現役臨床心理士がBeauty Japan Tokyo Sociality部門にてグランプリ受賞
子どもの自殺過去最多529人の危機下、母親支援活動がSociality部門でのグランプリ受賞
2015年9月12日
心の相談室こころラボ(代表:久保田由華、公認心理師/臨床心理士)
BJ Tokyo 2025 Sociality Grand Prix
2025年8月10日、Beauty Japan Tokyo大会のSociality部門において、現役臨床心理士の久保田由華さんがグランプリを受賞しました。
当日は審査員の一人として参加され、プレゼンターを務められた安倍昭恵さんから表彰を受けました。
この受賞は、子どもの自殺問題という深刻な社会課題に取り組む母親支援活動の社会的価値が高く評価されたものと考えます。
Beauty Japan―従来のミスコンを超えた「新しい美の基準」
Beauty Japanは、2019年に創設された革新的なビューティーコンテストです。従来の外見重視のミスコンテストとは一線を画し、「内面美と個性」「社会的使命感と信念」「影響力」「その人にしか成し得ない美しさ」を評価基準とする、全く新しい形式のコンテストです。
同大会では以下7つのコンセプトで審査が行われます。
ビューティー
キャリア
ソーシャリティー(社会貢献)
カルチャー
エンターテインメント
インディペンデンス(独立性)
ファッション
年齢制限がなく、既婚・未婚を問わず、様々な職業・キャリアを持つ女性の参加を歓迎する包括的なコンテストとして注目を集めています。
グランプリ受賞が示す社会的インパクト
今回久保田さんが受賞したSociality部門は、社会貢献性を評価する部門です。母親支援という取り組みが単なる個人的活動ではなく、社会全体で取り組むべき課題として大きく認識されたと考えています。
「社会での活躍や貢献が期待できる女性」として選出された久保田さんの活動は、Beauty Japanが掲げる「日本の美」を体現する新たな美の基準として評価されました。
統計開始以来最悪の数字が示す現実:小中高生529人が命を絶った2024年
この栄誉ある受賞の背景には、深刻な社会問題があります。2024年、小学生15人、中学生163人、高校生351人――合計529人の子どもたちが自ら命を絶ちました。これは統計開始以来、過去最多の数字です。
「この数字の背景には、孤立し、追い詰められた母親の存在があります」と久保田さんは語ります。「『子どもを愛しているのに、なぜかイライラしてしまう』『完璧な母親でなければ』という重圧の中で、母親自身が苦しんでいるのです」
クラウドファンディング246%達成――社会の期待を大きく上回る支援
この危機的状況を受け、久保田さんは「ママと子どもが笑顔な社会を作る」プロジェクトを立ち上げ。7月18日から8月8日までのクラウドファンディングでは、当初目標を大幅に上回る246%を達成し、セカンドゴールも突破して終了しました。
多くの支援者から、母親支援の必要性に共感する声が寄せられ、社会全体でこの問題に取り組む機運の高まりを感じさせる結果となりました。
「完璧な母親」という呪縛からの解放――220冊の著書を全国に寄贈へ
集まった資金で、久保田さんの著書『頑張りすぎのママへ イライラとサヨナラできる子育て習慣』220冊を今月中旬より全国の自治体・教育機関へ無償寄贈。さらに30名以上の母親を子育てセミナーに無料招待します。
専門家だからこそ見えた真実――1万人以上と向き合って得た確信
20年間にわたり10,000人以上と向き合ってきた久保田さんは確信しています。
「子どもの問題行動の原因の9割は、親子関係にあります。でも、母親を責めても何も解決しません。必要なのは、母親の心に『ゆとり』を取り戻すこと。それだけで、子どもは劇的に変わるのです」
「虐待のニュースを見て母親を責める社会ではなく、母親を支える社会を作りたい。ママが心から笑顔でいられるようになることが、最大の虐待防止策なのです。そして、それこそが社会の未来を守ることにつながるのです」
今、この瞬間も苦しんでいる母親がいる――全国へ広がる支援の輪
こころラボは今回の成功を皮切りに、全国の自治体・教育機関・企業との連携を加速させます。目標は「母親支援を社会インフラにすること」。
「今、この瞬間も、一人で苦しんでいる母親がいます。『私は母親失格だ』と自分を責めている女性がいます。その方たちに届けたい――『あなたは一人じゃない。そして、あなたは既に十分頑張っている』と」
母親が子育てを心から楽しむ社会、親子の笑い声が家庭に響く社会、子どもたちの心が健全に育つ社会――それが久保田さんの描く未来です。
【久保田由華 プロフィール】
心の相談室こころラボ代表。公認心理師・臨床心理士。日米で1万人以上のカウンセリングを実施。「健康度の高い子どもを世の中へ」をミッションに、そのためにキーとなる母親の実践的な子育て支援を展開。著書『頑張りすぎのママへ イライラとサヨナラできる子育て習慣』は母親たちから絶大な支持を得ている。
※本件は、子どもの自殺問題という社会課題に正面から取り組む活動として、多くの方に知っていただきたく報道いたします。取材にはいつでも対応させていただきます。