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投稿者:

ZYAO22編集部

「アイランダー高校生サミット2023」を開催  全国の離島から50人を超える高校生がオンラインで

テーマ「思い合って、高め合って、日常に続いていく」




2023年12月15日

「アイランダー高校生サミット2023」を開催 全国の離島から50人を超える高校生がオンラインで テーマ「思い合って、高め合って、日常に続いていく」

 
 包括連携協定を結んでいる大正大学(学長・神達知純)と公益財団法人日本離島センター(理事長・野口市太郎)は、「アイランダー高校生サミット2023」を12月9日(土)、10日(日)にオンラインで共同開催しました。
 2日間で北海道礼文島から沖縄県石垣島まで全国から17校延べ51名の高校生たちが参加し、活発な交流が繰り広げられました。

大正大学4年で実行委員長の菊地琉生さんと同大学の山本繁特命教授

 「アイランダー高校生サミット2023」は、全国の離島の高校生をオンラインで結び、それぞれの島が持つ可能性や、島同士で交流することの意味、価値などを議論することで、自分たちが住む島の活性化策についてアイデアを出し合い、地域創生につなげるとともに、参加者間の絆が生まれることも目指しています。
 今回のサミットのテーマは「思い合って、高め合って、日常に続いていく」。2日間にわたって、グループに分かれてワークを行い、最後日には各グループで話し合った内容を発表しました。

 あるグループは、離島の日常生活を表現した、「離島の生活を体験できるすごろく」を作成しました。「近隣の人から魚をもらった 2マス進む」や「頼んだ荷物より高い送料 1回休み」などの離島ならではのイベントや、〝島あるある〟で構成されており、島に住む人なら誰もが共感できる内容となっています。ほかの参加者からは「面白そう」「商品化してほしい」などの声があがりました。

離島の生活を体験できるすごろく

 また、別のグループは離島の人口が著しく減少しているという点に気づき、その課題を解決するための方法を提案。島の魅力を再発見し、それを島外に発信していくことが重要だと考えました。まずは島出身で、現在、島外に住んでいる人に、「島を離れてみて感じた魅力」といった声を集め、それらのエピソードをまとめ「私たちの愛land~離れて気づいた離島の魅力~」という冊子にして、島に住む人たちにも配りたいというアイデアです。エピソードの取材の仕方や、冊子作成の予算を集める方法など具体的な意見が飛び交いました。

島のエピソードを掲載した冊子のイメージ

 サミットのプログラム作成や全般的な企画・運営は、離島の高校生6人(北海道奥尻高校の本郷夢果(ほんごうゆめか)さんと平塚大輝(ひらつかだいき)さん、広島県立大崎海星高校の赤坂紗和子(あかさかさわこ)さん、島根県立隠岐島前高校の五十島麟信(いそじまりんと)さん、沖縄県立八重山高校の石垣(いしがき)鈴(すず)さん、沖縄県立泊高校の次呂久(じろく)・千華(ちか)・ジェイドさん)と、離島の高校出身の大正大学地域創生学部の4年生3人(菊地琉生(きくちりゅうせい)さん、山口結衣(やまぐちゆい)さん、田中晴樹(たなかはるき)さん)による計9人の実行委員が担いました。

 
実行委員会のメンバーとサポートスタッフたち


 実行委員長を務めた菊地さんは「実行委員会のメンバーで4月から準備をはじめ、毎晩夜遅くまで会議をしてこともあります。本当にたくさんのことを考えてくれました。このサミットがうまくいったのも、このメンバーが頑張ってくれたおかげです」と感謝の言葉を述べました。
 昨年のサミットにも参加し、今回は実行委員として運営を担った本郷さんは「まとめる側として参加して、今回みんなの手伝いをできたことがとてもうれしいです」と語りました。

 「アイランダー高校生サミット」は来年も実施する予定です。
 サミットのクロージングで、日本離島センターの小島愛之助専務理事は「参加者の皆さんの盛り上がりに驚きました。アイランダー高校生サミットは来年も、もちろん再来年もやります。今回、参加して皆さんが感じたことをまわりの友達や下級生たちに伝え、来年はもっと盛り上がるように、しっかりとバトンを渡していってください!」と、次回に向けて参加した高校生たちに呼びかけました。
 
以上