「(仮称)DPL Vietnam Minh Quang(ベトナムミンクアン)」着工
■ベトナム北部において当社が初めて開発する物流施設
2024/03/04
大和ハウス工業株式会社
代表取締役社長 芳井 敬一
大阪市北区梅田3-3-5
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一、以下、「大和ハウス工業」)とタイ王国(以下、「タイ」)で物流施設や工場の開発等を展開する最大手のWHA Corporation PCL(本社:サムットプラカーン県、代表者:ジャリーポーン・ジャールコンサクン、以下、「WHA社」)が共同出資(※1)するDH WHA Logistics Property Minh Quang Vietnam Co., Ltd(※2)(DH WHAロジスティクスプロパティミンクアンベトナム)は、2024年3月1日、ベトナム社会主義共和国(以下、「ベトナム」)北部フンイエン省「ミンクアン工業団地」内において、マルチテナント型物流施設(※3)「DPL Vietnam Minh Quang」(平屋建て、敷地面積70,109.20㎡、延床面積42,330.33㎡)を着工しました。
なお、当社がベトナム北部において初めて開発する物流施設となります。※1. 2024年内に出資完了予定。※2. 現在の社名:DH Logistics Property Minh Quang Vietnam Co., Ltd※3. テナント企業が複数入居可能な物流施設のこと。
大和ハウスグループは、25の国と地域(計51都市)で地域密着型の事業を展開しています。「第7次中期経営計画(2022年4月~2027年3月)」では、海外事業において2026年度には売上高1兆円、営業利益1,000億円を目指す中、ASEAN・東アジアにおいては、事業施設などの大型開発を推進し、売上高500億円を計画しています。
ベトナムにおいては、2011年8月の「ロンドウック工業団地」の開発着手を皮切りに、南部を中心に物流施設やレンタル工場を開発。このたび、ベトナム北部における物流ニーズの高まりに対応するため、首都ハノイから東へ約40kmに位置する工業団地内において、マルチテナント型物流施設「(仮称)DPLベトナムミンクアン」を開発することとなりました。
今後も当社は、ASEAN・東アジアにおいて、事業施設などの大型開発でさらなるインフラ整備や雇用を促進し、世界につながるための基盤構築をお客さまとともに推進していきます。
●ポイント
1.ベトナム北部において当社が初めて開発する物流施設
2.タイで協業実績のあるWHA社との共同事業
■開発背景
ベトナムは、数十年にわたり人口増加と経済成長が続いています。また、多くの国と地域において自由貿易協定や経済連携協定を締結しており国際貿易も盛んで、東南アジアにおける経済の中核を担う国の一つとなっています。現在2,300社(※4)を超える日系企業が進出しており、今後もさらなる発展が期待されています。
当社では、2011年8月にベトナム南部ドンナイ省ロンタン地区において、双日株式会社と株式会社神鋼環境ソリューションと共同で、「ロンドウック工業団地」(総敷地面積約270万㎡)の開発に着手し、企業誘致や工場建設の開発を皮切りに事業を展開。これまでベトナム南部において、物流施設3棟、レンタル工場5棟を開発したことに加え、2022年11月には、当社海外初となる4温度帯(冷凍・冷蔵・定温・常温)のBTS型(※5)物流施設を竣工させるなど、南部エリアを中心に事業を展開してきました。
そしてこのたび、ベトナム中部の交通網の発達や市内の人口増加などにより、今後も市場拡大や経済発展が見込まれるベトナム北部における物流ニーズの高まりに対応するため、首都ハノイ市近郊のフンイエン省「ミンクアン工業団地」内の70,109.20㎡(1区画)の用地(2022年9月に取得)において、マルチテナント型物流施設「(仮称)DPLベトナムミンクアン」を開発することとなりました。
※4. 外務省HP:海外進出日系企業拠点数調査(2022年調査結果)より。
※5. 特定のお客さま専用の物流施設のこと。
1.ベトナム北部において当社が初めて開発する物流施設
「(仮称)DPLベトナムミンクアン」は、ベトナム北部において当社が初めて開発するマルチテナント型物流施設です。当施設は、平屋建て、敷地面積70,109.20㎡、延床面積42,330.33㎡で、最大10社(1区画約2,800㎡~)のテナント企業が入居可能です。
