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投稿者:

ZYAO22編集部

乳酸菌OLL1073R-1株で発酵させたヨーグルトの継続摂取により風邪様症状等の体調が改善、累積欠席日数が減少

東京都八王子市の小学校児童を対象とした研究 日本農芸化学会2024年度東京大会にて発表

 株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)および東京都八王子市(市長:初宿 和夫)の教育委員会は、Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1(以下、OLL1073R-1株)とStreptococcus thermophilus OLS3059(以下、OLS3059株)で発酵させたヨーグルトの継続摂取が小学校児童の風邪様症状および体調に与える影響に関する研究成果を、2024年3月24日~27日に開催された「日本農芸化学会2024年度東京大会 創立100周年記念大会」にて発表しました。
 本研究は当社研究本部の所在する八王子市と連携して、当該ヨーグルトを小学校児童に継続摂取していただくとともに、摂取期間における風邪様症状や体調に与える影響について調査しました。その結果、OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵させたヨーグルトの継続摂取によって児童の健康状態が改善し、摂取期間中の累積欠席日数が減少したことが確認されました。

<研究成果の概要>
 OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵させたヨーグルトの継続摂取により、小学校児童の累積欠席日数の減少や風邪様症状ならびに睡眠や学習意欲などが改善し、心身の健康に好影響を及ぼすことが示唆されました。

当該ヨーグルト摂取期間中において、風邪様症状による児童の累積欠席日数が有意に減少しました。
風邪様症状による欠席者を対象とした解析において、3日以上欠席した児童数が有意に減少しました。
風邪様症状や睡眠などの体調や学習意欲の有意な改善が認められました。

 当社は今後もお客さまの健康維持のために有益な研究の知見を発信し、「meijiらしい健康価値」を提供してまいります。

<発表内容>

【演題名】
「ヨーグルトの摂取が小学校児童の感冒症状および体調に与える影響」

【背景と目的】
 当社研究本部が所在する八王子市は健康フェスタ・食育フェスタの開催など、市民の健康づくりに積極的に取り組んでいます。ヨーグルトにはさまざまな健康効果が知られていることから、 八王子市の小学校児童を対象にOLL1073R-1株とOLS3059株で発酵させたヨーグルトを継続摂取していただき、健康状態に与える影響について調査しました。

【方法】
 八王子市内の6校の小学校に通う児童を対象に、当該ヨーグルトを112 g/日(登校日のみ)、8週間摂取してもらいました。主要評価項目は風邪様症状による欠席者数、副次評価項目は累積欠席日数と体調アンケートとして、調査しました。

・調査期間:2022年10月から2023年3月
・試験デザイン:非摂取対照オープンクロスオーバー試験※1で行い、6校を3校ずつⅠ期ヨーグルト摂取校 
 とⅡ期ヨーグルト摂取校に分けて実施

※1 非摂取対照オープンクロスオーバー試験:同一の対象者において、何も摂取しない期間を対照として、当該
ヨーグルトを摂取する期間と比較して評価する試験方法
※2 ウォッシュアウト:Ⅰ期の摂取の影響がⅡ期の評価に影響を及ぼさないために設けられた期間

【結果】
 解析対象となる児童は6校合計で2,179名でした。ヨーグルト摂取期間(以下、ヨーグルト摂取)では非摂取期間(以下、非摂取)と比較して、風邪様症状による欠席者数には差がなかったものの、解析対象者全員の累積欠席日数は有意に減少しました(表1)。さらに風邪様症状を理由とした欠席者を対象としてサブグループ解析を実施したところ、ヨーグルト摂取では非摂取に比較して平均欠席日数が有意に減少し、また3日以上欠席した児童数が有意に減少しました(表2)。
 体調アンケートではヨーグルト摂取で風邪様症状や睡眠、学習意欲が非摂取に比べて有意に改善されました(図1)。

【結論】
 OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵させたヨーグルトの継続摂取によって児童の健康状態が改善し、摂取期間中の累積欠席日数が減少したことを確認しました。

                 表1:解析対象全体における解析

              P値:0.05よりも小さいと統計的に有意差があると判断

2風邪様症状を理由とした欠席者を対象とした解析

            P値:0.05よりも小さいと統計的に有意差があると判断

 

1:体調アンケート結果
                (有意差があったもののみ表示)
P値:0.05よりも小さいと統計的に有意差があると判断