サントリー美術館 2024年 展覧会スケジュール決定
2023/10/10 14:00
サントリー美術館
https://www.suntory.co.jp/sma/
サントリー美術館(東京・六本木/館長:鳥井信吾)は、 2024年に5つの展覧会を開催します。
1961年に東京・丸の内に開館して以来、当館は「生活の中の美」を基本理念とし、 2007年の六本木移転を機にミュージアムメッセージ「美を結ぶ。美をひらく。」を掲げて、日本美術の発展と普及に資する活動を展開してまいりました。
2024年は、信長の弟・織田有楽斎(おだ・うらくさい)や、元禄年間前後に活躍した絵師・英一蝶(はなぶさ・いっちょう)など人物に注目する展覧会から、徳川美術館、サントリー美術館のコレクションをご紹介する展覧会、日本美術と儒教に着目した展覧会と、多彩な企画を通して日本美術の様々な作品をご覧いただきます。どうぞご期待ください。
四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎
2024年1月31日(水)~3月24日(日)
織田信長の弟・織田有楽斎(長益、1547~1621)は、信長、秀吉、家康の三天下人に仕えて戦乱の世を生き抜く一方、茶の湯を深く愛好しました。京都・建仁寺の塔頭である正伝院内に建てた国宝の茶室「如庵」をはじめ、有楽斎の美意識は現代の茶道に息づき、規範とされています。本展は、織田有楽斎の四百年遠忌に際し、有楽斎ゆかりの寺・正伝永源院の寺宝を紹介するとともに、有楽斎にまつわる茶道具の名品や手紙などからその稀有な人物像に迫ります。
サントリー美術館 コレクション名品展(仮称)
2024年4月17日(水)~6月16日(日)
サントリー美術館は「生活の中の美」を基本理念に掲げ、長年にわたって活動を続けてきました。その成果は、これまでに開催された多彩な企画展として実を結んできましたが、一方で、継続的な作品収集活動によって独特のコレクションを形成するに至りました。本展では、このコレクションを特徴づける名品の数々を集め、先人の思いが込められた日本美術の精髄をご紹介します。
徳川美術館展 尾張徳川家の至宝
2024年7月3日(水)~9月1日(日)
将軍家に連なる御三家の筆頭格であった尾張徳川家に受け継がれてきた什宝の数々を所蔵する徳川美術館。家康ゆかりの遺品「駿府御分物」をはじめ、歴代当主や夫人たちの遺愛品から、刀剣、茶道具、香道具、能装束などにより、徳川家の歴史と華やかで格調の高い大名文化をご紹介します。とくに屈指の名品として知られる国宝「源氏物語絵巻」と、三代将軍家光の長女千代姫が婚礼調度として持参した国宝「初音の調度」も特別出品される貴重な機会となります。
没後300年記念 英一蝶(仮称)
2024年9月18日(水)~11月10日(日)
英一蝶(1652~1724)は元禄年間(1688~1704)前後に、江戸を中心に活躍した絵師です。はじめは狩野探幽の弟・安信に師事しますが、菱川師宣や岩佐又兵衛らに触発され、市井の人々を活写した独自の風俗画を生み出しました。また、元禄11年(1698)、47歳で三宅島に流罪になっており、島で描かれた作品は〈島一蝶〉と呼ばれ、とくに高く評価されています。一蝶の没後300年を記念する本展では、代表作を通して、その画業と魅力あふれる人物像に迫ります。
日本美術と儒教(仮称)
2024年11月27日(水)~2025年1月26日(日)
儒教は、紀元前6 世紀の中国で孔子と弟子たちが唱えた倫理思想です。日本には古代に伝来し、その後、主に宮廷や寺院で享受されていましたが、江戸時代以降になると社会に広く普及しました。その結果、儒教は為政者から民衆まで浸透し、理想の君主像を表した「帝鑑図」から浮世絵の見立絵まで、美術にも幅広く影響を与えました。本展は、儒教に根ざした日本美術に注目し、儒教を学び受容した人々が生み出した豊かな作品群をご紹介します。