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投稿者:

ZYAO22編集部

2025年日本国際博覧会 「International Participants Meeting 国際参加者会議)2023 Autumn」開催報告 

2025年日本国際博覧会
International Participants Meeting 国際参加者会議)2023 Autumn」開催報告 

参加者代表集合写真(11月14日) ※バナーは参加者からのアイデアから、全体で統一のメッセージを発信するために作成

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2023年11月15日、国際会議「International Participants Meeting(国際参加者会議)2023」(以下IPM2023秋)の2日間の日程を終了しました。
本会議には各国・地域、国際機関の国際博覧会責任者が出席し、本万博のテーマへの理解をより深めていただくためのセッションや、パビリオンの内外装や展示工事、運営準備、催事の計画など、多岐にわたる事項について案内と議論を行いました。また、公式参加者のパビリオン建設に向けた準備が本格化するなか、のべ70の行政機関・事業者の参加を得て、本会議と並行して13の分野で個別相談に対応するワンストップショップを設置し、建築関係(大阪市へ基本計画の提出含む)、展示内装工事関係から銀行口座開設、税金相談、査証に至るまで、600件を超える幅広い相談に応じ課題解決を図りました。
IPMの翌日、11月16日には、大阪・関西地域への理解を深め、各参加者間の交流を深めてもらうため、大阪・関西エリア各地への現地視察(エクスカーション)を実施しました。
今後、会期にむけて各公式参加者のパビリオン出展準備がさらに加速するよう、当協会として最大限サポートしていきます。

会議名称 International Participants Meeting(IPM)2023 Autumn
      (日本語名称:国際参加者会議2023年秋)

開催日程 2023年11月14日(火)、15日(水)

開催場所 大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)

参加者   参加を表明(予定を含む)している国・地域、国際機関の国際博覧会責任者

参加者数   約150か国・地域、7国際機関 約500名

International Participants Meeting(国際参加者会議)2023 Autumnダイジェスト
2日間にわたる会議、セッションでの主な発言や内容をまとめました。

【11月14日IPM1日目】
■開会あいさつ(敬称略)
・公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 会長 十倉 雅和(ビデオメッセージ)

“ポストコロナの時代に初めて開催される万博として、今回の万博は、英知を結集し、SDGs達成をはじめ、地球規模の課題に共に挑戦し解決する絶好の機会となります。次世代に引き継ぐべき「いのち輝く未来社会」を共に考え、2025年の万博会場に形作っていきましょう。”

・内閣府特命担当大臣(国際博覧会担当) 自見 はなこ(ビデオメッセージ)

“今回の万博の公式テーマは、"いのち輝く未来社会のデザイン"です。私たちは、未来の子どもたちのためにどのような社会をつくりたいのでしょうか。ライフサイエンスをはじめとする先端技術社会、多様性を尊重し謳歌する社会 ―これらは考えられる答えの一部に過ぎません。万博開催まで、そして開催期間中、私たちはこのテーマをもとに皆さまと対話し、協力し合いながら、世界に向けて力強いメッセージを発信していきたいと考えております。”

・ 2025 年日本国際博覧会政府代表 羽田 浩二

“岸田総理のリーダーシップの下、私たち日本政府、大阪府・市、万博協会、そして経済界は、さまざまな課題を克服するために全力で取り組んでいるところであり、今後も皆様のパビリオンや出展物の準備に緊密に協力していく構えです。”

・博覧会国際事務局(BIE)事務局長 ディミトリ・ケルケンツェス

“私たちの使命は、より持続可能で、包摂的で、強靭な未来社会をデザインするという約束を果たす万博を創造することです。これを達成するために、私たちは緊急性をもって行動し、感動を与えるだけでなく、人生を変革する万博の実現に向けて粘り強く取り組んでいかなければなりません。”

■特別セッション:万博テーマと会場構想
会場デザインプロデューサーの藤本壮介氏より、万博テーマと会場構想を紹介。「多様でありながら、ひとつ」という会場理念を伝えるとともに、参加者と意見交換を行いました。

・2025年日本国際博覧会 会場デザインプロデューサー 藤本 壮介
 

“「多様でありながら、ひとつ」という理念を示す万博のシンボルとなる建築物から、みんながひとつの地球の空の下にいるのだという一体感を感じてもらいたいと考えています。”

■特別セッション:テーマ構想紹介
テーマ事業プロデューサーの石黒浩氏および中島さち子氏の2名を迎え、シグネチャーパビリオンの構想を伝えるとともに、万博テーマの解釈についてなど会場の参加者も交えたパネルディスカッションを実施した。

・2025年日本国際博覧会 テーマ事業プロデューサー 石黒 浩
 
“生きたい「いのち」生きたい「社会」生きたい「環境」を自ら設計することが未来に向かって生きる我々の使命です。いのちの未来パビリオンでは科学技術と融合しながら発展する、人間・社会の新たな在り方「いのちの未来」を、最先端の科学技術を基に、協賛企業と共に創造し世界に発信していきます。”

・2025年日本国際博覧会 テーマ事業プロデューサー 中島 さち子
 
“いのちの遊び場 クラゲ館は、漂うクラゲの神秘のような、言葉で説明しきれない何かがもつ魅力を表現し、いのちや創造性を象徴します。余白や揺らぎを持つ本パビリオンは、会期中の活動により更に成長し、人々の創造性がますます発露する場へと進化し続けます。”

