IQVIAジャパン トップライン市場データ 日本医療用医薬品市場(2023年暦年および2023年第4四半期)
暦年と第4四半期双方において 3年連続の前年比増で2005年暦年トップライン発表以来最高額
2024年2月26日
報道関係者各位
IQVIAジャパン トップライン市場データ <2023年暦年および2023年第4四半期> 2023年の日本医療用医薬品市場は、暦年と第4四半期双方において 3年連続の前年比増で2005年暦年トップライン発表以来最高額となった。 暦年は前年比3.1%増で11億2,806億31百万円で初の11兆円台。 第4四半期は前年比2.1%増で3兆32億25百万円で初の3兆円台。
◎ 2023年暦年(1-12月): 11億2,806億31百万円(3.1%増)
◎ 2023年第4四半期(10-12月): 3兆32億25百万円(2.1%増)
◎ 新型コロナウイルスワクチンは政府一括購入のため、IQVIAジャパン「日本医薬品市場統計」には反映されておりません
◎ 2023年暦年の市場別では、「病院(病床100床以上)」5兆2,871億68百万円(前年比4.1%増)、「開業医(病床100床未満)」2兆1,022億49百万円(同1.6%増)、「薬局その他」3兆8,912億14百万円(同2.6%増)
◎ 2023年第4四半期の市場別では「病院」1兆4,047億63百万円(3.3%増)、「開業医」5,707億23百万円(同0.1%増)、「薬局その他」1兆277億38百万円(同1.6%増)
IQVIAジャパン グループは、2023年暦年(1-12月)と、2023年第4四半期(10-12月)の日本医療用医薬品市場(薬価ベース)を、「IQVIAジャパン トップライン市場データ」として2024年2月26日に発表しました。
https://www.iqvia.com/ja-jp/locations/japan/thought-leadership/topline-market-data
IQVIAジャパン グループでは、日本のヘルスケア産業の発展と透明性の創造、および社会の皆様に日本のヘルスケア市場についての理解を深めていただくため、市場規模や薬効、製薬企業および医薬品の売上、処方、疾病に関するトップラインデータをメディアや医療・医学の研究に携わっている学術研究機関へご提供しています。当社はトップラインデータの開示により皆様と情報の共有化を図ることで、日本のヘルスケアの発展への貢献を目指しています。
IQVIAの医薬品市場統計は、グローバルで毎年1回データ精度の検定を実施しています。1965年に提供開始したJPM(Japan Pharmaceutical Market)においても半世紀以上にわたり、データ精度の検証と向上を目的に購読企業各社のご協力を得て、弊社と当該企業各社の売上データの整合性を検定し、その年次結果を公開しております。2022年の検定結果はこちら
【2023年暦年(1-12月)】日本医療用医薬品市場トピックは以下の通りです。
○ 当該期間の日本医療用医薬品市場は、3年連続前年比増(3.1%)で11億2,806億31百万円で初の11兆円台で、2005年暦年からトップライン市場データ発表以来最高額となった。2005年暦年の市場は7兆7,455億9百万円であり、23年までに145.6%(3兆5,000億円超)拡大した。
○ 売上げ上位10薬効*は、薬効首位は「L01 抗腫瘍剤」で今期の売上高は、1兆9,368億35百万円と24年には2兆円台に到達する見込み。新型コロナウイルス感染症が2023年5月に5類感染症に移行したことにより、6位「T02 診断用検査試薬」が前年比-22.4%と大きく減少した一方、4位「J05 全身性抗ウイルス剤」は新型コロナ感染症治療薬の市場拡大とインフルエンザ治療薬が伸長し前年比+42.7%と高成長を記録。
○ 売上げ上位20社(販促会社レベル**)は、21年暦年初めてトップになった中外製薬(5,460億95百万円・3.7%増)が3年連続維持。売上高上位20社中、前年比+10%超の高成長を記録したのは、3位の第一三共(4,706億20百万円・12.0%増)、4位のMSD(4,668億68百万円・25.0%増)、16位のサノフィ(2,259億20百万円・11.9%増)の3社。一方、前比年-10%超を記録したのは、 19位の田辺三菱製薬(1,934億76百万円・11.0%減)の1社。
