全国の小学生(1年~4年生)の子を持つ親400名 子どもの学びに関する意識調査
多様化する“ギモン”に対する親子の悩みに! くもんの先生が答える「まなびのすゝめ」サイトを9/17公開
2024年9月17日
株式会社公文教育研究会
<全国の小学生(1年~4年生)の子を持つ親400名 子どもの学びに関する意識調査>
「AIがあるのに勉強する必要がある?」
80%以上の親が「子どもの質問に答えられない」ことが調査で判明
多様化する“ギモン”に対する親子の悩みに!
くもんの先生が答える「まなびのすゝめ」サイトを9/17公開
株式会社公文教育研究会(代表取締役社長:田中三教 以下、KUMON)は、9月17日(火)より、日々子どもたちの学びに向き合っているくもんの先生が、子どもたちの質問に答える「まなびのすゝめ」サイトを公開いたします。公開に先立ち、2024年5月に全国の(1年~4年生)の子を持つ親400名に対して「子どもの学びに関するアンケート調査」を行いました。
調 査では、80%以上の親が「子どもの質問に答えられなかったことがある」と回答。さらに、子どものギモンについて、実は親自身もギモンに思っている人は70%以上という結果が分かりました。子どもの発想から生まれる多種多様な質問に対し、どんな答えを用意する必要があるのか、親も悩んでいるようです。
トピックス
①「子どもの質問に答えられなかったことがある」親が8割以上
全体で81.3%の親が、子どもの質問に答えられなかった経験を持つことが明らかに。
日々の子育ての中で、回答しづらいギモンに苦戦しているのかもしれません。
②子どもからの質問は「生活」に関するギモンが最多
子どもからの質問の種類については「生活の中の疑問について」が全体で84.8%の結果に。
勉強についてのギモンも、52.3%と半数を超える親が子どもから質問を受けていることが分かりました。
③勉強する意義を伝えられている親は約1割
普段から子どもに勉強する意義を「伝えられていると思う」と答えた親は全体の13.0%と、わずか約1割という結果に。
多くの親がその意義を明確に伝えられていないことが分かりました。
④AIがある中で勉強する必要性について
60.3%の親が「わからない」「答えられない」と回答
「まなびのすゝめ」にも登場する「AIがなんでも答えてくれるのに、どうして勉強する必要があるのですか?」という問いに対し、約6割の親が「答えられない」と回答。多様化する学びのギモンに頭を悩ませる親が多いことが分かりました。
⑤子どものギモンに「実は自分も疑問に思う」親は7割以上
子どもから受けるギモンについて、親となった「いまも疑問に思うことがある」と回答した人は72%に。
多くの親が子どもからのギモンに答えたくとも答えられない状態であることが分かります。
■「AIがあっても勉強は必要?」多様化する“ギモン”に、くもんの先生が真剣回答!「まなびのすゝめ」を公開
子どもたちの自信を育む上で必要なこと。それは、彼らが進んで学びに向かう姿勢と、そこから生まれる成長の実感です。しかし、現代には、そんな子どもたちの学びや成長を阻むさまざまな問題が存在します。
そこで当サイトでは、日本中の親を悩ませている子どもたちのギモン=“まなびの難問”にくもんの先生たちが挑戦!集まった回答の一部を、「まなびのすゝめ」にまとめました。
公開:2024年9月17日(火)
URL:https://www.kumon.ne.jp/dmd/manabi/index.html
調査結果
①約8割の小学生の親が「子どもの質問に答えられなかった」
子 どもが持つ多様なギモンに四苦八苦
調査によると81.3%の親が子どもからの質問に「答えられなかったことがある」と回答。多くの親が一筋縄ではいかない子どもからの質問に、明確な答えを返せなかった経験を持っていることが分かりました。
また、具体的に答えられなかった質問として、社会課題や科学分野などが挙げられたことからも、子どもは様々な分野に対するギモンを持っていることが分かります。
Q「具体的に答えられなかった質問を教えて下さい」 ※一部抜粋 ・なぜ雨が降るときと降らないときがあるのか? ・ロケットはどうして宇宙に行って地球にかえってこられるのか? ・世の中のお金は全部でいくらあるの? |
