蘇州高鉄新城管理委員会と「蘇州市スマートシティ実現に向けた覚書」を締結
発行:2024年4月11日
蘇州高鉄新城管理委員会と「蘇州市スマートシティ実現に向けた覚書」を締結
住友ゴム工業(株)(社長:山本悟)のタイヤ製造・販売子会社である住友橡膠(中国)有限公司は、4月9日に中国江蘇省蘇州市の都市開発プロジェクトを担う蘇州高鉄新城管理委員会と「蘇州市スマートシティ実現に向けた覚書」を締結しました。同覚書の締結によって、日中の官民連携を強めることで、当社独自のセンサーレスのセンシング技術『センシングコア』を活用したインテリジェント交通システムを備えたスマートシティの実現と拡大に向けた取り組みを加速していきます。
調印式の様子 (住友橡膠(中国)有限公司 董事長兼総経理 増田智彦(前列左)、 蘇州高鉄新城管理委員会主任 沈一明氏(前列右))
当社では、2023年6月からスマートシティ化が進む蘇州市にて、将来の自動運転の社会実装に向け、自動運転車両の安全運行における業界標準としての導入を目指し、『センシングコア』を活用した自動運転バスの実証実験を行っています。※
この度、4月9日に開催された蘇州市人民政府と在上海日本国総領事館主催の「第七回蘇州官民対話」にて、『センシングコア』の技術紹介を行うとともに、蘇州高鉄新城管理委員会と「蘇州市スマートシティ実現に向けた覚書」を締結しました。これによって、自動運転車両による実証実験へ当社が保有するタイヤおよびタイヤセンシングに関する知見や技術を提供することを約束するとともに、蘇州高鉄新城管理委員会によるパートナー企業の紹介等のサポートを受け活動を推進していきます。実証実験を通して構築されたインテリジェント交通システムは、商用化や他地域への展開も視野に入れています。
当社では、CASE/MaaSに対応する高い安全性能・環境性能を実現するために、タイヤ開発および周辺サービスの開発コンセプトである『SMART TYRE CONCEPT』を掲げています。その周辺サービスの中核を担う『センシングコア』は、来るべき自動運転社会においてモビリティの進化・発展に大きく貢献できる技術です。路面状態などのデータが車両の制御に活用されるだけでなく、クラウド経由で街、社会の情報に統合され、ビッグデータとして解析される未来に向けて技術開発を進めてまいります。
<住友橡膠(中国)有限公司 董事長兼総経理 増田智彦 コメント>
住友ゴムでは、タイヤ開発で培ってきた知見と、独自の車輪速信号の解析技術を進化・融合させることで、路面やタイヤの状態を検知する『センシングコア』」を開発しました。事故のない安全・安心なモビリティ社会の実現に不可欠な技術として貢献できるようさらに開発を進めています。今後は蘇州市と連携をさらに強固にすることで、中国におけるスマートシティの実現と他地域への展開を目指して活動を推進してまいります。
<蘇州高鉄新城管理委員会 主任 沈一明氏 コメント>
蘇州高鉄新城は、革新的な産業、技術の創出を目指して、重要なコア技術の研究開発に力を入れています。国家プロジェクトである5G IoV(Internet of Vehicle)の実証実験を通して、住友ゴムの優れた技術を組み合わせることで、先進的な車両・道路・クラウド一体型のインテリジェント交通の構築を目指します。中国と日本の産業が協力した新たなモデルケースとして、国際競争力のあるICV(Intelligent Connected Vehicle)産業クラスターが形成されることを確信しています。
※中国・蘇州での新たな交通システム構築に向け『センシングコア』を活用した自動運転バスの実証実験を開始
(2023年10月16日リリース):https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2023/sri/2023_080.html