国産スギの外装化粧部材 分譲マンションに初採用
~「SUSTIMBER(サスティンバー)ー軒天」がぬくもりある空間を創出~
2024/04/30
住友林業
住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎 本社:東京都千代田区)が開発した国産スギ材を活用した外装化粧部材「SUSTIMBER(サスティンバー)ー軒天」が、三井不動産レジデンシャル株式会社の分譲マンション「パークホームズ城北中央公園」(東京都板橋区)に採用されました。「SUSTIMBER」は化粧仕上げのスギ材に、木材の耐候性を確保する保護塗料を施し建物外観の美しさを長期間保つ外装化粧部材です。分譲マンションの外装に当社開発部材が採用されたのは初めてです。4月30日から物件エントリーを開始する同マンションのエントランス、住戸のバルコニーの軒天に使われています。化粧部材の施工は住友林業ホームエンジニアリング株式会社が担当。エントランスの木質感が来訪者を温かく迎え、住戸のバルコニー部に木のぬくもりを感じる空間を提供します。
■SUSTIMBERの特長
・国産スギ材にプレーナー仕上げ※1を施した木質外装化粧部材。
※1プレーナー仕上げ:裁断によって表面がざらついた状態の木材を、「モルダー」と呼ばれる機械に通して、表面を平滑に整えた仕上げ。
・小幅板を連続して張って仕上げた「SUSTIMBERー軒天」と戸建て住宅向け垂木(タルキ)材として流通している国産スギ材を面取り加工し製造した木格子パネル「SUSTIMBERー格子」の2種を開発。木質感が落着きのある建物外観を演出します。
・兼松サステック株式会社のAZN処理(防腐防蟻処理)、住友林業オリジナルの水性シリコン系木材保護塗料「S-100」※2塗装を付加し耐久性、耐候性を向上。太陽光・風雨・温度変化などによる変質や劣化が起きにくく、木の外観の美しさを長く保つ外装化粧部材です。
※2 S-100:木目を活かす半透明の塗料で、高い撥水性と潤滑性による防汚性を発揮。木の風合いを保ちつつ、紫外線による灰色化を抑制し木材内部への水の侵入を軽減します。塗装のメンテナンス頻度は標準仕様で5~10年、プレミアム仕様は12~13年程度としメンテナンス性を向上しています。(https://sfc.jp/treecycle/value/s100.html)
「パークホームズ城北中央公園」は三井不動産レジデンシャルが住友林業と共同で外装の木質化に取り組んだ初の分譲マンションで、入居者に木のぬくもり、落着き、やさしさを感じていただける住戸です。住友林業筑波研究所で蓄積している木に関する研究、知見を活かし、自社物件に加え他社の集合住宅、施設などの非住宅物件等の木造化、木質化の取り組みを推進しています。
住友林業グループは森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負や不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しています。2030年までの長期ビジョン「Mission TREEING 2030」では住友林業のバリューチェーン「ウッドサイクル」を回すことで、森林のCO2吸収量を増やし、木造建築の普及で炭素を長期にわたり固定し、自社のみならず社会全体の脱炭素に貢献することを目指しています。世界の脱炭素シフトへのパートナーとして当社グループ独自の「ウッドソリューション」を提供し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。