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投稿者:

ZYAO22編集部

日本の大学で初の「ネイチャーポジティブ宣言」を発出

ネイチャーポジティブを先導する大学としての決意を表明

ネイチャーポジティブを先導する大学としての決意を表明
日本の大学で初の「ネイチャーポジティブ宣言」を発出

「自省利他」の行動哲学からネイチャーポジティブの実現を目指し
社会課題に向き合う大学として、持続可能な社会の創造に取り組む

 

本件のポイント

先端理工学部や農学部、生物多様性科学研究センター等における、教育・研究・社会貢献の各分野での取組実績等を踏まえ、「龍谷大学ネイチャーポジティブ宣言」を発出
日本の大学では初めての宣言発出
ネイチャーポジティブに資する教育研究や人材育成等に取り組み、持続可能な社会の実現をめざす

本件の概要

龍谷大学(学長:入澤崇、所在地:京都市伏見区、以下:本学)は、世界的に深刻化する生物多様性の急速な喪失を背景として、「龍谷大学ネイチャーポジティブ宣言」を発出します(別紙参照)。日本の大学では初めてネイチャーポジティブに関する宣言の発出となります。
国内外では、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させ回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の世界目標が定められ、それに向けた行動が求められています。
本学は創立400周年を迎える2039年度末までを期間とする長期計画「龍谷大学基本構想400」※1において、自らを省みて他を利する「自省利他」の行動哲学を掲げ「仏教SDGs」を推進し、先端理工学部や農学部、生物多様性科学研究センター等では、教育・研究・社会貢献の各分野で生物多様性にかかる取り組みを展開し、ネイチャーポジティブに資する諸活動を行ってきました。これらの活動を象徴するフィールドである「龍谷の森」※2は瀬田キャンパス(滋賀県大津市)に隣接する約38haの里山林であり、環境省が定める自然共生サイト※3に認定されました(2024年3月18日付)。
構想400では、2039年の将来ビジョンとして、「『まごころ~Magokoro~』ある市民を育み、新たな知と価値の創造を図ることで、あらゆる『壁』や『違い』を乗り越え、世界の平和に寄与するプラットフォームとなる」ことを標榜しています。ネイチャーポジティブに資する取り組みの推進は、この将来ビジョン実現に向けた重要な一施策と考えています。
今回の「龍谷大学ネイチャーポジティブ宣言」の発出により、持続可能な社会の実現に向け、本学がネイチャーポジティブを先導する大学としての決意を広く社会へ表明し、それに資する取り組みを推進していきます。

 

宣言内容

https://www.ryukoku.ac.jp/about/activity/global_warming/nature-positive/

※1 龍谷大学基本構想400
龍谷大学が創立400周年を迎える2039年度末を見据えた2020年度から2039年度までの20年間を計画期間とする長期計画。詳細は以下のとおり。
https://www.ryukoku.ac.jp/400plan/

※2 龍谷の森
約38haに広がり、コナラやアカマツが優占する針広混交林の二次林であり、近畿地方の典型的な里山林。
https://satoyama.kenkyu.ryukoku.ac.jp/labo/

※3 自然共生サイト
「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国(環境省)が認定する区域。認定区域は、保護地域との重複を除き、「OECM」として国際データベースに登録される。
https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/

 

琵琶湖が近く、「龍谷の森」が隣接している龍谷大学瀬田キャンパス

ネイチャーポジティブに資する諸活動

 


先端理工学部の山中裕樹准教授の研究チームが、コップ1杯の水で河川にすむ魚を特定できる「環境DNA分析」の技術を活用し、(株)フィッシュパスと連携し、2025年までの実用化を目指す「スマート環境DNA調査システム」プロジェクトを進めています。
(詳細)https://retaction-ryukoku.com/2345

 


市民を対象とした自然観察会・里山の恵みを楽しむ会や龍谷大学の学生向けのフィールドワーク実習等を実施しています。「龍谷の森」 里山保全の会も結成され生物多様性の保全が図られています。
(詳細)https://retaction-ryukoku.com/1750