゼミナールに所属する学生がチバニアンを題材にしたメタバース空間*3を構築しました。
現地に来ることが困難な人にもチバニアンの魅力を発信するため、現地を再現した空間を構築するとともに、チバニアンの魅力などについてアバターを介して説明会を行う空間なども構築しました。
3.各者の役割
・市原市:総合的な調整および構築したメタバース空間に対する評価
・千葉商科大学:市原市の資源を活用したメタバース空間の構築
・NTT東日本:仮想空間プラットフォーム「DOOR」に関する技術的な支援およびメタバース活用
に向けた市原市への助言
4.検証期間
2024年4月17日~2025年3月31日
5.今後の展望
市原市は、チバニアンをモデルにした仮想空間を活用した集客イベントなどを実施し、利用実態などを把握します。そのうえで千葉商科大学およびNTT東日本を含めた3者が連携しあい、チバニアン以外の資源も活用した空間を新たに構築し、それら複数の空間への一元的な入り口となる空間を設けることなどにより、市民の皆さまがメタバースを利用しやすい環境の整備を進めることを検討します。
*1 メタバースは、アバター(自分の分身であるデジタルキャラクター)を利用し、多人数が同時にオンラインで相互コミュニケーション、経済活動等が可能なバーチャル空間。SNS の未来形の一つともいわれるサービスです
*2 鎌田 光宣教授は、情報工学、情報メディア学が専門。ゼミナールでは、VR(仮想現実)、CGアニメーション、メタバース、生成AIなどの先進ICTを活用し、教育、コミュニケーション、仕事、娯楽の分野で人々の生活の質を向上させる方法を研究しています
*3 以下の市原市公式ウェブページから閲覧いただくことが可能です
URL:https://www.city.ichihara.chiba.jp/article?articleId=66061a9a9507e7636d5ab47a
なお、本空間は、株式会社NTTコノキュー(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:丸山 誠治)が提供する仮想空間プラット
フォーム「DOOR」( https://door.ntt/web/corporate/index.html )を用いて構築しています