全国13労働金庫の2024年度決算概況について
2025年8月21日
一般社団法人 全国労働金庫協会
各位
全国13労働金庫の2024年度決算概況について
全国13労働金庫の2024年度(令和6年度)決算概況をとりまとめましたので、下記のとおりお知らせいたします(以下の計数は特に断りのない限り、全国13労働金庫の合計値・平均値です)。
記
概要
2024年度の当期純利益は前年度比26億円(8.15%)減少して295億円となりました(以下、増減は前年度または前年度末との比較)。
預金(譲渡性預金を含む。以下同じ。)は688億円(0.29%)減少して23兆159億円、貸出金は3,726億円(2.39%)増加して15兆9,442億円となりました。
自己資本比率は1.12ポイント上昇して10.70%となりました。
(注1) 会計年度:2024年4月1日~2025年3月31日、計数は単体ベースのものです。
(注2) 本文中の各表は添付資料をご参照ください。
1.損益の状況 (表1)
資金運用収益は、貸出金利息、預け金利息、有価証券利息配当金の増加により77億円(3.12%)増加となりました。資金調達費用は、預金利息の増加などにより82億円(105.68%)増加となりました。
役務取引等収益は融資関連手数料などの増加により48億円(27.68%)増加となりました。役務取引等費用は団体信用生命保険の保険料などの増加により30億円(6.13%)増加となりました。
その他業務収益は国債等債券売却益の増加などにより10億円(7.45%)増加となりました。その他業務費用は国債等債券売却損などにより49億円(35.32%)増加となりました。
経費は、ベースアップ等による人件費の増加及び労働金庫業態の共同オンライン・システムに係る運営費用の増加などにより、25億円(1.54%)増加となりました。
業務純益は53億円(12.62%)減少して369億円となりました。
2.預金の状況 (表2)
預金残高は688億円(0.29%)減少して23兆159億円となりました。
流動性預金は1,342億円(1.53%)増加して8兆9,071億円、定期性預金(譲渡性預金を含む)は2,031億円(1.41%)減少して14兆1,088億円となりました。
3.貸出金の状況 (表2及び表4)
貸出金残高は3,726億円(2.39%)増加して15兆9,442億円となりました。
預貸率(期末)は貸出金(分子)は増加したものの、預金(分母)が減少したため、1.82ポイント上昇して69.27%となりました。
4.労働金庫法及び金融再生法に基づく開示債権の状況 (表3)
2025年3月末における労働金庫法及び金融再生法に基づく開示債権額(貸出金以外の与信も対象)のうち、破産更生債権及びこれらに準ずる債権、危険債権、要管理債権(三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権の計)の合計額は、50億円(5.54%)増加して966億円となりました。
総与信残高に占める割合は、0.02ポイント上昇して0.61%となりました。
5.主要利回等 (表4)
貸出金利回は0.01ポイント低下して1.19%、預金利回は0.03ポイント上昇して0.06%となりました。
預金貸出金利鞘(貸出金利回-(預金利回+経費率))は0.06ポイント縮小して0.41%となりました。
総資金利鞘(資金運用利回と資金調達原価率との差)は0.01ポイント縮小して0.26%となりました。
以上
【添付資料】全国13労働金庫の2024年度決算概況表