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投稿者:

ZYAO22編集部

C&W、「APACデータセンター市場アップデート2024年下半期」レポートを発行

アジア太平洋地域のデータセンター・パイプラインに今後5~7年間で1,000億米ドル以上の資金が必要

グローバル不動産総合サービス会社のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(グローバル本社:米国イリノイ州シカゴ、日本本社:千代田区永田町、C&W)は、「APACデータセンター市場レポート2024年下半期」を発行いたしました。当社の試算によると、アジア太平洋地域のコロケーション・データセンターの需要拡大に伴い、今後5~7年間で既存のコロケーション・データセンターのパイプラインを整備するためには、およそ1,160億米ドルが必要となる見通しです。

 

 

 

APACデータセンター市場アップデート2024下半期」レポートによると、同地域で現在建設中または計画後期のコロケーションプロジェクトパイプライン(*1)は12,452メガワット(MW)に達しています。

各市場のミドルスペック・データセンターの建設費(*2)をベンチマークとすると、パイプラインの構築に必要な総資本は現在のところ1,162億ドルに上る見込みです。

 

*1 ハイパースケール・プロジェクトを除く

*2 アジア太平洋データセンター建設コストガイド

 

報告書の著者であり、アジア太平洋地域データセンター・グループのリサーチ&インサイト担当責任者であるプリーテッシュ・スワミーは、次のように述べています:

 

「アジア太平洋地域の開発パイプラインは、すでに既存の運用能力の3倍に達しており、クラウド、AI、大規模な機会学習モデルの需要が増加するにつれて、CAPEXの要件は規模を拡大し続けています。

このセクターの投資ポテンシャルは、投資家の注目を集めており、年間不動産投資額に占めるこのセクターの割合が増加していることからも明らかです。」

 

 

出典:MSCI-RCA; クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド



5つの市場がパイプラインの80%を占める

 

パイプラインにある12.45ギガワット(GW)のうち(ランドバンキング活動や初期計画段階のプロジェクトは除く)、80%以上が5つの市場に集中しています:日本、インド、オーストラリア、中国本土、マレーシアです。

 

都市レベルでは、東京が1,656MWとアジア太平洋地域で最も強力なパイプラインを持ち、ムンバイ(1,143MW)、ジョホール(1,049MW)、シドニー(783MW)、北京(613MW)がこれに続きます。これらの主要都市では、コストに対するグロス利回りが14%に上昇しています。

 

アジア太平洋地域の資本市場責任者であるゴードン・マースデンは、次のように述べています:

 

「よく言われるように、データセンター開発の年平均成長率(CAGR)は20%以上であり、このセクターは潜在的なレンタルストリームがあるため、開発へのエクスポージャーを求める多くの参加者が引き続き見られます。このような投資は、例えば土地の一部を利用した小規模なものから、多くの異なるポジションを集めたコンソーシアムを必要とする大規模なものへと急速に進化しています。このセクターが成熟するにつれて統合が進むと予想されますが、少なくとも現時点では、必要される資金の額により、このセクターはCREの他の資産クラスよりも速いペースで膨大な資本を引き付け続けています。」

 

マースデンは、過去1年半の間に、取引件数が徐々に増加したことで、価格設定がある程度明確になったと述べています。

 

「日本、韓国、シンガポールで最近行われた取引に呼応して、評価活動が活発化しています。ほとんどの場合、ハイパースケールではなく、企業テナントやコロケーションオペレーターに傾倒したレガシーデータセンターでしたが、それでも価格設定に関してはある程度明確になってきています。」

 

市場別所要自己資本(所要自己資本ランキング)

 

市場 開発パイプライン(MW 平均建設費/市場 必要資本
(10
億米ドル)

日本

2,678

$ 13,235,400

$ 35.44

インド

2,299

$ 7,126,938

$ 16.38

オーストラリア

1,610

$ 9,632,409

$ 15.51

中国本土

1,891

$ 7,110,438

$ 13.44

マレーシア

1,319

$ 8,784,484

$ 11.59

香港

698

$ 9,391,444

$ 6.55

韓国

618

$ 9,504,758

$ 5.87

インドネシア

517

$ 9,024,147

$ 4.67

タイ

191

$ 7,668,994

$ 1.46

シンガポール

124

$ 11,740,262

$ 1.45

ニュージーランド

147

$ 9,259,955

$ 1.36

フィリピン

156

$ 6,966,214

$ 1.09

台湾

113

$ 6,393,241

$ 0.72

ベトナム

92

$ 6,935,600

$ 0.64

アジア太平洋 - 合計

12,452

 

$ 116.18

 

より詳しい内容はWebサイトをご覧ください。

 

レポートはこちらからダウンロードいただけます
2024年下半期アジア太平洋地域データセンター市場最新情報PDF
2024年下半期データセンター市場最新情報(東京)PDF
2025年アジア太平洋データセンター建設コストガイドWebサイト

C&Wの市況レポートはこちらのWebサイトをご覧ください。

 

以上

 

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドについて

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(NYSE: CWK)は、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)はニューヨーク取引証券所に上場している世界有数の事業用不動産サービス会社です。世界約60カ国、400拠点に約52,000人の従業員を擁しています。施設管理、売買仲介、鑑定評価、テナントレップ、リーシング、プロジェクト・マネジメントなどのコア・サービス全体で、2024年の売上高は94億ドルを記録しました。Better never settlesという企業理念のもと、受賞歴のある企業文化が評価され、業界やビジネス界から数々の称賛を受けています。詳しくは、公式ホームページ www.cushmanwakefield.com にアクセス下さい。