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投稿者:

ZYAO22編集部

電通、第7回「生活者のキャッシュレス意識調査」を実施

「キャッシュレス決済派」は8割超へ。日本のキャッシュレス市場は「モバイル決済」がけん引

2025年2月6日
株式会社 電 通

 株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:佐野 傑)において決済領域のマーケティング戦略支援を行うプロジェクトチーム「電通キャッシュレス・プロジェクト」は、全国20~69歳の1000人を対象に、第7回「生活者のキャッシュレス意識調査」(以下「本調査」、調査期間:2024年12月1日~3日)を実施しました。

 2018年から毎年実施している本調査の目的は、生活者の決済手段の変化を把握することにあります。本調査で得られた主なファインディングスは次のとおりです。

【主なファインディングス】
キャッシュレス決済利用者は92.9%と前年比横ばい。現金よりキャッシュレス決済の利用頻度が高い「キャッシュレス決済派」は、前年から2.2ポイント増加し、8割超(80.2%)に。

最も利用頻度が高い決済手段は「モバイルQR決済」(34.8%)。キャッシュレス決済利用者のうち、直近1年間で「モバイル決済」の利用回数が増えた人は61.1%。

「キャッシュレス決済派」では、キャッシュレス決済の利用頻度が高いほど、モバイル決済の利用頻度が高い。

キャッシュレス決済利用者のうち、「タッチ決済」利用者は89.2%で、直近1年間で利用機会が増えた人は50.1%。

注)本調査における構成比(%)は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。

 
【各ファインディングスの詳細】
キャッシュレス決済利用者は92.9と前年比横ばい。現金よりキャッシュレス決済の利用頻度が高い「キャッシュレス決済派」は、前年から2.2ポイント増加し、8割超(80.2%)に。

・キャッシュレス決済利用者(キャッシュレスが利用できるところでは「100%キャッシュレス」から「20%程度がキャッシュレス」の合計)は92.9%で、前年(93.5%)から横ばいだった。現金よりキャッシュレス決済を利用する頻度が高い「キャッシュレス決済派」(キャッシュレスが利用できるところでは「100%キャッシュレス」から「60%程度がキャッシュレス」の合計)は80.2%で、前年(78.0%)から2.2ポイント増加した。【図表1】
 
【図表1】
 Q. 最近ではいろいろなキャッシュレス決済の手段やサービスが増えてきていますが、直近1年間の日常生活において、あなたはキャッシュレス決済をどれくらいの頻度で利用していますか。

最も利用頻度高い決済手段は「モバイルQR決済」(34.8%)。キャッシュレス決済利用者のうち、直近1年間で「モバイル決済」の利用回数が増えた人は61.1%。

・最も利用頻度が高い決済手段は「モバイルQR決済」(34.8%)で、次いで「クレジットカード」(30.9%)「現金」(18.9%)の順。【図表2】
・キャッシュレス決済利用者のうち、2024年以降、スマートフォンなどのモバイル端末で支払う「モバイル決済」の利用回数が増えた人(「とても増えた」「やや増えた」の合計)は61.1%。【図表3】

【図表2】
Q. あなたの日常生活において、以下の支払い手段の中で利用頻度が高いものはどれですか。高いものから順に3つ選んでください。  
※旅行や特別なイベントを除く。

【図表3】
Q. 2024年以降、あなたの日常生活のお支払いやお買い物に占めるモバイル決済の回数は増えましたか。

「キャッシュレス決済派」では、キャッシュレス決済の利用頻度が高いほど、モバイル決済の利用頻度が高い

・現金よりキャッシュレス決済の利用頻度が高い「キャッシュレス決済派」について、キャッシュレス決済の利用頻度が高いほど、「モバイル決済」の利用頻度が高く、「100%キャッシュレス決済を利用する」人(60.4%)と「60%程度キャッシュレス決済を利用する」人(29.9%)の差は2倍以上(30.5ポイント)。【図表4】

【図表4】※以下2問の聴取結果をクロス集計
Q. 最近ではいろいろなキャッシュレス決済の手段やサービスが増えてきていますが、直近1年間の日常生活において、あなたはキャッシュレス決済をどれくらいの頻度で利用していますか。
Q. あなたの日常生活において、以下の支払い手段の中で利用頻度が高いものはどれですか。

キャッシュレス決済利用者のうち、タッチ決済利用者は89.2で、直近1年間で利用機会が増えた人は50.1%。

・キャッシュレス決済利用者のうち、決済用端末にカードやスマートフォンなどをタッチして決済する「タッチ決済」利用者(「カードの方が多い」「スマートフォンの方が多い」の合計)は89.2%。【図表5】
・キャッシュレス決済利用者のうち、2024年以降、タッチ決済の利用機会が増えた人(「とても増えた」「やや増えた」の合計)は50.1%。【図表6】

【図表5】
Q. 近年、国際決済ブランドのタッチ決済が登場しています。あなたはタッチ決済について、カードとスマートフォンだと、どちらの方が利用頻度が多いですか。

【図表6】
Q. 2024年以降、国際決済ブランドのタッチ決済利用は増えましたか。


【調査担当者の解説】
 2022年1月に発表した、第2回「コロナ禍における生活者のキャッシュレス意識調査※」以降、キャッシュレス決済の利用者は90%を超え、日本におけるキャッシュレス決済がより一層一般化してきていることが分かります。また、日常生活において、現金よりもキャッシュレスを利用する機会が多い層が前年に比べて増加していることも明らかになりました。これらの傾向から、キャッシュレスを利用する機会が多い層をいかに増やすかが、今後のキャッシュレス推進の鍵となるでしょう。
 キャッシュレス決済の利用が急速に進展している背景には、スマートフォンの普及率の高さや「ポイ活」の浸透など、キャッシュレスサービスの利用環境が日本全体で整いつつあることが挙げられます。また、最近のトレンドとして、タッチ決済の普及も押さえておきたいポイントです。飲食店や商業施設のみならず、交通機関などでもタッチ決済が利用できるようになり、増加傾向にある訪日外国人客にとっても、普段から使っているクレジットカードを旅行時にそのまま利用できる利便性の高さがあります。今後は、消費者がそれぞれの好みに合わせて決済手段を選択する時代が到来するでしょう。
※ 2022年1月21日 「電通、第2回「コロナ禍における生活者のキャッシュレス意識調査」を実施」
 https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0121-010493.html

【調査概要】
・目   的:生活者の決済手段の変化の把握
・対象エリア:日本全国
・対象者条件:20~69歳男女
・サンプル数:1000※
・調 査 手 法:インターネット調査
・調 査 期 間:2024年12月1日~12月3日
・調 査 機 関:楽天インサイト株式会社
※ 1000人に対し、性年代構成比を人口構成比(R2国勢調査)にあわせてウエイトバック集計を実施。「%」および「n」はウエイトバック後のスコア、サンプル数を掲載。

                                             以上