第5回Minecraftカップ 全国大会・表彰式レポート
積水ハウスから、幸せ住まい賞とサステナブルまちづくり賞を発表
2024年3月18日
積水ハウス株式会社
第5回Minecraftカップ 全国大会・表彰式レポート
積水ハウスから、幸せ住まい賞とサステナブルまちづくり賞を発表
2月11日、積水ハウスがゴールドパートナーとして応援している「第5回Minecraftカップ」の全国大会と表彰式が開催されました。会場は日本マイクロソフト株式会社の品川本社です。37組のファイナリストがプレゼンテーションに挑み、その様子はYouTubeでもライブ配信されました。
開会の挨拶をするMinecraftカップ運営委員 事務局長 池本修悟さん
今回が5回目の開催となる本大会の作品テーマは「誰もが元気に安心して暮らせる持続可能な社会 〜クリーンエネルギーで住み続けられるまち〜」です。SDGs目標「5:ジェンダー平等を実現しよう」と「7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」と「11:住み続けられるまちづくりを」の3テーマから1つ以上取り入れたワールドを作っていきます。
作品テーマを発表するMinecraftカップ運営委員ディレクター土井隆さん
本大会は小学校入学前から高校3年生までの子どもたち10,350人がエントリーし、全国13地区ブロック500作品を勝ち進んだファイナリスト37組(会場26・オンライン9)によるプレゼンテーションは、ジュニア部門、ミドル部門、ヤング部門に分かれて行われました。クリーンエネルギーに関する発電方法の調査や施設見学、防災の観点、ジェンダーフリーの提案といった要素がしっかりと作品に落とし込まれており、どの作品もレベルが高く審査員も悩むほど。多様性や個性を建築デザインで表現するなどチームごとのコンセプトも大変見応えがありました。
総合的観点から最も優れた作品に与えられる部門別の最優秀賞、特別賞や総合賞が授与されました。
幸せ住まい賞は、ジュニア部門ARAタイチョウさん「3つの地形に合わせて作った!3CLEAN ENERGY TOWN」が受賞
ゴールドパートナーの積水ハウスが授与する「幸せ住まい賞」は、ジュニア部門ARAタイチョウさんの「3つの地形に合わせて作った!3CLEAN ENERGY TOWN」が受賞しました。当賞は、“住めば住むほど幸せになる住まい”が表現された作品に贈られます。
幸せ住まい賞 ARAタイチョウさん「3つの地形に合わせて作った!3CLEAN ENERGY TOWN」
当作品は、自然災害を最小限にするために、天空・地上・地下と3つの地形ごとに街を分けています。特に地上の街では「ありがとう」の声(音の振動)を吸い込んで発電できる仕組みを考案。「ありがとう」の声が増えるほどクリーンなエネルギーが生まれ、世界中が親切で笑顔が多くなるというアイデアを具体に落とし込みました。また「人々の個性をカタチにしよう」と実に多くの建築物を制作し、多様性を表現している作品です。
授賞されたARAタイチョウさんより「しんせつな人が増えると、ありがとうも増えて、しあわせにつながると思う」とコメントをいただきました。
積水ハウス専務執行役員ESG経営推進本部長の豊田治彦は、受賞理由について「ありがとうという言葉をエネルギーに変える発想が素晴らしい。住めば住むほど幸せになる仕組みを思いついたアイデアは独自性が高い」と発表しました。
サステナブルまちづくり賞は、ジュニア部門Team AtoZ lab Jrさん「地熱と子どものエネルギーで解決!水害にも負けないクリーンで住みやすいまち」が受賞
「サステナブルまちづくり賞」は、ジュニア部門はTeam AtoZ lab Jrさんの「地熱と子どものエネルギーで解決!水害にも負けないクリーンで住みやすいまち」が受賞しました。
サステナブルまちづくり賞Team AtoZ lab Jrさん「地熱と子どものエネルギーで解決!水害にも負けないクリーンで住みやすいまち」
