IQVIAジャパンは、京都大学医療疫学分野と 主観的な健康状態を推定する共同研究を開始
リアルワールドデータから健康関連QOLの推定モデルを構築し、 コラボヘルス強化によるWell-being改善を支援
2024年6月19日
IQVIAジャパン グループは、京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 医療疫学分野 山本洋介教授と、主観的な健康状態を推定する共同研究を開始します。これによりWell-beingの直観的な評価を実現し、 コラボヘルス(保険者と事業主が積極的に連携し、明確な役割分担と良好な職場環境のもと、加入者の予防・健康づくりを効率的・効果的に実行すること)をより強力にご支援するソリューションの創出を目指してまいります。
内閣府の「満足度・生活の質に関する調査報告書 2023」では、生活満足度(Well-being)の向上に、仕事と健康の満足度が重要な因子であることが示されています。企業もコラボヘルスを通じて従業員のWell-beingを仕事と健康の両面から改善したいものの、事業主と健康保険組合ではそれぞれが保有するデータから得られる指標の質が異なるため、直観的な統合評価が難しい状況です。
この度の共同研究では、健保組合の保有するレセプト及び健診結果から健康関連のQOL指標を推定するモデルを構築し、事業主の保有するストレスチェック結果(仕事関連のQOL指標)と統合解析できるようにすることを目指します。なお、統合解析は個人が特定されない集団解析を想定しており、企業間や事業部間の比較を通じた課題抽出ができるようになります。
共同研究の第一段階として、弊社IQVIAグループ健康保険組合のリアルワールドデータと従業員へ実施するアンケート調査から、新たな健康関連QOLの推定モデルを構築し指標化を図ります。その後、他企業の健康保険組合にも研究に参加いただくことで推定モデルを精緻化していく予定です。
IQVIAは京都大学医療疫学分野と共に本研究の結果を社会実装に繋げることで、日本のコラボヘルスを通じたWell-beingの向上に貢献させていただくことを願っています。
本共同研究について、京都大学医療疫学分野 山本洋介教授は以下のように述べています。
「医薬品の治験のみならず広く臨床研究で活用されるようになったQOL・PROについて、その活用の幅を疾患予防やWell-beingに拡大することで、より多くの人々の健康に貢献できるよう努めます。」
また、IQVIA Real World Evidence担当 Vice President 松井信智は以下のように述べています。
「京都大学医療疫学分野のQOL専門性と弊社のリアルワールドデータ専門性を組み合わせることで、コラボヘルスを通じた社会のWell-being向上に貢献できるよう尽力していきます。」
共同研究の概念図(厚生労働省「コラボヘルスガイドライン」の図22を基に作成)
IQVIA について
IQVIA (NYSE:IQV) は、先進的かつ高度な分析機能、変革をもたらすテクノロジー、および臨床試験サービスをライフサイエンス業界の皆さまへ提供する世界的なリーディング企業です。IQVIAは、自社に持つ分析力、革新的なテクノロジー、ビッグデータのリソース、そして広範な事業領域における専門知識により、ヘルスケアのあらゆる側面でインテリジェントな繋がり(intelligent connections)を創出します。私たちは、IQVIA Connected Intelligence™ により、強力なインサイトを迅速かつ変化に対応する機敏性をもってご提供することで、患者の皆さまの医療アウトカムを高める革新的な治療の臨床開発の加速化や、市販化の促進に取り組むお客様をご支援します。現在、私たちIQVIAはおよそ86,000人の従業員が世界100以上の国と地域で事業を展開しています。
IQVIA は、患者の皆さまの個人情報保護の分野においても世界をリードしており、個人情報を保護するために、プライバシー強化技術や安全対策に取り組んでいます。また、医療関係者の皆さまが疾患のパターンを特定してより優れたアウトカムを実現するために必要な、正確な治療方針や治療法と関連づけに資する規模の情報を、当社では生成・分析しています。IQVIAが持つインサイトや実務実行力は、治療・治癒の道を切り拓くバイオテクノロジー企業、医療機器メーカーおよび製薬企業、医学研究機関、政府機関、保険者やその他様々な医療関係者の皆さまによる、疾患や人間の行動、サイエンスの進歩に対するより一層の理解の深耕をご支援します。IQVIAの詳しい情報はこちら(www.iqvia.com)をご覧ください。日本向けのURLはこちら(www.iqvia.co.jp)