愛知県新城市作手地区初のGPセンターを建設
~JAグループ、JA三井リース、蒲郡信用金庫、日本公庫が協調支援~
令和6年3月26日
愛知東農業協同組合
愛知県信用農業協同組合連合会
JA三井リース株式会社
蒲郡信用金庫
日本政策金融公庫名古屋支店
愛知県新城市作手地区初のGPセンターを建設 ~JAグループ、JA三井リース、蒲郡信用金庫、日本公庫が協調支援~ |
JAグループ、JA三井リース株式会社(略称:JA三井リース)、蒲郡信用金庫及び日本政策金融公庫(略称:日本公庫)名古屋支店農林水産事業は、卵の生産販売を行う株式会社つくで高原農場に対して、協調して融資を含むファイナンスを決定しましたのでお知らせいたします。
≪ポイント≫
○“高原”生まれのユニークでバリエーション豊かな卵を生産
株式会社つくで高原農場(略称:同社)は、採卵鶏38万羽を飼養する養鶏業者です。同社の農場は愛知高原国定公園内に位置し、新鮮冷涼な空気と清涼な水源に恵まれた自然豊かな環境で、ISO認証等を受けた厳格な防疫管理のもと、安心・安全なたまごを提供しています。“畜産業”の枠組みに留まらず、こだわりの“食”を届ける“食品産業”の一員であるとの意識のもと事業を運営しています。
同社では、主力商品である「高原のたまご」のほか、大振りなたまごが特徴の「デカデカたまご」や三種類の卵が入っている「高原の三姉妹おちびちゃん」など、“高原”を冠したユニークなネーミングで、バリエーション豊かな商品を展開しており、道の駅もっくる新城などで販売され、地域住民や観光客から広く親しまれています。
○愛知県新城市作手地区初のGPセンター(注1)を建設。パッケージング工程自動化により梱包能力が3倍強に
同社では従来より、鶏種によって違う卵の特徴やそれぞれの良さを多くの人に知って欲しいという想いから商品開発を行っていましたが、自社製品のパッケージングは手作業で行っていたため、販売量に限界がありました。そのため、年間で生産される約6,500tの卵の大半を原卵(注2)のまま商社へ出荷していました。
このような経営課題を解決するため、今回国の補助事業を活用し、愛知県新城市作手地域では初となるGPセンターを建設する同時に、自動梱包機械を導入し、パッケージング工程を自動化することにより、自社で梱包可能な数量が現在の月間75tから3倍強の250tに増加します。自社製品の安定的な供給を確実なものにするとともに、今まで取引のなかったスーパーマーケット等での販売も開始する予定で、さらに多くの人に商品を届けることが出来ると期待されています。
○ GPセンター建設に必要な資金等を関係機関と日本公庫で支援
GPセンター建設費用等に対して、日本公庫、愛知県信用農業協同組合連合会及び蒲郡信用金庫が協調して融資を決定いたしました。また、愛知東農業協同組合が建物更生共済を、JA三井リースが機械のファイナンスリースを行う等、JAグループ各社や地元信用金庫、JA三井リースと一体となって同社を支援いたしました。
同社の市川代表取締役は、「今回の投資により、さらに多くのお客様に卵の奥深さや良さを伝えていきたい。また、過疎化の進む作手地区で雇用を創出し、地域を活性化して作手地区を元気にしていきたい。」と意欲を語っています。
JAグループ、JA三井リース、蒲郡信用金庫及び日本公庫は、今後も関係機関と連携して地域の農林漁業者の皆さまの経営改善の取り組みを応援して参ります。
<お問い合わせ先>
日本政策金融公庫 名古屋支店農林水産事業 Tel:052-582-0746 (担当:伊藤、二上)
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅3-25-9 堀内ビル6階
JA三井リース株式会社 経営管理部 広報IR室 Tel:03-6775-3002
〒104-0061 東京都中央区銀座8-13-1 銀座三井ビルディング
(注1) GradingとPackingの頭文字を取った略称で、たまごを洗浄、乾燥、検査、計量してパック詰めを
行う工場。
(注2) 洗浄殺菌や検査等を受ける前の卵。
【参考1:同社の概要】
法人名 |
株式会社 つくで高原農場 |
代表者 |
代表取締役 市川 裕也 |
所在地 |
愛知県新城市作手 田原字長ノ山1-8 |
連絡先 |
0536-37-2821 |
GPセンター |
所在地:愛知県新城市作手 田原字柿ノ平10-18 施設延べ面積:987.95㎡ |
【参考2:商品紹介】
鶏種によって違う卵をそれぞれ、健康志向の「高原のもみじ」、お菓子づくり向けの「高原のさくら」、食味を重視した「高原のこゆき」として販売しており、用途や好みに合わせた使い分けを提案。また、大振りなサイズの「デカデカたまご」から、小振りなサイズの「高原の三姉妹おちびちゃん」など幅広いサイズ展開あり。