当作品は、さまざまな実体験から着想を得た作品です。作者が暮らす秋田で、昨年7月に大雨による浸水被害を受けました。その様子から小さな子どもや避難が難しい方を想定した水に浮く家を考案。家まるごと避難できるアイデアをカタチにしました。また秋田や岩手にある地熱発電でタービンの実物を見学し、本物に近づけるよう工夫したそうです。また保育園で子どもたちが元気に飛び跳ねると発電する床発電の仕組みを考えました。休日は地域の人々が運動できる提案もあり、秋田に暮らす方々を想い、守るアイデアがたくさん込められた作品です。
賞を授与した積水ハウスの豊田治彦は「世界各地で自然災害が発生している今、まちづくりにおける災害への対策が不可欠です。当作品では、水害に遭った秋田をなんとかしたいという郷土愛を感じることができました」と評しました。
最優秀賞は、ジュニア・ミドル・ヤング部門別に発表
総合的に判断し、部門ごとの優れた作品に与えられる賞です。ジュニア部門は、CodarDojo池田石橋さん「宇宙人も、すべての人も、みんなが住みやすい!みんな・なかまシティ+自家発電ゆうえんち☆」が受賞しました。
ジュニア部門最優秀賞 CodarDojo池田石橋さん「宇宙人も、すべての人も、みんなが住みやすい!みんな・なかまシティ+自家発電ゆうえんち☆」
宇宙人と出会ったことから始まるワールドは、誰もが楽しく暮らせるまちがテーマ。楽しいを電気に変えるアイデアが多数あり、銀河鉄道ジェットコースターはブレーキ発電が搭載されています。Minecraftカップで配布している「みんなのワークブック」を活用し、アイデアを出し合い、大きな建物はコードビルダーで建設し、同じ形の建物はストラクチャーブロックでコピーするなどプログラミングを駆使した作品です。
ミドル部門は、チームやつきたさん「宇宙都市エイト・ノース〜サステナブルな未来をつくろう〜」が受賞しました。
ミドル部門最優秀賞 チームやつきたさん「宇宙都市エイト・ノース〜サステナブルな未来をつくろう〜」
当作品は、地球の課題を解決するためにサステナブルな宇宙都市を表現しています。2つのエネルギーに注目し、宇宙太陽光発電と核融合発電の仕組みを考えました。ソーラーパネルで太陽光を集めマイクロ波に変換して送電する方法や、家庭の生ゴミからバイオマスを使って水素を作り核融合施設に送るなど、設計にあたり三角関数といった数学分野をしっかり学びました。
最後のヤング部門では、UtoPIA(ユートピア)広報部さん「源流創世都市〜源創京〜」が受賞しました。
ヤング部門最優秀賞 UtoPIA(ユートピア)広報部さん「源流創世都市〜源創京〜」
当作品は、技術の安全運用による環境の復興、保全と持続可能な社会の実現をテーマにしています。源流創生としての幻想郷は建築物や地形の規模が大きく、緻密な計画とプロセスのもとで制作を進めました。発電方法を検討するにあたり、山梨大学で水素蓄電の講座を受けて最先端技術を学び、発電ロスを無くす仕組みを考えました。
子どもたちの内発的な学びを推進するマインクラフト・コミュニティへ
当大会の振り返りを述べるMinecraftカップ運営委員長 鈴木寛さん
委員長の鈴木氏より「エントリー数が年々増えており、当大会へ参加された方は1万人を越えています。指導者や保護者の皆さまを含めると、さらに大きなコミュニティです。当活動が子どもたちから自然と湧き起こる内発的学びの代表例として日本全国へ広がっていくことを願っています」と締め括られました。
テーマに沿った探求型の学び。様々な課題を解決する未来への一歩を共に感じる時間へ
2021年より、本年もゴールドパートナーとして、未来を担う子どもたちを応援してきました。テーマに沿った探求型の学びを主体的に進めていく子どもたちが、クリーンエネルギーの可能性を調査し、自然災害と向き合い、地域で暮らす誰もが安心し、幸せになる暮らしを具体的にアウトプットする姿には多くの勇気をもらいます。そして様々な課題を解決する未来への一歩を共に感じる時間となりました。積水ハウスは、これからもキッズ・ファースト企業として当大会の活動を応援していきます。