②子どもからの質問で最も多いのは「生活の中の疑問について」。勉強についてのギモンも多い
最も多かった子どもからの質問は、なかなか回答しづらいギモンも浮かぶ「生活の中の疑問について」が84.8%という結果に。そして宿題の質問や学校の授業に関する質問といった、「勉強」についてのギモンも52.3%と、半数を超える結果となりました。とりわけ、小学3,4年生ごろから、勉強についての質問をされると答えた親が60%を超えているのは、年齢が上がるにつれて学習の難易度が上がり、勉強についてのギモンが増えていくため、と言えるのかもしれません。
③「勉強する意義について伝えられていると思う」と答えた親はわずか約1割
「勉強する意義」を伝えられているかについてきくと、「勉強する意義について伝えられていると思う」と答えた親はわずか13.0%と非常に少なく、その意義を子どもに明確に伝えられないことに約9割の親が悩んでいるようです。 大人にとって、子どもの視点で「勉強の意義」を考えて伝えることは非常に難しいのかもしれません。
④「AIがなんでも答えてくれるのに、どうして勉強する必要があるのですか」
約6割の親が「わからない」「答えられない」と回答。
「まなびのすゝめ」にも登場した「AIがなんでも答えてくれるのに、どうして勉強する必要があるのですか?」という問いについて親に回答を求めると、60.3%の親が答えられないという結果に。また、「翻訳機があるのに、どうして外国語を勉強する必要があるのですか」という問いにも60.8%の親が答えられないと回答しました。多くの親が子どもからの学びの質問に対し、答えられる自信がない、答えることができない、分からないと感じているようです。
⑤子どものギモンに「実は自分も疑問に思う」親は7割以上
答えられなかった質問も多い中で、「実は自分も疑問に思っている」と答えた親は全体の72.0%にのぼり、質問との向き合い方の難しさがうかがえます。
<調査概要> 調査内容:子どもの疑問と教育に関する意識調査 調査対象者:性別:男女/年齢:25歳~55歳 調査数:400人(小学1年~4年生の子を持つ親) 調査期間:2024年5月 調査方法:インターネット調査 |
専門家コメント
【モ ンテッソーリ&レッジョ・エミリア教育研究者】
島村華子さん
自己肯定感に大切な要素とは何でしょうか?人のやる気は自律性、能力感、関係性という三つの基本的欲求が満たされることによって高まり、それが自己肯定感にもつながるとされています。これら三つの基本的欲求について、簡単にご説明します。自律性とは、自分の意思で選び、行動するということ。これを学びの場面に当てはめると、子どもは自分で選んだ課題や疑問に取り組むことで、「やらされている」感から解放され、自分の学習に対して当事者として関わるようになる、ということです。「自分で決める」という経験を積むことで、主体性が自然と培われるのです。能力感とは、「自分でできる!」と感じること。子どもは自分で選んだ課題に取り組み、それを達成することで、挑戦することの楽しさだけでなく、「できた!」という成功体験を得ることができます。こういった小さな成功体験の積み重ねで、自分の能力に対する信頼が高まります。関係性とは、他者とのつながりを感じること。子どもは共通の目標や興味を持つ仲間やサポートしてくれる大人と一緒に学ぶ経験をすることで、団結感を覚え、自分がコミュニティの中で価値のある存在だと思えるようになります。このように子どもたちは、仲間と一緒に、自分の興味に従って主体的に問題解決をすることに「学び」の楽しさや意義を感じ、その結果として自己肯定感が高まるのです。子どものやる気を内側から刺激し、学びを通じて自己肯定感を育むには、基本的欲求の三つがきちんと満たされているかを見直してみるのが良いでしょう。
KUMONについて
■学びから「自己肯定感」を育むKUMON
公文式学習は、年齢や学年に関係なく、その子がスラスラできるところから学習をスタートします。まず子どもたちが「自分でできた!」「学習が楽しい!」という喜びを通して学ぶ楽しさを育み、自分の力で学力を高めていく基礎を作ります。