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投稿者:

ZYAO22編集部

シェフラー、費用対効果を高めた革新的な水素関連技術で「マテリアリカ賞」を受賞

チタンの代わりにスチールを使用できるシェフラーのコーティングシステムEnertectが「マテリアリカ・デザイン&テクノロジーアワード2023」を受賞

受賞製品は、最適な費用対効果を実現する、金属製バイポーラプレート用のサステナブルで高性能なコーティングシステム

コーティングシステムの製品群を、PEM型の燃料電池や水電解装置の水素技術向けに拡大

 
Enertectでマテリアリカ賞を受賞後、笑顔での記念撮影、(写真左から)MunichExpo GmbHのCEOであり賞の主催者ロベルト・メッツガー、シェフラーAGコーティングテクノロジー分野専門家エドガー・シュルツ博士、シェフラーAGコーティングテクノロジー部門長メフメット・オテ博士、ランツフート応用科学大学で接着技術&複合材料学の教授を務めるカール・ライリング工学博士
写真  Victoria Broome/eMove360°

 
モーション・テクノロジー企業であるシェフラーは、コーティングソリューション「Enertect」で、名誉ある「マテリアリカ・デザイン&テクノロジーアワード2023(MATERIALICA Design + Technology Award 2023)」の「マテリアル」部門で最優秀賞を受賞しました。マテリアリカ賞は、ミュンヘンで開催された電気&自動運転モビリティの国際見本市「eMove360° Europe 2023」において授与されました。シェフラーのコーティングシステム「Enertect」は、費用対効果の最適化を実現できるほか、水素技術に応用される金属製バイポーラプレートのよりサステナブルな生産を可能にします。受賞者決定に関するコメントで、専門家からなる審査員会は、シェフラーのコーティングシステムについて、市販されている他のコーティングと比較して、カーボンフットプリントを最大で99%低減できる点を特に評価していました。「マテリアル」、「プロダクト」、「サーフェス&テクノロジー」、「低炭素」、「学生」部門の各部門において最終選考に残ったのは、全部で8つの企業および機関でした。シェフラーが「マテリアリカ・デザイン&テクノロジーアワード」を受賞するのは今回が5回目で、2014年ぶりとなります。

シェフラーAGコーポレートリサーチ・イノベーション&セントラルテクノロジー部門で上級副社長を務めるティム・ホーゼンフェルト工学博士は次のようにコメントしています。「再びマテリアリカ賞を受賞でき、非常に嬉しく思っています。Enertectのような革新的コーティングソリューションは未来のサステナブルなモビリティ、例えば水素のような戦略的成長分野において、重要な役割を果たすものです。マテリアリカ賞の受賞により、シェフラーにおける表面技術分野での集中的な研究開発活動が、水素技術を持続可能で実用的なものとするために重要な役割を果たしていることが示されました」

製品ライフサイクル全体を通して低コストでCO₂の排出が少ないEnertect
Enertectは、プロトン交換膜(PEM)型の燃料電池や水電解装置で使われる金属製バイポーラプレート用の革新的で高性能なコーティングシステムです。Enertectコーティングを施すことで、バイポーラプレートは燃料電池の耐用寿命にわたって高い導電性を維持しながら、腐食から保護されます。すなわち、Enertectコーティングを併用することで、チタンの代わりに低コストで加工しやすいスチールを使用することが可能となります。シェフラーが開発したEnertectコーティングは、極薄で貴金属を使わないことが特徴です。特殊なナノ構造設計により、貴金属を使用するコーティングと遜色のない堅牢性と効果を発揮するほか、よりサステナブルで、より低コストを実現しています。また、コーティングのカーボンフットプリントを90%以上、金属製バイポーラプレート全体のカーボンフットプリントを20%削減することができます。2024年初めから、シェフラーは、シンビオ社と共同でフランスのアグノーに設立した合弁会社「イノプレート」にて、Enertect PC+コーティングを施したバイポーラプレートの生産を開始する予定です。また、シェフラーは今後も引き続き、さらなる応用製品を開発していきます。

 
バイポーラプレートの表面設計により性能は左右され、パターンが微細で精密であるほど効率的に機能します。写真  シェフラー(Daniel Karmann)

 

 
シェフラーは、アプリケーション毎にモジュール化されたコーティングシステムでバイポーラプレートなどのコンポーネントを年に10億個以上コーティングしています。シェフラーのモジュール化されたコーティングシステムでは、個々の要求に正確に対応することが可能です。
写真  シェフラー(Daniel Karmann)

 
シェフラーグループ – We pioneer motion  
シェフラーグループは、75年以上にわたり、モーション・テクノロジーの分野で画期的な発明と開発を進めてきました。電動モビリティ、CO₂効率に優れたドライブシステム、シャシーソリューション、インダストリー4.0、デジタル化、再生可能エネルギーに関する分野で革新的な技術、製品、サービスを提供するシェフラーグループは、ライフサイクル全体にわたり、モーションをより効率的でインテリジェントかつ持続可能なものにするための信頼できるパートナーです。モーション・テクノロジー企業であるシェフラーは、パワートレインとシャシー用の高精度コンポーネントやシステムのほか、多くの産業機械用の転がり軸受や滑り軸受のソリューションを製造しています。シェフラーグループは、2022年の売上高158億ユーロ、従業員数約84,000人を有する世界最大級のファミリーカンパニーです。また、2022年には1,250件を超える特許出願を行っており、ドイツ特許商標庁(DPMA)が発表するドイツ国内革新性ランキングで第4位にランクインしています。

 
シェフラー、費用対効果を高めた革新的な水素関連技術で「マテリアリカ賞」を受賞 | プレスリリース | シェフラージャパン (schaeffler.co.jp)