日本国内トップのバジル生産地大分県国見町で農業管理システム「KUNIMIX CLOUD」を本格的に提供開始
限界集落農家に向けて世界基準のトレーサビリティを実現
報道関係者様
日本国内トップのバジル生産地大分県国見町で 農業管理システム「KUNIMIX CLOUD」を本格的に提供開始 ~限界集落農家に向けて世界基準のトレーサビリティを実現~
バジル生産国内シェアトップを誇る、くにみ農産加工有限会社(大分県国東市国見町)が、トレーサビリティを実現できる「KUNIMIX CLOUD」を本格的に提供開始しました。農産物のトレーサビリティとは、生産者情報や収穫の日時・栽培方法(施肥や農薬)、出荷量などを記録することです。くにみ農産加工は本システムで契約農家を手助けし、今後も成長可能な日本の農業に貢献していき、限界集落といわれるこの国東半島の農業を守っていきたいと思っています。
2024年3月には「パートナーシップ構築大賞」(サプライチェーンの安定化に向け、大企業と下請けが協力するよう求める国の制度に登録した事業者を対象)で経済産業省中小企業特別賞を受賞し、「KUNIMIX CLOUD」が高く評価されました。
経済産業省のニュースリリースhttps://www.meti.go.jp/press/2023/03/20240326005/20240326005.html
前列左:くにみ農産加工(有) 吉丸栄市
「 KUNIMIX CLOUD」の運用は実は10年ほど前から始めていました。バジルの契約農家数は当初5軒しかありませんでしたが、このシステム導入後、徐々に増えていき、現在は100軒までに拡大し、生産量も180トン( 2023年)以上になっています。本システムは、バジル農家の栽培状況、生産履歴管理(トレーサビリティー)を可視化できるもの。今回リニューアルした「 KUNIMIX CLOUD」では農家がスマホで「次の収穫は何時何分から可能なのか?(時間で管理)昨年の同日と比べて今年の収穫量はどうか?」などもリアルタイムに把握できます。また、工場側(くにみ農産加工)から見れば、どの生産者のバジルの品位がよく、かつ多く出荷できているか、優秀な栽培方法なども分析ができ、新規就農者や既存の契約農家にもシステムの中で情報共有ができます。何か生産物に問題があったとき(異物混入など)は、このシステムでリアルタイムに追跡可能になります。
トップ画面:目標達成度を確認・情報共有作業登録:農薬や施肥など日々の作業をカレンダーに記録写真管理:バジルの生育状況を管理
2026年から米国FDA(※1)が法制度化する食品情報の管理に対応し、2026年以降は原材料の収穫・生産から小売りまで各段階での主要データの記録(栽培記録)と、食品の流通履歴を示すトレーサビリティーロットコードも世界標準化されていきます。これに先駆けて、くにみ農産加工は契約農家全員にこのシステムを導入してもらい、高度化した本システムでデータの取得と分析に取り組んでいます。本システムは、1次生産者(農家)が行う説明責任を、2次産業(くにみ農産加工)が「KUNIMIX CLOUD」によるデジタル化でその仕組みを確立させ、QRコード付ラベルの発行によって、そのコードを読み取るとトレーサビリティが一括管理できるようになっています。小規模な農家が食品メーカーと取引する際、安全に関する規格を世界基準で構築するのは大変難しいことです。それを「KUNIMIX CLOUD」で手助けし、成長可能な日本の農業に貢献するのが、くにみ農産加工の目標です。今後の展開については、2025年をめどに多様な原材料に提供できるよう食品メーカーやITベンダーと提携した上で全国販売をしていく予定です。
※1 アメリカ合衆国保健福祉省配下の政府機関で、アメリカ食品医薬品局(FDA, Food and Drug Administration)のことを指す。 連邦食品・医薬品・化粧品法を根拠として、アメリカで販売される食品、飲料健康食品、化粧品、医療機器、薬品、放射線獣医動物関係製品などの製品を管轄している。
【会社概要】
社名: くにみ農産加工有限会社
本社所在地: 大分県国東市国見町櫛来214-14番地
代表取締役: 吉丸 栄市
事業内容: 農産物の加工に関する事業(業務用冷凍・乾燥食品製造)
農業技術の研究及び指導、農業経営並びに運営に関するコンサルティング
設立: 1981年11月
HP: http://www.kunimix.jp/
問い合わせ先 ℡ 0978-82-0600(総務課:吉丸喜美代、原料課:中谷大智)