「第20回ACジャパン広告学生賞」入賞作品決定
2024年3月21日
公益社団法人 ACジャパン
公益社団法人ACジャパン(理事長 藤重貞慶)は、「第20回ACジャパン広告学生賞」の入賞作品を下記の通り決定しました。表彰式は、3月27日(水)にスクランブルホール(東京都渋谷区)にて行う予定です。
「ACジャパン広告学生賞」は、学生を対象に公共広告をテーマにした広告作品を募集・表彰し、公共広告への理解と社会に関わる「公」の意識を育むことを目的とした賞で、 今回で20回目を迎えます。「テレビCM部門」(30秒テレビCM)と「新聞広告部門」(15段新聞広告)の両部門で作品の募集を行い、今年度「テレビCM部門」では参加校38校から266作品の応募があり、「新聞広告部門」では参加校34校から590作品の応募がありました。審査は「公共広告として優れており、人々に興味や気づきを感じさせる作品か」「学生ならではの感性や、オリジナリティ溢れるアイデア・テーマ性があるか」等を視点に行われました。
「テレビCM部門」は、「就職活動等における多様性」をテーマにした
『募集要項』(日本大学芸術学部、制作代表者:岩川 佳士乃さん)が
「グランプリ」を受賞しました。「準グランプリBS民放賞」は、「親子のコミュニケーション」をテーマにした『こどものみかた』(尚美学園大学、制作代表者:西川 遥登さん)が受賞しました。
「新聞広告部門」は、「歩きスマホ」をテーマにした『見えないって、危険。』(日本電子専門学校、制作代表者:北村 匠さん)が「グランプリ」を受賞しました。「準グランプリ」は、「思いやり」をテーマとした『想像しよう、それぞれのストーリー。』(京都精華大学、制作代表者:
渡邊 和さん)が受賞しました。
「テレビCM部門」の2作品(30秒)はBS民放11局で、「新聞広告部門」の2作品(全15段)は全国紙5紙にて、各々「ACジャパン広告学生賞受賞作品」として、2024年7月からの1年間の間に放送・掲載される予定です。
その他両部門で、「審査員特別賞」「優秀賞」「奨励賞」の各賞が決定しています。
記
「第20回ACジャパン広告学生賞」
1.主催:公益社団法人 ACジャパン
2.後援:BS日テレ、BS朝日、BS - TBS、BSテレビ東京、
BSフジ、WOWOW、BS11、BS12トゥエルビ、
BS松竹東急、BSJapanext、BSよしもと
朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、日本経済新聞社、
産経新聞社(順不同)
3.受賞作品:
■「テレビCM部門」(30秒テレビCM)
・「グランプリ」1点
『募集要項』 テーマ:「就職活動等における多様性」
学校名: 日本大学芸術学部 制作代表者:岩川 佳士乃
《企画意図》
企画者が進学・就職活動をしていく中で感じたことが原点になっている。募集要項の中に「心身ともに健康であること」という一文があることが、多様性の認知が進む現代において矛盾と違和感を覚えた。
このCMを通して企業や学校側の意識が変わる契機となり、より拓かれた募集要項になってほしい。
《審査員講評》
・今はこの文言を使用している例は多くはないかもしれないが、改めて投げ
かける意味のあるテーマ。
・ハッとさせられた。他の表現でもそういうものがあるのかもしれない、
と気になった。
・胸に刺さった。演出が上手い。
・「準グランプリBS民放賞」1点
『こどものみかた』 テーマ:「親子のコミュニケーション」
学校名:尚美学園大学 制作代表者:西川 遥登
《企画意図》
・私たちの日常生活は忙しい。その中で、働きながら子育てをする親は、特に時間に余裕がない。そんな親を持つこどもは、どう感じているだろうか。自身の経験から、親子のコミュニケーション不足について提 起したいと考え、小学生の自由研究を題材に表現した。
《審査員講評》
・大人世代が持っていない、若い世代が考えるメッセージと感じた。
・今のご時世にも合った、あたたかいクリエイティブで良い。
・ナレーションのもっていきかたが上手。
・「審査員特別賞」4点
『リサ愛クル~キューピッドはあなた達』 テーマ:「リサイクル」
東海大学 制作代表者: 鈴木 亨英
『耳の中に電車を走らせる人が増えています』
テーマ:「ヘッドホン難聴」
大正大学 制作代表者:大谷 楓
『赤シート』 テーマ:「闇バイト」
長岡造形大学 制作代表者:澤田 晴
『海を綺麗に』 テーマ:「環境保全」
中京大学文学部 制作代表者:高野 藍衣
・優秀賞 19点
・奨励賞 25点
■「新聞広告部門」(15段モノクロ新聞広告)
・「グランプリ」1点
『見えないって、危険。』 テーマ:「歩きスマホ」
学校名:日本電子専門学校 制作代表者:北村 匠
《企画意図》
・歩きスマホによって視界が制限されることを、『前方に 落とし穴』の
字を左右に分割して見えにくくすることで表現した。
《審査員講評》
・スマホを持ち歩くことが日常の世の中で、自分としても身につまされた。
・テーマの落とし方、アウトプットが良い。文字のトリミングが絶妙。
・原寸大(新聞15段)で見るときのインパクト、デザインが秀逸。
・「準グランプリ」1点
『想像しよう、それぞれのストーリー。』 テーマ:「思いやり」
学校名:京都精華大学 制作代表者:渡邊 和
《企画意図》
・それぞれのストーリーを想像してほしい
《審査員講評》
・人間に対するさまざまなイマジネーションを働かせようという切り口が
とても良い。
・やさしい目線を持っている。テーマ性の良さ、デザイン性、アイデアが
ある。
・酔っぱらいと良い話のギャップが良い。
・審査員特別賞 4点
『顔だけじゃ、ないんだけどな・・・』
テーマ:「アンコンシャス・バイアス」
学校名:東北芸術工科大学 制作代表者:結城 里美
『子供が凶器を持てる時代』 テーマ:「いじめ」
学校名:東北芸術工科大学 制作代表者: 鈴木 夏子
『ぼくだって、車のなかま。』 テーマ:「自転車の交通マナー」
学校名:相模女子大学 制作代表者: 三木 花恵
『子供が大人になるために』 テーマ:「ヤングケアラー」
学校名:桜美林大学 制作代表者: 熊谷 萌々
・優秀賞 20点
・奨励賞 18点
以上
ACジャパンについて ・公益社団法人ACジャパンは、1971年に関西公共広告機構として設立されました。1974年に社団法人公共広告機構となり、2009年にACジャパンと名称変更しました。「公共マナー」や「環境問題」など、社会にとって有益と思われるメッセージを、さまざまな広告の形で発信することにより、社会と公共の福祉に貢献することを目標として活動する民間の組織で、活動は約1000社の会員社や個人会員からの会費を基に運営されています。 会員メディアからの広告枠の無償提供と、会員広告会社からの表現アイデアの提供が運営における最大の特徴で、日本全国の多くの民間企業が参加するボランティア活動の公益性の高さが認められ、2011年に公益社団法人になりました。
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