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投稿者:

ZYAO22編集部

紫式部が暮らした福井県越前市。街中にあふれる「紫式部」で「しきぶきぶん」を満喫。

式部にちなんだ商品やサービスが続々と登場。フォトスポットやクイズ看板も。

 大河ドラマ「光る君へ」(NHK)の主人公、紫式部が生涯でただ一度、都を離れて暮らした福井県越前市。「光る君へ」の世界が楽しめる「光る君へ 越前 大河ドラマ館」が開設されているほか、市内店舗では紫式部にちなんだ商品やサービスが続々と登場しています。フォトスポットも各所に誕生し、「しきぶきぶん」が味わえる街として魅力が高まっています。

 2024年3月16日には北陸新幹線の越前たけふ駅が越前市内に開業。より多くの方に「紫式部が暮らした越前市」をアピールしていきます。

 

紫の統一デザインで映える新商品「パープルハートプロジェクト」

 紫式部にちなみ、紫色を統一カラーにした映える新商品で観光客をもてなそうと、官民組織「紫式部プロジェクト推進協議会」(会長:越前市長)は「パープルハートプロジェクト」を立ち上げ、お酒やスイーツ、雑貨、工芸品などの新商品が市内15事業者から誕生しました。

 プロジェクトは2023年7月から、地域創生プロデューサー中川みどりさん(東京)をアドバイザーに迎え、15事業者と商品開発を進めてきました。越前市のデザイナーaiMIKIさんが、越前市の自然や文化を表現した共通グラフィックを作成し、全商品のデザインを担いました。

  

 越前和紙メーカーの山伝製紙は、「和紙職人が作るビール」として、シソ科の植物「ムラサキシキブ」の花酵母を使ったクラフトビールを開発しました。大阪市のブリュワリーの協力を得て醸造。ホップを少量にして苦みを抑え、発酵過程でシソの葉を混ぜて風味を加えました。ラベルには越前和紙を用いています。
 市内唯一の酒蔵・片山酒造は、黒米の天然色素を生かした紫色の酒「月暈~パープルハート~」を開発。 バー「アルバーナ」は、地元産フルーツなどを使って紫色のカクテルを提供しています。

  

 このほか、エディブルフラワーを使って華やかに仕上げた米粉クッキー、越前市の花・菊をあしらったマカロン、レモンを入れると青から紫色に変わるハーブティー、食用菊などを入れた植物由来のキャンドルなど、彩り豊かな商品がそろいました。「越前箪笥」「越前焼」「越前瓦」といった伝統産業を生かした商品も多彩です。

 商品は市内の文具店「ホリタライフキャンバス」「a.cafe」でまとめて取り扱うほか、各事業者が販売。マップ付きのリーフレットを作成し、回遊性も促します。

 詳しくはパープルハートプロジェクトのインスタグラムで発信しています。

 

式部にちなんだ38店の商品を紹介するパンフ「”現地”物語」

 パープルハートプロジェクト以外でも、紫式部にちなんださまざま商品、メニュー開発が進められています。越前市観光協会は、開発に取り組んだ市内38店を紹介するパンフレットを作成しました。「紫式部ゆかりの逸品 三十八歌仙 越前国府の”現地”物語」と名付け、配布しています。

 紫式部のキャラクターをパッケージにあしらった越前そばや水羊かん、創作菓子などのお土産品をはじめ、紫色を取り入れたハーブティー、おろしそば、カクテル、大福といった飲食メニューも豊富です。「しきぶきぶん」の共通ロゴを刻印した越前打刃物の包丁、紫式部のキャラクターをあしらった越前箪笥のコースター、越前和紙雑貨など伝統工芸品もそろっています。


  
 パンフレットはA4判の巻三つ折り全6ぺージ。33000部発行し、大河ドラマ館や市内主要観光地などで配布しています。各店では「“現地”物語」統一ののぼりを掲げてPRしています。
 詳しくは、越前市観光協会のサイトをご覧ください。

フォトスポットやクイズで式部の暮らしに思いを

 紫式部の越前(武生)での暮らしに思いを馳せながら観光を楽しんでもらおうと、越前市内に紫式部にちなんだフォトスポットやクイズ看板を整備しました。

 平安時代の貴族の住所(寝殿造)を模した3,000坪という広大な敷地に、紫式部が歌にも詠んだ霊峰・日野山を借景に整備された全国唯一の寝殿造庭園である「紫式部公園」には、庭園のビューポイントである釣殿に、平安時代に寝殿造の内装用具として使われていた置き畳や机、硯、筆などを設置しました。平安時代にタイムスリップしたかのような眺めで、「しきぶきぶん」を感じていただけます。
  
 

 紫式部公園と大河ドラマ館をつなぐ1.2キロの「ふるさとを偲ぶ散歩道」沿いには、「しきぶきぶんクイズ看板」を4基設置しました。「源氏物語に『武生』は何箇所登場する?」「紫式部が歌に詠んだ日野山の標高は?」など、紫式部と越前市とのゆかりに関する内容をクイズにして、散策しながら理解を深めていただけます。


 散歩道の道中にある高瀬公園には、「見てみたくなる・座ってみたくなる」休憩スポットとして、檜扇形のベンチを設置しました。檜扇は平安時代に宮中で用いられた木製の扇で、紫式部公園の紫式部像も手に持っています。段々になった座面には、紫式部公園の藤棚をデザインし、源氏物語内で「武生」が登場する一文を記しています。 


大河ドラマ館について

 「光る君へ 越前 大河ドラマ館」は、大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせて、越前市の武生中央公園・屋内催事場「しきぶきぶんミュージアム」のメインコンテンツとして2024年2月23日オープン。大河ドラマの魅力を深掘りする展示やオリジナルの動画コンテンツなどを通し、紫式部と越前の関わりを知りながら「光る君へ」をより楽しめる内容となっています。

吉高さんが撮影で着用した衣装や、為時の居室を再現したコーナーがある
「光る君へ 越前 大河ドラマ館」

 ミュージアム内には大河ドラマ館のほか、式部の創造力を体感できる幻想空間「越前歴史展示」や、お土産やグッズを購入できる「お土産処 光る越前SHOP」もあります。 開設は2024年12月30日まで。
 詳細は、紫式部プロジェクト推進協議会ホームページ内の「しきぶきぶんミュージアム」サイトで公開しています。
紫式部の創造力を体感できる
幻想空間「越前歴史展示」