透明な太陽電池の開発 (赤外光エネルギー変換)- 阪大・産研
2024年5月15日
大阪大学 産業科学研究所
大阪大学 産業科学研究所は、2024年5月21日(火)の「第3回 産研・工学研究科 定例記者発表」にて、同研究所 金属有機融合材料研究分野の坂本雅典教授より「透明な太陽電池の開発ー赤外光エネルギー変換ー」についての発表を行う。
記者発表は、同大 工学研究科と共同開催で、倉敷哲生教授(工学研究科附属フューチャーイノベーションセンター長)の「ビジネス・オン・キャンパス/研究コンシェルジュ制度の開始 」の発表と同時に行われる。
透明な太陽電池の開発 -赤外光エネルギー変換-
大阪大学 産業科学研究所・金属有機融合材料研究分野
坂本 雅典 教授(専門領域:ナノ材料化学、光化学)
研究成果のポイント
・赤外光で発電する透明な太陽電池の開発
・まだ開発されていない太陽エネルギー資源である、赤外光のエネルギー資源化
概要
坂本教授の研究グループは、赤外域の光を選択的に捕集し、エネルギーに変換する技術(局在表面プラズモン共鳴を示すヘビードープ半導体ナノ粒子による赤外光―エネルギー変換)の開発を進め、世界最高の効率で赤外光の化学エネルギー変換に成功しました。
また、赤外光が目に見えない事を利用した透明な太陽電池の開発にも成功しています。
赤外域の太陽光で発電する透明な太陽電池は、住宅やビルの窓ガラスなど、既存の太陽電池が設置できなかった場所に設置することができ、社会実装が実現すれば街全体が発電所となり、今までにないエネルギー生産の技術となります。
一連の発見は、赤外光のエネルギー資源化へのブレイクスルーとなり、クリーンで持続可能な太陽エネルギーを余すことなく使用する新たな未来を切り開くことが期待されます。
産業科学研究所 金属有機融合材料研究分野(坂本研)WEBページ