立地面では、ハノイ中心部まで直接アクセス可能な幹線道路(アジアハイウェイ14号)に面しており、ハノイ市内への配送拠点としても優れた立地です。また、ベトナム北部最大の国際空港「ノイバイ国際空港」まで約54km(車で約75分)、貿易港の「ハイフォン港」にも約80km(車で約100分)と、輸出入の拠点としても適しています。
あわせて、当施設の周辺は工業団地が集積したエリアであることに加え、90社以上の日系企業が進出しており、当エリアに展開している製造業などの企業が原材料や商品を保管する施設としての需要も見込まれます。
2.タイで協業実績のあるWHA社との共同事業
タイで物流施設や工場の開発等を展開する最大手のWHA社は、物流施設開発(総賃貸面積約290万㎡)のみならず物流戦略の構築など幅広い事業サービスやインフラを提供し、タイおよび東南アジアに進出する企業を支援。タイで12カ所、ベトナムで3カ所の工業団地の開発を手掛けています。
当社は2016年、WHA社と合弁会社WHA Daiwa Logistics Property Co.,Ltd.を設立し、タイでの事業を開始。物流施設の開発・運営・管理・賃貸事業においてWHA社と協業しています。また、2023年3月には当社で初めてタイのバンコクにおいて、WHA社と商業施設を開発するなど、両社の連携を強化してまいりました。
そしてこのたび、ベトナムにおいても工業団地の開発実績があるWHA社と、ASEAN・東アジアにおけるさらなる事業拡大に向け、2024年1月31日に新たな合弁事業契約を締結し、「(仮称)DPLベトナムミンクアン」を共同で開発することとなりました。両社の経営資源(物流施設開発に関する調査、設計、施工、建物の管理・運営に関するノウハウ、ネットワーク)を組み合わせ、海外で物流施設等を検討されている日系企業や世界各国の企業に対して誘致活動を行っていきます。
【2024年2月21日に実施した地鎮祭の様子】
左から四番目:大和ハウス工業 常務執行役員 片岡幸和
右から四番目:WHA社 代表者 ジャリーポーン・ジャールコンサクン
■建物概要
名称:「(仮称)DPL Vietnam Minh Quang(ベトナムミンクアン)」
所在地:ベトナム社会主義共和国フンイエン省ミンクアン工業団地
Minh Quang Industrial Park, My Hao Town, Hung Yen Province, Vietnam
交通:ハノイ中心部まで約45km(車で約65分)、「ノイバイ国際空港」まで約54km(車で約75分)、「ハイフォン港」まで約80km(車で約100分)
建物用途:マルチテナント型物流施設
事業主・運営会社:DH WHA Logistics Property Minh Quang Vietnam Co., Ltd
出資比率:大和ハウス工業株式会社:51%、WHA Corporation PCL:49%
※2024年内に出資完了予定。
現在の社名:DH Logistics Property Minh Quang Vietnam Co., Ltd
コンストラクションマネジメント:Nagecco – Daiwa House Management and Supervision Consortium
(ナジェコ – ダイワハウスマネジメントアンドスーパービジョンコンソーシアム)
設計・施工:105 Construction Joint Stock Company
(105コンストラクションジョイントストックカンパニー)
構造・階数 :鉄筋コンクリート造・平屋建て
敷地面積:70,109.20㎡
延床面積:42,330.33㎡
賃貸面積:37,548.59㎡
着工:2024年3月1日
竣工:2024年12月27日(予定)
入居可能日:2025年1月2日(予定)
お客さまお問合せ先:
大和ハウス工業株式会社 建築事業本部海外事業推進室:TEL 03-5214-2205
Daiwa House Vietnam Co., Ltd(ダイワハウスベトナム)担当:舛田 y.masuda@daiwahouse.vn
■WHA Corporation PCLの概要
会社名:WHA Corporation PCL
代表者:グループCEO/エグゼクティブコミッティー議長
ジャリーポーン・ジャールコンサクン(Ms. Jareeporn Jarukornsakul)
所在地:タイ王国サムットプラカーン県
設立:2003年
事業内容:物流施設・工場の開発
資本金:約62.7億円(※6)
売上高:約680.6億円(※6)(2023年度(1月~12月)連結決算)
※6. タイバーツ=4.0円換算。