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投稿者:

ZYAO22編集部

NOK熊本事業場社員ら35人が稲刈りに参加

米作りを通じて地域の地下水を育む「水田オーナー制度」に協賛

米作りを通じて地域の地下水を育む NOK、くまもと地下水財団「水田オーナー制度」に協賛し 熊本事業場社員ら35人が稲刈りに参加 ~約4,500トンに相当する地下水のかん養1に貢献~
NOK株式会社(本社:東京都港区芝大門、代表取締役 社長執行役員 グループCEO:鶴 正雄、以下「NOK」)は、地域の地下水の保全活動の一環として、公益財団法人 くまもと地下水財団が実施する「水田オーナー制度」に2019年から協賛しています。本年の活動として、10月12日(土)に、NOK熊本事業場(熊本県阿蘇市)の社員とその家族の計35人が、熊本県菊池郡大津町の水田で、地域の生産者の皆様と共に稲刈り作業を行い、地域の豊かな土壌と豊富な水で育まれたお米の収穫を楽しみました。

2024年「水田オーナー制度」稲刈りの参加者

 
現在、世界的に水資源の不足が問題視されており、持続可能な社会を実現するため、水資源の有効活用が求められています。NOKグループでは、生産拠点を置く各国・各地域の水リスクを評価し、その国・地域の特性に合わせた水資源の保全活動を推進しています。
くまもと地下水財団による「水田オーナー制度」は、地下水かん養域※2に水田を持つ生産者と、オーナー協定を結ぶ企業・団体が共に米作りをすることで、田んぼに貯めた水が地下に浸透し、地下水のかん養を促進させる活動です。NOK熊本事業場は毎年、菊池郡大津町町にある737㎡の水田のオーナーとなり、農作業の一部をお手伝いしています。今年収穫されたお米の約150㎏は、熊本市のフードバンクに寄付する予定です。
また、11月頃には、米作りを通じて育まれた地下水の量を示す「かん養量証明書」が交付されます。水田面積に応じて算出される本年のかん養量は、昨年の実績に相当する約4,500トン(4,495㎥)が見込まれています。
※1 かん養:雨水などが土中に浸透し、帯水層に地下水として蓄えられること。
※2 かん養域:田畑や森林などの水が浸透しやすい土地のこと。

 

「水田オーナー制度」の稲刈りに参加

米作り体験の希望者は、毎回、社員とその家族から募っており、今年6月に実施された田植えには49人、稲刈りには35人が参加しました。
稲刈りの当日は秋晴れの日で、参加者たちは生産者の皆様から鎌の扱い方や刈り方を習った後、約1時間にわたって収穫し、脱穀までの工程を経験しました。参加者の中には、田植えにも参加して今日の収穫を心待ちにしていた人も多く、時間をかけて実った稲穂を感慨深く眺める姿が見られました。また、田園風景をのんびりと眺め、生産者の方々と交流を楽しむなど、充実した秋の一日を過ごしました。
稲刈りの様子稲刈りの様子稲刈りの様子今年6月に行われた田植えの様子今年6月に行われた田植えの様子「かん養量証明書」(2023年度)

参加者のコメント

NOK熊本事業場 IT本部 IT統括部 システム五課 梅崎 信行
子どもは初めて稲刈りを行い、コンバインも初めて目の前で見て、どのように収穫するのか大変勉強になったようです。また、落穂を拾って集めて、「茶碗1杯分になるかなあ」と言っており、私たちのご飯がどのようにして生産されているのかを学んだようです。今回初めて参加しましたが、来年も参加しようと思います。

NOK熊本事業場 精密・Oリング事業部 生産技術部 システム開発課 小飼 能史
稲刈りを体験するのは、今年で2回目です。朝からずーっと地に足をおろして作業するのは気持ち良く、
刈り取った稲の香りに包まれて、とても楽しい時間が過ごせました。
体験後は、気持ちのいい疲労感の中、お米と生産者の皆様に感謝してご飯を食べました。

