NITE、バイオマス燃料としてのパーム椰子殻(PKS)調達の持続可能性を裏付ける認証機関を国内初認定
~バイオマス燃料の安定調達を通じ再エネ拡大・気候変動対策に貢献~
独立行政法人製品評価技術基盤機構[NITE(ナイト)、理事長:長谷川 史彦、所在地(本所):東京都渋谷区西原]は、2024年8月21日、一般財団法人日本ガス機器検査協会[理事長:中西 英夫、所在地:東京都港区]を、PKS認証制度の認証機関として国内で初めて認定しました。
NITEが認定することにより、認証機関の信頼性が確保され、認証の対象であるパーム椰子殻(PKS:Palm Kernel Shell)が、社会や環境に配慮された合法かつ持続可能な過程で調達されていることの証明を確実にします。
PKSなどのバイオマス燃料については、食料競合や森林破壊などを生じさせない持続可能性に関する認証が世界的に求められており、我が国のFIT/FIP制度(*1)においても発電に使用するバイオマス燃料には持続可能性に関する認証制度の活用が行われています。
PKS認証制度は、経済産業省資源エネルギー庁が定める「事業計画査定ガイドライン(バイオマス)」における持続可能性基準に対応した制度です。PKSが生じるパーム油の搾油工場から日本に輸入されるまでのサプライチェーン上の各事業者を一括して認証できるという特長があり(*2)、持続可能性の証明の不確実性を排除し、PKSの安定的な供給に寄与します。
NITEによる認定はPKS認証制度の信頼性を確立し、バイオマス燃料の安定調達に貢献し、再生可能エネルギー比率の向上や気候変動対策の一助となることが期待されます。
*1 FIT/FIP制度:再生可能エネルギーへの転換を目指して経済産業省が推進する再生可能エネルギーの固定価格/補助金上乗せ価格買取制度。
詳細は以下Webページを参照。https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/surcharge.html
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/fip.html