2023年度「NEDO省エネルギー技術開発賞」を受賞
耐溶剤性分離膜の研究開発で「理事賞」
2024年2月2日
長瀬産業株式会社
2023年度「NEDO省エネルギー技術開発賞」を受賞 耐溶剤性分離膜の研究開発で「理事賞」
長瀬産業株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:上島 宏之、以下「長瀬産業」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の助成事業として採択された「有機溶剤回収の省エネルギー化を目指した耐溶剤性分離膜プロセスの開発」(※1)(以下「本事業」)において、NEDO主催の2023年度「省エネルギー技術開発賞」の「理事賞」を受賞しました。この賞は、脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術と、社会実装を視野に入れた研究開発の点において優れた成果をあげたテーマを表彰するもので、理事賞は理事長賞に次ぐ賞となります。
本事業は、半導体、液晶パネル等の電子デバイスを含む幅広い製造工程で使用される有機溶剤の再利用において、環境負荷とコスト面での課題解決を目的としてユニチカ株式会社(本社:大阪市中央区 社長:上埜修司)と取り組んだものです。同社が開発に成功した技術をもとに、エレクトロニクス分野での技術・知見や強固なネットワークを有する長瀬産業がパートナー企業とともにリサイクル工程の実証・スケールアップとマーケティングを担うことで社会実装を実現しました。今後は、まずは液晶業界を対象に本事業を展開し、用途の拡大などに取り組みながら、エレクトロニクス業界に向けて持続可能な事業の提案・導入を目指します。
NAGASE グループは、ものづくりの課題を素材(マテリアル)で解決することを通じて、人々が快適に暮らせる安心・安全で温もりある社会の実現に貢献してまいります。
受賞対象および概要
■2023年度「NEDO省エネルギー技術開発賞」理事賞
対象事業:有機溶剤回収の省エネルギー化を目指した耐溶剤性分離膜プロセスの開発
概要:
当社は、NEDO事業においてユニチカ株式会社が開発に成功した有機溶剤に溶解した物質を分子の大きさで分離できる耐有機溶剤性ナノろ過膜を用い、分離試験のスケールアップ、実液での膜分離運転試験などを行い、従来の分離技術である蒸留法を、開発膜を使った膜分離法に置き換えることで大幅な省エネルギー化となることを示しました。
今後電子デバイス製造工程での実用化を推進し、NAGASEグループの幅広いネットワークにより分離・濃縮・精製技術が求められる様々な業界への展開も目指します。
※1:電子デバイス等の製造プロセスにおける有機溶剤回収の省エネ化を目指す分離膜プロセス開発がNEDOの助成事業に採択されました (nagase.co.jp)
(委託:ナガセテクノエンジニアリング株式会社)
お問い合わせ先
長瀬産業株式会社 https://www.nagase.co.jp/
<事業に関するお問い合わせ>
先進機能材料事業部 精密プロセス部
TEL:03-3665-3284
<報道に関するお問い合わせ>
グローバルコミュニケーション本部 広報室
TEL:03-3665-3640