万博参加に向けた各種事務セッション
2
日間にわたり、会場整備状況・準備スケジュール、催事計画、宿舎・輸送・保険・銀行口座・商業活動・食品衛生・会場内規則・通信など各種パビリオン運営にかかるガイドライン、「バーチャル万博」、「TEAM EXPO 2025」、「ベストプラクティス」、「EXPO 2025 デジタルウォレット」など、合計26の項目で協会担当部局と公式参加者が意見交換を行いました。展示・内装・建築等のテーマでは、途上国支援対象国及び、ABCの出展タイプに応じた分科会方式で、きめ細かな情報提供と質疑応答を実施しました。

■参加調印披露式

公式参加者代表者を招待したレセプションを開催。あわせて今回、新たに参加契約を調印した25か国の調印披露式を実施しました。

【11月15日(2日目)】
■特別イベント 「こどもIPM」
 
宮田裕章テーマ事業プロデューサーをモデレーターとして、世界が抱える諸課題についていかに取り組むか、中学生と公式参加者が意見を交わす「こどもIPM」を開催しました。次世代を担うこどもたちが率直な意見を発信し、公式参加者たちと意見交換する機会を創出しました。

(こどもたち:「コスモポリタンキャンパス2023 with EXPO」受講生)
※中学生14名からなる4グループより、社会課題の解決を目指して設計した「ミライパビリオン」を紹介。
公式参加者と意見を交わしました。
※KCJ GROUP株式会社が実施する「キッザニアSDGsプロジェクト」の一環、
「TEAM EXPO 2025」プログラム「共創チャレンジ」に登録。


(公式参加者代表/左より・登壇順)
・ザーラ・イヤンヌ・チャム セネガル共和国 陳列区域代表
・マヌエル・サルチリ スイス連邦 陳列区域代表
・ナンシー・ゴードン オーストラリア外務貿易省 大阪・関西万博タスクフォース 陳列区域代表
・マーヘル・ナセル 国連グローバル・コミュニケーション局アウトリーチ部長・2025年日本国際博覧会・国連フォーカルポイント

■記者会見
IPMの締めくくりに記者会見が行われました。
 

・公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 事務総長 石毛 博行
○今回のIPM(国際参加者会議)の成果について報告します。ポイントは大きく3点です。

(開催意義の共有と浸透)
○一つ目は、約150か国・地域及び7国際機関から、約500名、前回会合から相当多い参加者を得て、大阪・関西万博を開催する意義を改めて確認しました。万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現のためには、文化、世代、ジェンダーといった多様性の中の調和が必要であり、プロデューサーや子どもたちも交えたIPMセッションなどを通じて、この万博がすべてのステークホルダーによる未来の実験場となるべきという認識を共有しました。

(参加者へのきめ細かな情報提供)
○二つ目は、パビリオン建設から日本での生活にまで至る、参加者からの多種多様な情報ニーズへの対応です。今回新たに25件の参加契約を結びました。そして準備が整い次第、順次タイプAの敷地引き渡しも始まります。このように、万博参加への準備は、構想フェーズから、実行フェーズに移行し、加速してきています。その準備を着実に進めるため、今回のIPMでは、本会議だけでなく、出展タイプ別に詳細な情報を提供する分科会も行いました。

(準備加速化に向けたワンストップショップ)
○また、さらに踏み込んだ個別相談に対応するため、本格的な「ワンストップショップ」を実施しました。両日を通じて計13分野の窓口を開設、のべ70の事業者・関係機関にご参加をいただき、600件を超える相談に対応しました。明日・明後日も同様の窓口を延長開設し、引き続き相談対応を行います。

(関係者全員の連帯と協力)
○そして最後に、万博成功に向けた参加者との連帯と協力、熱意を強く確認できました。例えば1日目の午前のセッション後の集合写真を撮りましたが、その時に「2025年4月に会いましょう」というメッセージのバナーを4か国語で作成し撮影したのは、参加者のアイデアでした。どうしたら機運を盛り上げられるかと、自分たちの熱意を示してくれたのです。主催者と参加者は同じボートに乗り、2025年4月の開幕に向けて進んでいます。

 
 

(結び)
〇今回のIPMの準備・運営には、協会の多くの職員が関与しました。直接関与した職員も200名近くおり、万博を肌で感じて、公式参加者との顔の見える関係が構築されてきました。
○次回のIPMは、準備状況を踏まえて来年の適切な時期に開催したいと考えています。協会としては、出展・運営が成功するよう引き続き準備を進めてまいります。私からの報告は以上です。

エクスカーション
11月16日には、大阪・関西地域への理解を深め、各参加者間の交流を深めてもらうため、大阪・関西エリア各地への現地視察(エクスカーション)が行われました。関西広域の自治体・団体からの協力を得て、大阪府内および近隣府県へ15のコースを用意。観光・文化の体験プログラムに加え、オープンファクトリー・研究施設視察や地域との交流企画など幅広く実施し、約200名が参加しました。

▽ 大阪・関西エリア各地への現地視察の様子

(大阪府)門真市で折り紙の体験
  
               (奈良県)長谷寺やそうめん作りなどを体験

 

(京都府)京都伝統香華ミュージアムで友禅染の木綿のハンカチ作りを体験