NOK熊本事業場 精密・Oリング事業部 業務部 業務課 鶴﨑 晴香
3歳の息子に稲を間近で見せて触らせることができ、「この小さい粒にお米が入っているんだよ」と教えると半信半疑な様子でじっと見ていました。また、車が大好きなのでコンバインにも大変興味を持っていて、コンバインに乗せてもらえたことを自宅でも嬉しそうに話していました。私自身も自然の中で体を動かして良いリフレッシュになりました。

 

「水田オーナー制度」への協賛を通じたサステナビリティ活動について

NOKグループでは、製品の製造過程において良質な水を使用しています。熊本県阿蘇市に位置するNOK熊本事業場は、水資源に恵まれた地域に立地しており、シール製品の製造に欠かせない水は、地下水をくみ上げて工業用水として使用しています。
熊本県の水道水の80%が地下水であるなど、地域の暮らしや産業を支えている水資源を保全するために、NOK熊本事業場は湖沼の清掃などの地下水の保全につながる地域活動を続けてまいりました。しかし近年は、水資源を消費する工場が集積し始めており、地下水をより積極的に保全することが地域の重要な課題になってきています。
そこで、地下水保全の一助となるよう2019年から「水田オーナー制度」に協賛しています。水の恵みを共有する生産者と協働して、休耕田を有効活用し、地下水を生み出す装置でもある水田を維持するとともに、地域の産業でもある米作りを支援し、農業の担い手不足などの地域課題の解決にも貢献していきます。また、素晴らしい阿蘇の里山の景観の保全にも努めてまいります。
NOK熊本事業場は今後も、行政や地域の環境保全団体、市民の皆様と連携し、地域の資産である地下水の保全に取り組んでまいります。

くまもと地下水財団「水田オーナー制度」 NOK熊本事業場が参加した稲刈りの概要

・開催日 :2024年10月12日(土)
・場 所 :熊本県菊池郡大津町真木地区の水田
・参加者 :NOK熊本事業場の社員とその家族、計35人

くまもと地下水財団「水田オーナー制度」について

・事業主体:公益財団法人 くまもと地下水財団
・内容:米作りを通じて水田と地下水の保全に参加する取り組みです。企業や団体がオーナーとして協賛し、田植えや収穫に参加します。収穫後は、栽培面積に応じた米と、米作りにより育まれた地下水の量を示す「かん養量証明書」が渡されます。

NOK熊本事業場によるその他の環境保全および地域貢献活動 

NOK熊本事業場は、地域の環境保全活動に積極的に参加しています。熊本県環境保全協議会による江津湖の清掃や、原野組合が実施する野焼きに社員がボランティア参加するほか、熊本県阿蘇草原応援企業サポーターや、公益財団法人 阿蘇グリーンストック、環境省 自然再生プロジェクトといった団体や制度の賛助会員となり、行政や市民による環境保全活動を支援しています。
・熊本県環境保全協議会に協賛し、地下水資源保護のための江津湖の清掃活動(毎年11月頃)
・フードバンク熊本を通じて、くまもと地下水財団の水田オーナー制度で収穫したお米を必要とされる方に寄付
(毎年11月頃)
・阿蘇の草原維持、生物多様性維持・継続のための阿蘇市原野組合主催の野焼きに参加(毎年2月または3月)
・熊本の夏の風物詩である「火の国まつり」および「おてもやん総踊り」に協賛(毎年8月)
・「阿蘇草原応援企業サポーター制度」の認定事業者として、阿蘇の草原維持活動を推進(2022年より)

 
■ NOKグループについて
NOKグループは「Essential Core Manufacturing ― 社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」を掲げ、豊かな社会の根幹となる「安全」と「快適」を支えています。15の国と地域に所在するグループ93社、約38,000人で、積み重ねた基礎研究に基づく製品開発、高品質での大量・安定生産を実現しています。自動車をはじめとするモビリティ、PCやスマートフォンに代表される電子機器、OA機器、医療・ヘルスケア機器、産業用ロボット、そして人工衛星など、あらゆる産業分野に技術・製品を提供し続けます。

■ NOK株式会社 熊本事業場について
NOK熊本事業場では、NOKの主力製品の一つである、気体や液体を密封するシール製品「Oリング」などを生産。これらのシール製品は、自動車、建設機械、農業機械、住宅設備関連機器など、様々な場所で活躍しています。
所在地:熊本県阿蘇市永草2089