○ 売上げ上位10製品では、22年まで1,000億円超の製品は6製品であったが、ベクルリー(22年5位・1,098億38百万円)が上位10製品からランクアウトし、23年は新たにラゲブリオ(4位・1,280億16百万円)、イミフィンジ(6位・1,097億93百万円)がランクインし計7製品に。
【2023年第4四半期(10-12月)】日本医療用医薬品市場トピックは以下の通りです。
○ 当該期間の日本医療用医薬品市場は、3年連続前年比増(2.1%)で3兆32億25百万円。初の3兆円台に乗せ、全四半期ベースにおいても2005年暦年からトップライン市場データ発表以来最高額となった。
○ 売上げ上位10薬効では、薬効首位は「L01 抗腫瘍剤」で前年比+11.6%、5,145億円で、2位 「A10 糖尿病治療剤」1,934億円の約2.6倍の市場規模。最も成長率が高かったのは9位の「R03 喘息及びCOPD治療剤」で前年比+12.2%。5位「J05全身性抗ウイルス剤」が-15.4%、6位「T02 診断用検査試薬」が前年比-24.9%と新型コロナウィルス関連薬効がいずれもマイナス。
○ 売上げ上位10製品では、2023年第3四半期(7-9月)に上位10製品にランクインしていた新型コロナウイルス治療薬の3製品ラゲブリオ(1位) 、ベクルリー(4位)、 ゾコーバ(5位)がランクアウトし、2023年第4四半期には新たに、フォシーガ(7位)、デュクピセント(8位)、テセントリク(10位)の3製品が上位10製品にランクイン。
* IQVIAジャパン 「医薬品市場統計」における「薬効」はATC分類に準拠しています。
本項の 「ATC 分類(Anatomical Therapeutic Chemical Classification)は、EphMRA(European Pharmaceutical Market Research Association : 欧州医薬品市場調査協会)により管理されている、アナトミカル薬効分類(作用部位別薬効分類)に準じており、日本医薬品市場統計作成にあたっては、定期的に最新最適な状態に見直しを図っています。
**IQVIAジャパン 「医薬品市場統計」における「販売会社レベル」と「販促会社レベル」の定義は以下の通りです。
販売会社レベル:卸店に対して製品を販売し、その代金を回収する機能を持つ製薬企業
販促会社レベル:MRによる情報提供活動を通じて販促活動を行なっている製薬企業
IQVIA について
IQVIA (NYSE:IQV) は、先進的かつ高度な分析機能、変革をもたらすテクノロジー、および臨床試験サービスをライフサイエンス業界の皆さまへ提供する世界的なリーディング企業です。IQVIAは、自社に持つ分析力、革新的なテクノロジー、ビッグデータのリソース、そして広範な事業領域における専門知識により、ヘルスケアのあらゆる側面でインテリジェントな繋がり(intelligent connections)を創出します。私たちは、IQVIA Connected Intelligence™ により、強力なインサイトを迅速かつ変化に対応する機敏性をもってご提供することで、患者の皆さまの医療アウトカムを高める革新的な治療の臨床開発の加速化や、市販化の促進に取り組むお客様をご支援します。現在、私たちIQVIAはおよそ86,000人の従業員が世界100以上の国と地域で事業を展開しています。
IQVIA は、患者の皆さまの個人情報保護の分野においても世界をリードしており、個人情報を保護するために、プライバシー強化技術や安全対策に取り組んでいます。また、医療関係者の皆さまが疾患のパターンを特定してより優れたアウトカムを実現するために必要な、正確な治療方針や治療法と関連づけに資する規模の情報を、当社では生成・分析しています。IQVIAが持つインサイトや実務実行力は、治療・治癒の道を切り拓くバイオテクノロジー企業、医療機器メーカーおよび製薬企業、医学研究機関、政府機関、保険者やその他様々な医療関係者の皆さまによる、疾患や人間の行動、サイエンスの進歩に対するより一層の理解の深耕をご支援します。IQVIAの詳しい情報はこちら(www.iqvia.com). をご覧ください。日本向けのURLはこちら(www.iqvia.co.jp)