2025年度「第24回聞き書き甲子園」にて高校生の受け入れと「名人」の推薦に協力する市町村(地域)を公募
~「地域文化の継承」、「次世代育成」、「関係人口の創出」に寄与~
2024/6/3
NPO法人共存の森ネットワーク
聞き書き甲子園実行委員会(農林水産省等で構成)は、令和6年5月9日から9月5日の間、第24回聞き書き甲子園(令和7年度)の開催に協力する「市町村」(地域)の公募を行っています。
「聞き書き甲子園」は、全国の高校生が森・川・海の「名人」を訪ね、その知恵や技(わざ)、生き方を記録し、発信する活動です。
令和元年度より、名人の推薦と高校生の受け入れに協力する市町村(地域)を全国から公募し、農山漁村地域と高校生をつなぐ活動を展開しています。
次年度(令和7年度)第24回開催にあたり、高校生が「聞き書き」する「名人」の推薦と、高校生の受け入れに協力する「市町村」(地域)を公募します。
これにより、「自然と向き合う仕事の大切さ」や「地域ごとに特色ある生活文化の豊かさ」をひろめ、次世代を育成するとともに、新たな関係人口の創出に寄与します。
応募期間:令和6年5月9日(木)~9月5日(木)17時
※本公募の対象は市町村(地域)とし、「聞き書き」の対象となる原則6~8名の名人を推薦いただくことが要件となります。
市町村を窓口として「地域団体」(地域自治組織や市民活動団体、事業協同組合等)が応募することや、複数の市町村が連名で応募することもできます。
※公募の結果、選定された市町村(地域)には、令和7年1月末までに「名人」を推薦いただきます。
※高校生の「聞き書き」取材は、令和7年9月頃より実施します。高校生の旅費等は実行委員会が負担します。
※詳細は「聞き書き甲子園」のWebサイトをご覧ください。
主催:聞き書き甲子園実行委員会
(農林水産省/文部科学省/環境省/公益社団法人国土緑化推進機構/NPO法人共存の森ネットワーク)
後援:総務省/全国知事会/全国市長会/全国町村会/全国山村振興連盟/一般社団法人全国過疎地域連盟/NPO法人「日本で最も美しい村」連合
※同事業は(株)ファミリーマートの募金協力・企業寄付と、複数の企業・団体の協力支援により実施しています。
■「聞き書き甲子園」とは
「聞き書き甲子園」は、全国の高校生が森・川・海の「名人」を訪ね、その知恵や技、心を「聞き書き」する活動です。
名人の推薦と高校生の受入れに協力する地域(市町村)を毎年公募し、各地域が推薦する複数名の名人を、高校生は一対一で訪問し、「聞き書き」します。
■「聞き書き」とは
「聞き書き」の基本は、一対一のコミュニケーションです。高校生は、「名人」との対話をすべて録音し、その言葉を一言一句書き起こし、「名人」の言葉だけを使って、その語り口を活かした作品にまとめます。
■前年度の協力市町村(地域)公募結果について
前年度公募の結果、本年度(第23回)は、以下11地域(市町村)が、聞き書き甲子園の開催に協力しています。
[参考]第23回(令和6年度) 聞き書き甲子園 実施地域
宮城県白石市/富山県氷見市/岐阜県関市/福井県池田町/京都府与謝野町/岡山県美作市/岡山県真庭市(蒜山、湯原地域)/大分県日田市(林材業地域)/長崎県東彼杵町/熊本県山都町/沖縄県国頭村
■市町村(地域)が推薦する森・川・海の「名人」とは?
市町村(地域)には、林業、水産業、工芸など、地域の自然と関わる仕事に長年従事し、先人からの知恵や技(わざ)を受け継いできた、概ね60歳以上の方を推薦いただきます。
《職種例》
1)森にかかわる仕事
造林手、炭焼き、猟師、山菜採り、原木しいたけ栽培、漆かき、薬草採取、養蜂 等
2)川や海にかかわる仕事
漁師、海女、牡蠣養殖、船大工、漁具づくり 等
3)伝統的な生活文化の継承にかかわる仕事
宮大工、茅葺き職人、桶・樽づくり、木地師、塗師、紙漉き、竹細工、草木染め、野鍛冶、伝統農法、発酵食品づくり(味噌・麹)等
■高校生と名人の出会いが地域の元気につながります!
高校生は、「聞き書き」を通して「名人」の生きざま(人生)を受け止めます。「森が泣いている」「村が寂しくなった」と語る「名人」の思いに少しでも応えたいと、里山里海の保全や地域活性化などに取り組む卒業生の活動も生まれました。
「聞き書き」は、祖父母の世代から孫の世代へと生きる知恵や心をつなぐ活動です。